Joker Game 第12話

 途中からなんだけど、これ、結構大きなおねえさんむきというのに気付いたよ。
 というわけでとうとう最終回。割とスタイリッシュな作りで、一つ一つの所作は現実にはないだろうというものが多かったが、でもまぁスパイ物ってのは意図的に視聴者にスマートさを示すもんだしな。今回の話は今までのとはちょっと違っていたというか、ラストの台詞でもわかるとおり、第1話の作りと似たようになっていて、誰がスパイか、問題となってるのは何かというのが最初っからわかるようになってる。視点も主人公側に寄っていて、中間部分の視点は敵側というのとは違っていた。
 終わってみれば結構楽しんでいた。やはり自分的には中間部分の何が物語上のミッションなのか初めは隠されていて、それがだんだん、もしくはラストで一気に明かされるという、どちらかというと、スパイ物というよりは推理モノの構成のほうが変にケチをつけずに視聴していられる。これはリアルかどうかの判定のしようも無いのだが、それなりに考証をしているだろうから、雰囲気としても戦前の風景を見られるというのも何気に楽しみにしてた。当初謀略を通じて現代に自己を防衛するための指針を描いているかもとか思っていたのだけども、そういうのは薄めであったように思う。あんまり小難しいことを考えずにテキストが用意している物語の動線に従って視聴している分にはエンタメとして心地よく終点までのせていってくれる感じかねぇ。