終末トレイン#3

 東吾野、キノコに寄生された人たちの集落の巻。幻覚作用のあるキノコもあるだろうし、それで人を魅了して集落を乗っ取ったのだろうかとも思うんだけども、当の集落の人たちは自分たちで太く短く生きることを選択してキノコに自主的に寄生されてるとか言ってたしな。このキノコとか、キノコに喜んで規制される人たちが現代日本でいう何に当たるのかちょっとよくわからんというか…。ストーリー的にはメインキャラ達が池袋に行くための障害という役割で、彼女たちが目的を再確認するという話なのだとは思うけど、友人を探しに行かないという選択肢が予め彼女たちに刻まれてるという初期設定も強く提示されてなかったからなんか唐突といった印象。
 西田亜沙子といえばシムーンを思い出してしまうのだが、シナリオスタッフが共通というわけでもないし、不可解なシナリオというのが狙ってやってるのかそのへんもよくわからん。いや、分かりやすいシナリオでないといけないというワケでもないし、話が進んでいくことによって今回の話の立ち位置や意味が分かってくるかもしれないんで、わからんものはわからんまま先の話に進んでいかなくちゃという話なんだと思うが…。

`小林さんちのメイドラゴン

 いちおう2期の終わりまで。一日で連続視聴したわけでもないし、話の切れ目でしんどいと思うこともなかったからフツーによかった。原作はまだ連載が続いているようで、ピーチボーイリバーサイドは中途半端なところでアニメが終わってるのでやはりこっちの印象が良い。
 しかし、ヒロインのドラゴン、自己決定権を行使したうえでメイドになりたかったとか、ここでも「坊ちゃん」の清モチーフかよ…といった感じ。あと、何物にもならなくていいというセリフがあって、何者かになりたい若者に対するメッセージの先取りかな…と思わなくもなかったんだけど、よくよく考えてみたら、この物語ではドラゴンは親ガチャに勝ってるし、才能にも恵まれているから、今ドキの、「持たざる者」が何かを得ようとして焦るメンタリティとは違うものがあるな…と思い直した次第。

アストロノオト#2

 主人公の目的がはっきりして、彼女の婚約者と称する宇宙人が来る。前回の荒唐無稽さは大分収まって見易くなったけど、まだ役者が揃っていないようでお話が動き始めるのはまだまだ先のような感じ。スラップスティック的ラブコメという入れ物の中身に何を持ってくるのかよくわからんな…。

ハイスピ#2

 中東でのサーキットにて主人公のデビュー戦。これも相変わらず不可解。近未来レースに女の子というコンセプトなんだろうけど、ホントにそれだけで、中身が今のところ全然見えてこない感じ。前回は近未来設定なら自動運転でよくね?とか思ったけど、そこまででなくてもドローンっぽく運転は遠隔操作のほうが安全性が確実だし、主人公がゲームテクで拾われたとか言ってたようなのでeスポーツでも構わなくね?。次世代エネルギーとか言ってるけど、おそらく電気自動車が念頭にあるんだろうから、現在のテクノロジーの延長線で設定を詰めてもよさそうなもんだけど、そういう印象も薄いし、近未来要素の練りこみが甘いかな…。
 なんつーか、今回は#1が2話分あったうちの後半といった感じで、次回以降に話が動き始めるともうちょっと印象が変わるのかな…。

まどめ#2・3

 二人の関係性が安定し、自分に向けられた討伐隊を撃退するの巻。おーさすがにイケナイ教よりダメということはなかった。#3でおそらく本作のテーマが語られたのだけども、ただこの作品の場合シリアスがメインになるとも思わないのでストーリーがどうなるかは不明なのだけども、アニメシリーズの山場に何が来るか期待してもよいかも。

ダンジョン飯#15

 迷宮からの脱出に手間取り、エルフが石化しそれを解く話。ふりだしに戻る…という展開なのに、そのふりだしに戻る過程にもたもたしてるのは、それなりのリアリティがあるけど正直ダルく感じてしまう。脱出が成功すれば子の展開にも意味があったと感じられるのだとは思うけど、現段階では何とも。
 説教臭い要素も、今までは要所要所で直球勝負してくることがそれなりに物語にパワーを与えていたんだけど、これが続くとげんなりやな…。個人的にはこの作品の世界観にはあんまり興味が無いし、そこを詳細に描かれても迷走しているように見えてしまう。

