サクラダリセット 第4話

 櫃内くんなのかと思っていたよ。
 解決編。思えば遠くに来たもんだという。猫を助ける依頼から、皆実が死ぬところで前回の引き、そして今回の解決法だからなぁ。
 やっぱ台詞の意味を把握する前にどんどん進んでいくのでどうにも苦手。今回は二度見したが、そういう視聴方法が適切なのかわからんな。あと、原作が本当にラノベなのかどうか確かめようと検索をかけたらコミックヽリアに漫画化されてたのがヒットしたので読みに行った。ちょうど第1話から今回の猫依頼のところから始まっていて、このエピソードの途中で中断されていたのだが、やはりというかなんというか、アニメ化で省略されているところが漫画ではちゃんと描写があって、これまたキツいなと思った。例えば、春埼が神社でケイを待つ際に猫をなでながらコレクションにする云々のシーンがあるが、あれは春埼が猫グッズを集めているからであって、それは漫画にはあったがアニメには今まで触れられてなかったような気がする。となると原作には漫画以上の描写があるかもしれずで、それを尺の都合上バンバン切られているものなのだろう。猫をコレクションの台詞は最初聞いたときは猟奇的だなと思ったのだがそれは勘違いなのであり、ちょっと釈然としない。もちろんこのトラブルシュートに重要な部分を省略はしないだろうからそのへんを疑うつもりはないのだが、今回までゞ、この作品は依頼に関連しないことは描写しないんだな、余計なものを関わらせないからこれまた純粋な作品だなと思っていたぐらいで、そのへんの認識も改めないといけないなとは思った。
 しかしなんだな、ケイのやり方ってのは解決に必要だと思う手段はどんなことでも採用って感じで、こう抜き身の刀のようなもの。村瀬を説得する方法は一つしかなく、それはしたくないという台詞も、村瀬に対する働きかけの強度が半端ないものであること、したくないのは春埼が(リセットで忘れるとはいえ)悲しむことがわかるためであるし、いつも弱っているという台詞から、春埼に髪留めをプレゼントしていたように彼は常に周囲に気を配っていて、その情報と処理すべき事柄の多さに辟易しているってことがわかる。そういうつじつま合わせや広げた風呂敷の回収はきっちりやっているのだが、こう視聴しているときには台詞の全てに集中しているわけではないし、前述の通り、台詞の意味するところを解釈している最中にどんどん台詞や状況が進んでいくのでなんともねぇ。そのへん味わい尽くすのなら原作を買って自分のペースで読めってことなんだろう。とはいえ、そういうのを乗り越えてなおこのアニメを楽しんで視聴できているので、個人的な事情でダメだって言うつもりもない。というかそういうことが把握できたことでいろいろ納得もできた。今後違和感が生じてもそういうことなんだろうなと割り切って不必要にギクシャクしたものを感じなくて済むというだけのこと。終始緊張が途切れないし、こう萌えアニメにありがちなガチャガチャした騒がしさはなく、ちゃんと間も考慮されてそれなりの余韻も感じられるので、今の段階でも良作ぐらいには思っている。個人的にはよりもいと次元は違うが良い勝負。なんで積ん読状態にしていたんだろぐらいの認識ではある。