星空へ架かる橋 1 エピソード

作品自体は、良くも悪くも美少女ゲーム原作のTVアニメって感じでしょうか。
プロローグ部分であるこの第1巻は、極めて堅実に導入部を描いており、高いクオリティを誇っています。
しかし一般的に評価されているのは、最凶の弟くんなのでした。

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すでにTV放映でラストまでを観ている私にしてみれば、第9話までは良質なラブコメとして楽しめます。
ただ、ラスト3話で、この手の作品として典型的な弱点を露呈してしまいます(「ヨスガノソラ」はこれを回避していましたが)。
未見の方にネタバレをあまりしたくないので曖昧な記述になってしまいますが、
ハーレムエンディングでない限り、ヒロインの誰かは失恋してしまうと云う事です。
ましてや、それが自分のお気に入りのキャラだったりしたら……。

ディスク仕様としては、画質・音質・機能としてはほぼ及第点ですが、トップメニューが無音だったり、字幕がないのが残念。
この巻ではサービス解禁はあまりないですが、ちゃんと湯気(ぼかし?)はなくなっていました。
キャラコメンタリーは、ひたすらボケ倒す初と優等生的発言に終始する歩。
しかしOPやアイキャッチ、EDと予告部分にはコメンタリー音声がなく、
また、コメンタリー脚本と映像の時間のズレを吸収する部分で無音の時間が発生する等、若干甘さを感じてしまいます。
対してスタッフ男性5人の“むさい”コメンタリーは、スタンダードな出来で、
スタッフによるコメンタリーが好きな方にはかなり楽しめる内容になっています。しかし、聞き慣れていない方々の声なので、混ざって喋っていると、誰が誰なのか分からなくなります。

封入物のブックレットは、主人公兄弟の紹介と、それぞれを担当している声優さんのインタビュー。4コマまんが2本とスタッフコメント、少々のネタ的コラム。ちょっと、物足りないと思えました。エンドカードのポストカードが2枚付いている分、映像としては収録されていません。

出張版ラジオCDは、ゲストが青葉りんごさん。良い意味で、“ひどい”内容です。本当に、ひどい──。しかしこのラジオはレンタルDVDでは聴けませんから、パッケージ購入の大きな価値になります。

そしてやはりオススメなのが、映像特典の弥次喜多道中、もとい、「山比古どうでしょう『河原木志穂大久保藍子の飛騨高山ぶらり旅』映像」約12分です。毎巻に細切れで収録されるのが残念なコンテンツです。しかも今回、温泉の直前で“つづく”です。うん、次巻も購入せねば。

総評としては、私的にはシリーズ全体としてはラストがちょっと不満だったのですが、そこに到るまでのラブコメ展開が良好です。映像特典も非常に楽しいですし、特典CDも面白いです。その辺りも考慮の上、購入の是非の判断をして貰えればと思います。私は、満足しています。