変サラ#2

 ヒロイン加えての探偵の仕事&女騎士の遍歴。前回、主人公の探偵業ってやってけてるの?という印象だったけど、今回の描写でそこそこ(経営は苦しくても)仕事自体は安定してやってるのでは?と思える描写なのが面白かった。なんつーか、社会批判というよりは、市井の庶民?が何とかやりくりして生活してますよーみたいな、持ち上げるわけでもなし、正面切った応援歌的要素ってわけでもなく、でもそれなりに生の肯定っぽく描いているのがなんか好感度高かった。

ゆるキャン△3#2

 日常生活でキャンプ感を楽しむ&メインキャラのキャンプ予定の予告。うーん、難しいところで、個人的には女子高生のキャッキャウフフ要素はあんまり求めてないというか、手頃な準備で気軽にキャンプ要素を楽しむところに魅力を感じてる(と自分は思ってる)ので、全体的なクォリティは高いと思うし楽しめる要素も多かったのだけども、受け付けない要素もあって複雑なキモチ。まぁこれは個々人の感じ方の問題だとは思うんで、あれはよいけどアレはダメといったところであんまり益はないかな。ダメなところはスルーして、面白いところを拾ってけばいい話だと思うので…。

花野井#2

 お試し期間直前に、主人公がのこのこ男の家に上がり込んでしまうの巻。なんかあんまり期待してなかったのだけども、結構引きこまれるな。男の行動がヒトとしてフツーじゃんと思うこともあり、狂気をほのめかすこともありで、こっちが振り回される感じ。ストーリーとしてはまだまだ序盤で小手調べっぽい段階ではあるんだけど、自分の知らぬところで物語のエンジンはいつの間にか全開ですよーみたいになっててちょっと驚く。
 キミゼロのようにハウツーものみたいな要素が大きいのかと思ってたのだけども、結局のところキミゼロのアニメ版は広範から男は女のお気持ちに寄り添うべき…みたいな単調な展開になってしまってイマイチだったけど、この作品だとあんまりハウツー要素は無くって、物語の緩急が巧みといった感じ。男の方は両親が家にあんまりいなくて愛情に飢えてる…みたいな設定が明かされて、それを軸に話が進んでいくのかも…と思ってしまうが、それすらも裏切ってくれそうな予感があってちょっと先が楽しみ。

WB#2

 入学式直前。シナリオ自体はヤンキーもののフォーマットという感じだけど、設定が設定なのでいろいろ考える余裕が今回のこの踊り場で与えられて退屈はしなかった。
 まぁそれをいっちゃぁおしめぇだろうとは思うが、商店街の人たちが高校生に頼り切ってる設定なのが引っかかるし、ただその商店街の人たちもセリフから窺い知れる気概からすると、彼らも十分街の自治に関してそれなりの能力を持ってるんじゃネェの?とも思うんで、このへんは作劇上の展開なんだろうなという感じではある。主人公が元居た共同体(地縁血縁)は、あきらかに主人公(というより次世代)の育成に失敗してるとみるしかないので、そのへん商店街の人たちのメンタリティはそれとは一線を画してるからワケあってこういうシナリオにしてるんだろうなという。
 まぁ町おこしという問題だけじゃなく、格差問題とか移民問題とか、結構な種類の社会問題が詰め込まれてる感じはするので、まだまだ個人的な期待度は高い。


自転車のアクセサリー(以下r

 今回は蟻でも密林でもなく、淀で調達。めちゃくちゃ久しぶり。

 何のきっかけか、ロードバイク用バックミラーを買おうかと思ってしばらく蟻で検索してたんだけど、そういや評判を見てみるかと蟻内ではなくネットでのレビューを検索してたら、この動画を見つけた。


