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2008-12-06

crambon2008-12-06

「社会」とは何か

今日、久しぶりに会う友人と話していて、仕事会社生活を人生のひとつと捉えて、最終的に生きていく中で何を目指すんだろうね、おれたちって?みたいな話になった。

そう、いきなり深い話ができるって意味で、いい友人とは何年かに一度だけ会うような形でも、とても刺激を交換できる。

で、「社会に対して何か貢献したい」「社会還元したい」と自分たちもどこか考えているところがあるし、そう考えている人が結構いるんだよね。そして行動をしている人もいるし、そういうところからいい方向に変わっている世界もあるよね。なんて話した。


それはそれでよい時間を過ごせたとして。

家に帰ってきて中原さんのブログを読むと、またタイムリーに「社会って何のこと言ってるのさあんた?」という問いかけがあって、うーんとうなってしまった。

社会って、いったい、「誰」ですか?

http://www.nakahara-lab.net/blog/2008/11/post_1385.html

そう、自分立ち位置とか、背景とか、しっかりとポジショニングを決めて、意思も決めて、はっきりとした立場で、はっきりとした対象に対して、働きかけていかなくちゃいけないんだよね。もう30過ぎてるんだし。


そういう意味で、今日は、とても勉強になった。


さて、アクションを起こし、継続する。

そのきっかけは掴んだはずなので、その具体的なやり方を考えなくちゃ、と思う。

2008-06-10

さ、勉強再開するよ

あくまで独り言です。

退院してしばらく、体がおもうとおりにならない感覚があって、ちょっと苦労しましたが、そろそろPCの前に座ったり本を読んだりが、できるようになってきた。正直なところ、ちょっとぼーっとしてしまったのだけど、またやりなおし、やりなおし!


今日図書館に行って、本をいくつかまた借りてきた。

文章を読む、集中力を回復させるところから、またリスタートしよう。

これから、これから。

2008-06-08

退院しました

昨日、無事に退院しています。今までコメントなどたくさんいただいておりありがとうございます!

プレドニン30mgの影響か、少し手足のしびれが強く、一休みさせてもらいます。

2008-06-06

退院決定!

明日、土曜日退院が決定しました。点滴の坑生剤により外からの感染についてはがっちり治療がうまくいったみたいです。咳はまだ少し残っていますが、時間がかかるのは分かっていること、まずは自宅療養で回復を待ちます。

なにはともあれうちに帰れる〜(^O^)/ 我慢して言わないできたけど、食事が…もう限界。いえに帰ってうまいご飯を食べさせてもらいます!

2008-06-05

マルク実施

さきほど、無事にマルクを終えました。マルクというのは、腰または胸に針を挿して骨の中から骨髄液を取り出して白血病の再発がないかを調べる検査移植して数年してからは半年か一年に一度の恒例行事。まあ今回も再発については大丈夫なはずですが、気休めみたいなものだと思っています。


このマルク、部分麻酔するのですが抜きとるときには痛みがあります。で、どれくらい骨髄液を抜くか先生に聞いたら4ccほどとのこと。ついでに、骨髄ドナーが提供する骨髄液の量は華奢なひとでも500ccだとのこと(!!)こちらは全身麻酔で痛みは感じないとはいえ、からだにかかる負担は相当なものです。


あらためて、骨髄ドナーになってくださるかたの素晴らしい善意に感謝の気持ちを感じるとともに、より負担の少ない抹消血移植骨髄バンク経由で実現するように、願いをあらたにしました。

2008-06-04

アフリカ!

これからはアフリカだ!ブリックスはもう古いよ!


経済成長の余力をみても、アジアよりアフリカ。貧困や格差の問題は確かにあるけどゲイツバフェット富豪コンビも対象にせざるを得ないはずだし、民間の資源金融投資も入りこむはず。


なによりブームがくる!と感じたのは最近でてきたLinuxディストリビューションUbuntu(ウブントゥ)

マニアだけかもしれないが)その操作性のよさから流行る!匂いを感じたのだけど、この開発を資金面で支える人物が、「初めて宇宙旅行したアフリカ人」なんだそうだ。アフリカ絡みのLinux、なんだかワクワクしませんか〜?既に自宅の古いDELLインストール済み。退院したらいじるぞ〜

お見舞い

東大病院で一緒に闘病し以来マイミクでもあるうっちーださんがお見舞いに来てくださいました。しかもチャリで!!

