配達車、当てられる

またまた配達車にトラブルが起こりました。


今回は止まっていたところ、いきなりバックしてきた車にぶつかられたとのことでした。相手は急いでいるからと言って、名前と携帯番号をうちの運転手に渡し、「修理代は全額払う」と言い残して去って行ったとのことでした。


ドライブレコーダーで確認すると、ややガッチリ体型の坊主頭の男性とうちの運転手がぶつけられた後に、何やら言い合っているのが写っていました。



車を見てみると、うちの車も結構古いし、所々傷付いているので、最初は正直言ってどこをぶつけられたのか分からないくらいでした。まぁ、よ〜く見たらちょっと傷付いているかもねぇという程度でしたが、ダメもとでも何でも(こっちは「弁償する」なんて言っていても、実際に弁償してもらえることはほとんど皆無なので)、言うべきことは言わないと!ということで、相手の携帯に連絡を入れたところ、どうも相手の口調がオカマさんっぽいのです。

後で運転手に確認したところ、「はい、彼はゲイでした」



日本ではLGBTの方はそれを隠していたりする場合が多いので、新宿二丁目界隈でしかあまり見かけないような印象がありますが、ここフィリピンではみんな別にそれを隠さないので、どこにでもいるという感じです。オカマさんやオナベさんなどLGBTの方は、そういう格好や雰囲気丸出しで、会社や近所に普通にいるという状態。
また、周りもそれをあまり気にしていないですし、LGBTの方を呼ぶときに大声で「オカマー!」とか普通に叫んでいますので(笑)、LGBTに関しては、本人も周りも「LGBTだけど、それが何?」という感じなのでしょう。 
こんな感じですので、LGBTの方にとっては、日本よりもフィリピンの方がもしかしたら楽に生きられるかもしれません。




さて、本題に戻りましょう。

オカマさんは「修理代は全額払う」と約束してくれ、悟空妻は「うちの車はスズキの車だから、スズキに行って見積もりを取ってからまた連絡する」と言って、電話を切りました。ぶつかられたのが金曜日だったので、月曜日にスズキに行く予定であることも、併せて伝えてありました。

すると、翌日の土曜日もその次の日曜日も、月曜日の朝も、オカマさんから連絡がくるのです(驚)

内容はといえば・・・
「マァ〜ム、私はちゃ〜んとここに居て、逃げも隠れもしませんからねぇ〜〜♪」

「マァ〜ム、おはようございま〜す♪ 元気ですかー?」

「マァ〜ム、見積もりが出たら、いくらかちゃんと教えてくださいね。でないと、1分おきに電話しちゃいますよ〜〜〜、うふっ♪」

といった感じ。
一度面倒臭がってすぐに返信しないでいたら、本当に1分おきくらいに電話がかかってきたので、オカマさんからのテキストにはすぐに返信するよう心掛けるようになりました。(恐るべし!!!)


そして月曜日、なかばオカマさんに背中を押されるように向かったスズキで、目が飛び出そうなくらいバカ高い見積もり金額を提示されました。

オカマさんに連絡をすると・・・
「オーマイガァ〜ト!!><」


そりゃそうだよね、と思い、「別にスズキじゃなくても、別のところで部品を買って安い業者を探して修理してもいい。でもその場合は領収書は多分もらえないと思う」と言うと「全っっっっ然、オッケー!」とのことだったので、そうすることに。


そして別の業者で見積もりを取ったところ、スズキの3分の1くらいの値段でやってもらえることに☆★☆
その値段をオカマさんに告げたところ、非常に喜んで、なんとすぐにお金を振り込んでくれました(驚)


そして、「今後も連絡を取り合ったりして、お友達でいたい」と言われたので「もちろん!」と快諾して、電話を切りました。


今回はぶつけられたとはいえ、怪我人もなく、きちんと修理代も払ってもらえたので本当にラッキーでした。

でも、もうこれ以上、ぶつかったりぶつかられたりがないことを祈ります!>人<