あさひの自転車バックミラーがベストバイ過ぎた【ロードバイク クロスバイク】今までアリエクで失敗し続けてましたw - YouTube


 バックミラーはかなり前に使用してたことがあって、それがB&Mのそこそこ評判が良かった奴。使用感は決して悪くはなかったのだが、結局ミラー部分がぶっとんでこりゃアカンとそれっきり使用を断念してた次第。
 もちろん蟻で安いのがあれば…という目論見だったのだけども、B&Mですらダメだったのに、よっぽど気合入れて開発してくれてたらそれなりに話題になってる筈なので、動画のタイトルにある通り、蟻で買ってもゴミになる可能性はプンプンしてた。
 で、動画はあさひで購入した…とあるが、あさひのサイトでブツを見てみると@1600とあってこりゃアカンとなったのだが、どうも同じ製品が別名義で売られてるらしくて、検索に検索を重ねた結果、モノは中華生産なのだけども、あさひのPBとして売られてるもの、ギザプロダクツ名義で売られてるもの、そして中華名義で売られてるものと何種類かあった。ただ、契約の関係なのか蟻で結構探してみても同じものは見つけられず、日本のサイトでしか見つけられなかった。そこでの最安値が淀だったという次第。
 で、早速つけてみたのだけども、個人的にはB&Mよりいいという感触。固定ははめ込み&ゴムでハンドルバーのエンドにかぶせるという形なのだけども、固定力が弱いという感じがしない。ミラーの角度調節はボールジョイントなので、しっかり固定されておらず、接触部分での摩擦のみで固定するようになっているのだけども、R&Mと違ってミラーが小さくて軽いので固定力が不足するという感じもなかった。ミラーは小さめではあるが、サイトの商品画像から受ける感覚とは違って、直径は40㎜ほどあるので小さいのは小さいが不便する小ささではないように思う。ミラーが凸状なので視野は広く、その分後ろの風景は小さくなってしまうが、自分にとって後方から近づいてくる自動車が確認できればいいので、そのへんも自分の目的に不足するとは感じなかった。
 というわけで、長期にわたって使用しないといけないのではあるが、チョイ乗りだと断然B&Mよりいい感触を得てる。

声優表裏#1

 ラノベ原作のアニメ化。声優をやってる女子高生二人の関係性がメインっぽい。声優は声優として業界裏話的なものをやるんだろうけど、大枠ではアイドルモノを持ってきた…ように思ってたけど、アイドルモノだと大抵夢に向かって努力みたいなものがあるけど、そういう要素が薄め。ということは、男女問わず入社2~3年目の若手サラリーマン向け応援歌的何か…ってのがあるのだと思う。ストーリー自体はそれほどフックするものが今のところ見当たらないんだけど、とくにシナリオでダメなところがあるわけじゃなし、なろう系のように荒唐無稽なわけでもないのでしばらくは様子見。

怪異と乙女#1

 漫画原作のアニメ化。まだまだ先のことはわからないけど、キャラの生活にリアリティを持たせて、自然に都市伝説を組み込んでるあたりを見るとちょっとばかし期待度は高め。これもフィクション設定を使って人の欲望とか心のありかたを暴くようなスタイルのように思うんで、その辺を楽しんでいきたいとかそんなの。

このすば3#1

 人気作の続編。この作品のメッセージ性の部分は設定とかキャラの造形を初期に示してそこそこ話を進めることである程度伝えることができた…と考えることができて、あとは馴染みの出たキャラをどう面白く動かすかという段階だと思うんで、素直にコメディとして楽しむのが良いと思う。スピンオフ爆焔も個人的にはキャラの掘り下げができていると思うし、これも時代性をそこそこあらわしていたなとは思うんで、決して悪くはなかったと思うんだけど、どうも話として小ぢんまりとまとまり過ぎてた感じがするので、この本編では思いっきりバカを晒してもらって笑えるようになっていればいいな…とは思う。

バーテンダー#2

 主人公に対するスカウト続き。うーん、話はこんなもんだろうなというものだし、特に展開の妙とか期待する方が酷というもので、まぁこういうシナリオは悪くはないし、酒に関する蘊蓄も大いに興味があるので視聴は続けていくつもりだけど、おそらく今後の感想はほぼ書かないと思う。
 あと、主人公の声というか演技、なんかひたすら癒される~。ASMRっぽい。敢えてターゲット層を上げるとすると腐女子の方々かもしれんが、自分が聴いても和む。