年齢は父に近いくらいですがMacユーザー作曲したり素敵なホームページをサクッと作ってしまうので東大病院の若い看護師さんたちに人気のおじさまなのです。

今日はなぜだか病状そっちのけでアマチュア無線とOSのネタで盛り上がったオタク少年2名なのでした。今度はオーディオ映像編集で語り合いましょう、

ホントありがとうございました!!元気いただきました!

ぷすぷす

点滴をするために腕時計をするあたりの静脈に針を挿すのたが、これがどうも調子悪い。以前は一回挿すと数週間もたせたりしたものだけど、手首が細すぎるのかこの数日で3回か4回交換している。そのたびにぷすぷすされるのもどうだかなぁ…

治療順調っ

今日は点滴以外に検査採血はなし。明日には、入院中についでにしてしまおうのマルクを予定。

だいぶ咳が少なくなってきました。先週と比べるとかなり違う。この調子でがっつり良くしてから退院したいな〜

先生によると実際には咳がよくなるには時間がかかるらしい)

(^O^)/

2008-06-03

忘れないように

古いアエラを拾って読んだが、そこでとりあげられていた早稲田大学ラグビー部の前監督清宮氏と現監督の中竹氏。まるで正反対のリーダーシップを貫く。

それでいて両方とも結果を出すのだが、対照的なリーダーシップ論ということでよく比較、勉強する必要がありそうだ。


忘れないようにメモっとく。

2008-06-02

点滴効いた♪

さきほど主治医先生がきて「点滴の坑生剤が劇的に効いてます」って。白血球も炎症も落ち着いてきた採血結果。やったね。

ただまだ、咳がすっかりおさまるにはタイムラグがあるみたい。もう少し付き合いが必要かな。咳とは。


というわけで朗報なので気分よくおやすみなさい

(∪o∪)。。。

ムーンフェイス…

ステロイドの長期服用にはムーンフェイスという、顔が丸くなる副作用がある。いままで比較的でないほうだったのだが30mgを何週間も飲んでいるのでさすがにきたみたい。頬っぺたあたりがぷくっとね。

うちのひめさま二人には「アンパンマンみたい。きゃはは」「たこやきみたい。ぷすっ」と意外と好評だったりしますが(!)

ソフトバンク万歳

嫁さんに送る携帯メール(ほんとは禁止だからないしょ)が一日片道20から30通になると思うが、ホワイトプランとか家族割とかホントにありがたい。端末の月賦も払ってないからなんだか申し訳ないくらいだ。

でもいまってどこでも家族無料なんだっけ?

今どきの医療現場

IT化が進んでいるのである。看護師さんはThinkPadを載せた台とともに現れ、血圧や検温結果をさくさくその場で入力

無線アクセスポイント発見したのでいたずらにPSP接続しようとしたけど無理でシタ(当たり前か)

2008-06-01

私塾のすすめ

私塾のすすめ

齋藤孝梅田望夫

ちくま新書

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

病院のベッドで再読した。

今回、心に強く印象を残したのは第4章「幸福の条件」のなかで「時間の使い方」「なにをするかではなくなにをしないか」を語り抜いていること。義理とか、自分にとって瑣末なことを断るのは、とてもパワーのいること。だから梅田さんは住む場所をシリコンバレーに移したし、あるとき「自分より年上には会わない」と決めた。


皮肉だか私はその点恵まれている。大切な軸は体、家族仕事。これがぶれることはない。梅田さんが「炭鉱カナリア」としての生き方を「生活が作品」と定義できるように、自分の生き方にもいずれ胸を張ってラベルを貼れるような、そんないきざまを追求したい。


おまけ。

この本にいくら払う価値があるか考えてみた。わたくしてきには10倍は無理だけど5倍、3400円なら十分支払う価値がある。あと4、5回は読むだろうから。自分が部下を持つ立場なら自腹で買ってでも若手に読ませるだろうなあ(笑)

HBR6月号

ハーバードビジネスレビュー6月号

ダイヤモンド社

特集の、ダイバーシティ女性活用関連の記事を読み終える。考えること、感じることたくさんあり。これだけで相当な感想文が書けてしまうが、後日にしよう。あとでがっつり書く。

