はるかなレシーブ 第10話

 うおー、なんじゃこりゃ。
 かなりびっくりした。これは文句なく出来が良い。試合展開に不自然さを感じないし、前に自分が述べた、レシーヴァーは相手アタッカーがスパイクの方向を変えるために手首を返したところまで見て飛んで(そして取)るあたりまであって、バレーを知ってればプラスアルファで楽しめるところまで作り込んでる。
 ビーチにエースは要らないという最初のテーマに返るだけでなくって、二人が戦力というところまで踏み込んでいるし、エクレア姉妹の過去エピソードも今までチラ見せしてきたところから視聴者が容易に想像できる内容で、物語を補強する効果まである。しかも普通観客には以降の展開のヒントを述べさせて、視聴者に寸前で展開を予想させて物語にのめり込ませたりするが、こういう小手先の方法を使わずに、素直に視聴者がまさに思っているであろう疑問をそのまゝ言語化して視聴に安定感をもたせてる。これらはおそらく原作でもあることだろうからアレなんだけど、今回の動画を見てる限り、静止画では出しきれないダイナミックさがあって、さすがにアニメ化した意義があると思わされる。ちょっとこゝまでのクォリティーになるとは自分も予想してなかった。正直この第10話で大満足。あとはエンピツ画の歯が抜けた作画を見せられても文句言わない。
 しかしあと2話か。成美との対決は尺が足りないのでエクレアペアの勝ちで終わりなんだろうか。