リンカイ#1

 女子競輪を扱ったオリジナルアニメ。自転車がテーマなのでチェックぐらいしとくか…程度の興味で視聴対象にしてた。どうせスポ根だろうし、とはいえ、自転車でスポ根でないとなれば先行作品のようになるしかないので、競輪だとそういう話立てにすることもできずで仕方がないかな…とか思ってた。
 んだけど、初回はメインキャラの進路決定がテーマになっていて、なんか自分の予想を裏切ってきた。結論からすると、どうせメインキャラ達は実家がセーフティーネットになってるし、本人になにか具体的にやりたいこともなく、何か自分が一生懸命になれるものを軽いノリで決めるというのも、よくよく考えてみたら進路選択としてそう悪くないのかもと思ってしまったのだ。どうせ今ドキ大学に行ったとしてもいい就職先にありつけるわけでもなく、昔の花嫁修業の一環として自分を追い込むことができるものを選ぶ…というのは、大学をモラトリアムとして過ごし、大して勉強もせず遊びばっか覚えて挙句の果てロクな就職にもありつけないよりマシなんじゃね?という感じ。ヘタすると競輪選手として生き残れなくても競輪学校での経験が、大学の体育会系にいた経験と同格に扱われる可能性だって考えられる。キャラ達を見る限り「何物にもなれない自分」に焦ってる様子もないし、認知欲求が高くて周囲が持てあます…なんて現代的な病理も仕込まれておらず、そのへん余計なものが無くて好印象。
 冒頭の選手キャラの、輪界を盛り上げていこうという気概もなんか背伸びした感じもなく地に足の着いたセリフだったしなー。昔女子競輪をガールズケイリンとして盛り上げようとしたことがあったよな…と今ggってみたら、立ち消えになることもなく続いているらしい。本作はその実在するガールズケイリンとは別の世界線の話とした架空の話になっているようだけど、一つの可能性として有り得なくもないかな…という要素を一つ一つ積み重ねていこうとする態度はちょっと楽しみな感じ。

出来そこ#3

 エルフの過去話と褐色娘の事情その他。基本なろうフォーマットやし、主人公が問答無用の強さとか今となってはシラケる要素ではあるんだけど、物語にまだパワーがあってそこそこ見ていられる感じ。どちらかというとヒロインの事情に力点があって主人公はむしろ狂言回し的役割みたいなんだが、今はヒロインの紹介&担当回の段階なので、そのうち主人公メインの話に移っていくのかも。EDのメリトクラシーというあたりが結構メッセージ性としてパワーがあるね。歌も歌える声優なのか、声優もできる歌手なのか判断がつきかねるが、@愛美もパンチがあってなかなかのもの。

第七王子#2

 功夫娘との出会い。箸にも棒にも掛からぬというほどではないけど、典型的ななろうで個人的にあまりフックしない。前世で不遇な目に遭って現世では他者に迷惑をかけるわけでもなく好きなことをやってるというのもストレスはないんだけど、あまりに恵まれすぎて「だから何?」みたいな印象。ただ、公式サイトのイントロで視聴するかどうか迷ってた時の嫌悪感にも近い感情はない。絵はよく動くんだけどね…。他のサイトさんで言及されてるショタの太ももも自分にとってはありがたくもなんともないしなー。

Lv2から#1

 なろう原作のアニメ化。典型的な追放系ながら、とりあえずの#1はまったりでもなんでもなかった。現代日本からの異世界転生(転移)ではなく異世界から異世界なのがちょっと他の作品と差別化できてる所だろうか。いきなりヒロインズが全員登場してしまうし、そのへんの勢いはあるから退屈はしなかったけど今後どうなるかはよくわからん。