本誌は手元にないが資料にして渡してくれた会社のMさんに感謝

ビッグツリー

ビッグツリー

佐々木常夫

WAVE出版

ビッグツリー 私は仕事も家族も決してあきらめない

ビッグツリー 私は仕事も家族も決してあきらめない

長男が自閉症、妻がうつ病を発症し自殺未遂を繰り返す苛酷な状況のなか、転勤を何度も命じられながらも仕事でも成果をだし続け東レの役員にまで昇りつめた会社員のストーリー。文と文の間から、相当に胆のすわった、覚悟のある方だな、と感じられる。真似ることは簡単にできないが、学ぶところはたくさんある。

かえるのなま合唱

ここ自治医大病院は、たんぼに囲まれている。とっても静かな環境だ。雨の一日が暮れ夜になったらかえるの鳴き声が聞こえてきた。


かえるの合唱をなまで聞くなんて実家の裏がまだ手付かずの山やたんぼだった小学生の時以来じゃないだろうか…


なんだか当時の理科宿題の星の観察とかも思い出して懐かしいゾ!

咳の程度

入院して点滴をして安静にしていて、この一晩ふた晩だけでかなり咳は落ち着いた。


と自分では思っていたらまだたまにでる咳を聞いた看護師さんには「咳がだいぶひどいですね。…えっそれでだいぶ良くなったっていうんですか!?」と言われてしまった。


自分がふだんしてきた咳がどれだけ酷いものだったか客観的に知らされたし、家族職場の皆さんに相当心理的な負担をかけてきていたなあと認識してしまった。自分で止められないからどうしようもないんだけど、ほんとごめん、申し訳ない!と思ってしまいます。

2008-05-31

家族のお見舞い

今日は早速家族がお見舞いに来てくれた。ありがとう


娘は病室には来れないと聞いて泣いちゃったらしい。(じーん)

大丈夫、1階の面会スペースで会えたからよかったね。てがみ、ありがとう。パパもへんじをかくから、たのしみにしていてね!


!(^^)!

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[入院生活]3年半ぶりの入院。とほほ

…となってしまいました。昨日外来診察でしたが、「プレドニン30飲んでるのに熱が38度越えてCRP10超えるなんて異常!飲み薬の坑生剤では無理だから点滴治療が必要!」との主治医先生の判断で緊急入院決定。

薄々この展開を予想してジャージだけは持ってきていました。

予定は一週間。

仕事からまた離れざるをえないのが痛すぎます。今日の天気のように水をさされた感じ。でもしばらくは安静にして治療に専念します。


携帯なのでコメントにはレスできませんが、ネタ切れまで適当入院生活をレポート予定。

2008-05-22

Woopraがたまらない

アクセス解析とか、そんな高度なことをしようと思っているわけではないけれど、このツールにはしてやられた!感がある。男子の心をくすぐるインタフェースではないですか!?

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導入したきっかけは、こちらでのご紹介。

はてなブックマーク常連のかたがたは、すでにチェック済みのことでしょう。ブクマ1000件ですからね。

無料アクセス解析55ツール「Woopra」のダウンロード版がすごすぎる|WEBマーケティングブログ


能面だけでいうと、仕事の本業のほうで使っているツールはさらに高機能であるため、すごいすごいを連発するほどではないですが、個人の趣味ブログを解析したり、へえー、という気づき発見するには、じゅうぶんすぎるほどの充実ぶり。


この解析対象は、このはてなダイアリーではなくて、「crambonの白血病闘病記」なのですが、それまで約100人あるかないかという訪問者が、このところ毎日のようにエントリーを続けていることで、3割から5割、訪問者がじわじわと増えてきていることが判明しました。


そして、アクセス元の国を見ると、オーストラリアとか、インドネシアとか、そういった国からもアクセスが微小ではあるけれど、存在することが判明!


なかなか興奮します。

見てくれたのは、日本人なのかな?現地の人なのかな?なんてね。


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正直な感想として、Google Analyticsよりも、使えると思います。このはてなダイアリーも、Woopraで解析できるのかな?トライ、してみよっと。

2008-05-20

めげずに100人にあたれ!