アンメモ#1

 本人サイト公開が初出のWeb小説のアニメ化。なろうにも投稿したらしいが、商業ラノベっぽい雰囲気。いかにも物語っぽいのだけども先がどうなるかはちょっと不明。ただ、会話劇のキレはそこそこあって楽しめる。初回の今回はやはりヒロインの見せ方がキモなのか、主人公やキャラクター性にフォーカスしていた印象。@川澄綾子にしては声が若いな…、@黒沢ともよっぽい雰囲気もあるけど全体を聞くとちょっと違うし…と思ったら、@種崎敦美。エンドロール見るまで分からんかった。この人、表現力はさておくにしても、演技の幅が広いのにいつも驚かされる。
 前期のルプななのように会話のかけあいに魅力を感じたらシナリオがそこそこでも、どうも自分は好感度高くなるみたいなので、最低でも完走しそうな感じ。ヒロインは昔ばなしによく出てくる「賢い嫁」だとは思うんで、その造形にも期待したいところ。

終末トレイン#2

 退路を断たれ、池袋への旅を続けざるを得ない状況に追い込まれるの巻。自分てっきりあの電車は日本のメタファーで、戦後のある時期からの日本の変遷を沿線を旅することで振り返っていくのかと思ってたけど、どうもそうではないらしい。今回は旅に向けての心構えを整えていく準備回のようで、次回から物語が徐々に動き始める模様。

ブルアカアニメ#1

 ブルーアーカイブというゲームが原作のアニメ化。あんまり視聴継続は強く意識しないでお試しのつもりで見てみたけど、個人的に心惹かれるものはなくて、ゲームもこのアニメの設定通りなら荒唐無稽だなという印象。次見るかどうかは気分次第だな…。

鑑定スキル#1

 なろう原作のアニメ化。と思い込みで書いて、これではイカンかもと調べなおしてもやっぱりなろう原作だったというwww。まぁタイトル通りだし、チートスキルで主人公が無双する大枠は変わらんみたい。適材適所はマネジメントの要諦なので、いわゆる追放系だとかによくあるマネジメント能力を発揮して無双するだの、王国再建モノみたいなものも混じってるっぽい。ちょっとばかし物語に勢いはありそうだけど、正直数話でFOしそうな感じ。
 

ヴァンパイア男子寮#1

 少女漫画原作のアニメ化。親が死んで天涯孤独の身になった少女が…という設定なんだけど、シチュエーション過多で、設定に無理があり過ぎて全然集中できなかった。中身は少女なのに美少年とか、たらいまわしにされた親戚たちの扱いもよくわからんし、バイト先でも履歴書読んだら性別なんて最初っからわかってるだろwwwってなもんで…。ヒキでも主人公がショートヘアのカツラを脱いでロングヘアが現れるという演出なんだけど、オマエ貧乏なんだったら、ロングヘアなんて切り詰めて素でもショートヘアのハズだろとツッコみが最後まで絶えなかったな。結局のところ貧乏という設定とか、愛されてないという設定とか、読者が本当は恵まれているのに、日々の不満をこういう形で感情移入するという形をとってるだけだと思うんで、そこにリアリティを求めてもいけないし、男にとっての萌え作品のように、トコトン読者に都合のよいパートナー像を与えて妄想を膨らませてくださいよ…ってな典型だと思う。これもお試しのつもりで手を取ってみた程度なので、おそらくFOしそう。

無職転生2#13

 変則2クールの2クール目。新婚生活のための新居確保の巻。ヒロインとの結婚生活も、つかの間の幸せでしかなくって、主人公にとってのメインミッションのために次を急ぐ…展開にならないところが本作の特徴なのかも。いちおう次からは本気出すみたいな副題がついてるから、転生前の引きこもり生活を転生先では脱して、自分の力で生きていく…という意味では、主人公が単なるイケイケの成長モノとして描かれておらず、失敗も後悔も経験しながら一歩一歩前に進んでいくという展開はそれなりに人間を描けているとは思うんだけど、やはり結局のところキャラクター商売なんだよな…というのが透けて見えちゃうんでなかなかにして難しい。正直、この学園編は(この幼馴染との結婚話がメインだとはいえ)主人公はそれまでにいろんな体験を積んでいて、今更学校で学びなおしをする必要はないと思うのでどうしても蛇足に感じてしまってる。1期の終盤で死にかけた相手との因縁の対決だとかどーなったの?と思わなくもないんだけど、上記の通り、このようにささやかな幸せを満喫する…というのも人生の一側面であるので、冒険譚のみの展開も正直他作品との類似性からすると考えもんで、これもじっくり楽しむべきもんなんだろうーなーという感じ。