私塾のすすめ」より

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

第3章「ノーと言われたくない日本人」 には、示唆に富む言葉が次々と並んでいます。


P125梅田さん

それから、若い人の話を聞くと、配属された部署とか、配属された先の上司が気に入らない、ということがよくあります。当然そういうことは起こるのですが、ここで辞めるというのは短絡的にすぎる。会社というのは融通無碍で、能動的に動くと、いろんなことが通る。それなのに、能動的・積極的に会社に働きかける人というのがどうしてこんなに少ないのだろう、といつも思います。

(中略)

二十代から三十代半ばくらいまでの、自分が未熟で得ることが多い段階では、その会社から得られることをしゃぶりつくすという発想が大事なんじゃないかなと思います。


まさに同感!

私自身はしゃぶり尽くすべく、KYな感じであいつ出る杭だなあと思われてもおかしくないくらいに、いまいろんなアクションを社内外で起こし始めています。


P130 梅田さん

たとえば、社内で転籍したいと思っても、誰か一人に相談して、「いや、それやめたほうがいいんじゃない」と言われて「終わり」。それだったら、どこにもいけません。

それで僕がいつも言うのは、「五十人にあたれ」ということなのです。受けとめてもらえるのは、五十人あたって一人だ、と。

P132 齋藤さん

「ノーが当たり前」というのは、本当にそのとおりだと思います。ところが、日本人の習性として、自分が出している提案が通らないときのダメージを考えて、とても言い出せない。これは、会社だけでなくて、人間関係のさまざまな場面でみられます。

(中略)

実は、僕の教育論というのはシンプルで、「量をこなすことをおそれなくさせる」というやりかたなのです。自分の限界だと思っていたところから、その三倍くらいいけるよ、と。


私自身が起こしたアクションのひとつは、こちらのリンクから確認していただけます。

「骨髄ドナー休暇制度」を普及させていきたい


そして、5月に入ってから起こし始めたアクションの一環として、この構想の手始めとして、まずは当初のアクション目標を「50人にあたれ」の倍にあたる、


「100人に直接熱く訴えて心のサポーターになってもらう」


としました。

そしてスタートして約3週間、エクセルに書き込んだ、直接訴えた人リストは、20人を超えました。

実際には、間接的に伝わって賛同してくれる方もいらっしゃるので、もっと多くなっています。

とはいえ、すでにある方面からはくじけてしまいそうなリアクションもあるのですが、決してあきらめず、というところが肝かと自分に言い聞かせてます。


ここで思うのは、いい話(ここでは「50人にあたれ」のようなエピソード)を読んだり聞いたりして、ああいいことを知ったな、で終わるのか、実際に自分の身近なところにあてはめて行動やアクションに起こすかどうか、がどれだけその後の結果において違いを見せるだろうか、ということ。


ささいなことかもしれませんが、これを何週間、何ヶ月、何年と積もり重ねていけば、おなじ人間でもまったく違う人生の結果をもたらすのではないか、と。


確かに、ある時には、周りとの摩擦があったり、自分のやり方がまずくて、マイナスをこうむることもあるでしょう。でも、まさに、「おそれず量をこなす」ことで、あがったり下がったりを繰り返しながら、その人物の深みとか、経験値とか、仕事の実力というのは、右肩上がりで向上していくのではないか、と。


みんながおとなしく、「和」を乱さないように、空気を読みながらお行儀よくお仕事している組織体であれば、逆にちょっと腹をくくって、「出る杭になる」「あきらめない」「続ける」「めげない」を『継続しつづける』ことを『技化』できれば、すんなりと突き抜けてしまうのではないか??


結局、「世に出る」人っていうのは、こういうことをしてきたから一般大衆に埋もれずに「世に出た」わけですよね。梅田望夫さんのいうこれからの新しい生き方組織に振り回されるのではなく自分の「好きを貫く生き方、というのを実現するための大事なヒントが、ここにある気がします。


そして、私自身、運と周りのみんなのサポートと、自分のがんばりで生きながらえた命、せっかくなので「好きを貫く」にこだわって面白い仕事楽しいプロジェクト価値を生み出す人生を、わくわくしながら送っていきたい。


参考。この本を思い出した。非常に良いことがわかりやすく書いてあって、手元に置いて繰り返して読み返すべき作品。

2008-05-11

「あこがれ」「ロールモデル」を大切にしよう


現代を生きる知識人として、私がいま心酔している人物トップ3として、梅田望夫さん、齋藤孝さん、茂木健一郎さんを挙げていた。(以前の記事

そのうちのお二人による対談集。これはもう、目をつぶって購入決定である。この週末までかかって読み終えた。

そして、私にとって多くの人に読んでもらいたい書籍ナンバーワンである。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

梅田望夫さんは、シリコンバレー在住の経営コンサルタント。「ネットに生きる」を公言し、ウェブがもたらす新しい時代の新しい生き方を若い世代に提示し続けてくれている。

齋藤孝さんは、「身体性」「祝祭の感覚」をキーワードに、大学生をはじめ子どもたちにも、とにかくたくさんの人に、「上機嫌な状態で」学ぶことの楽しさ、うれしさを現場で実践し続ける。


お二人の時間の使い方、生き方は、重なるところがないように一見思えるが、二人が共有する、共鳴する「ねっこ」というものがあり、だからこれだけ読んでいて気持ちのいい対談集ができあがったのである。


脱線するが、私自身が採用という仕事を続けてきて、「ねっこ」という部分について思うところを話す。例えば理工系の学生さんや若手(に限らず)エンジニアでいうと、手を動かしてハードでもソフトでもものづくりをするのが本当に好きか、没頭したらメシを食うのも忘れる位の体験をしたことがある、あるいは毎日そういうことを続けている、そういった、人から教えられるものではない自分の内側から湧き上がる思いのようなものを具体的なアクションという形にできる人というのは、エンジニアとしての「ねっこ」がとてもピュアで私は高く評価してしまう。学部生とか院生とか、関係ない。若くても「ねっこ」がしっかりしている人はしているし、どんなに偏差値の高い大学で学んでいても「ねっこ」がしっかりしていなくてスキルやテクニックに頼っている人には、魅力を感じない。

江崎玲於奈さんはその「ねっこ」にあたるものをネイチャーnatureという言葉で表現していたと記憶している)



さて話をこの「私塾のすすめ」に戻す。

ともに1960年生まれのお二人には生きてきた年数がひとまわり以上も少ない自分には、人生経験時間の違いからその「ねっこ」をまったく同じ気持ちで共有することはできないのだが、じゃあその「ねっこ」ってなんなのさ?ってところはぜひとも本文で確かめてもらいたい。

というより、このお二人より若い世代の日本人は、全員必読にしてもいいくらいだ。


梅田さんは、この本のなかで、また前著「ウェブ時代をゆく」で、「ロールモデル思考法」という言葉を提唱している。齋藤さんは、「教育はあこがれにあこがれる構造だ」と言う。

自分の「学ぶ意欲」とか「生き方」に影響を与える人というのを具体的に特定して、「ロールモデル」として勝手にその人に「あこがれる」。

その「あこがれ」が、その人自身に変化を起こし、なにかの具体的な活動、アクションになると、次はその人を「身近なロールモデル」として「あこがれる」後輩が続く、そういう好循環をいろんな場面、場所で小さなものでもたくさん発生させられれば、世界はきっと良くなっていくのだ。



お二人の話の中にもでてくるのだが、「私塾」であったり「私淑する」ということを考えるのに、福沢諭吉吉田松陰を生み出した「明治」という時代の理解が欠かせないな、と改めて思った。そしてその明治の時代に生まれ、生前は恵まれた境遇になかったものの後世で評価された郷土の偉人であり高校の先輩にもあたる「宮澤賢治」については、さらにさらに自分にとっての心の最大の「ロールモデル」として理解と腑に落とすための思考を続けていこうと決心した。これについては別の機会に書くことになるだろう。



最後に。

この本は、読んで、いいこと書いてあったな、という感想を漏らす程度のなまぬるい本ではない。

梅田、齋藤、両氏からの、いまの日本への大いなる挑戦状である。特に若い世代に対しての。

確かに、多くの人にとっては一冊の本を読んで、人生が変わる、変えるほど体験はまずないといっていいかもしれない。

しかし、この本を読んで、またはこの本を起点とした関連作品を読み通して、動き出す人たち、アンテナが反応してアクションを起こす人たちが、少なからず存在するはずだ。

後に歴史が、『ウェブ時代の私塾提唱者とその門下生が日本の閉塞感をに風穴を明けた』などと記録するかもしれない。


20年後、30年後にやってくる未来が、いまより良くなっている、いや良くして行けるという事を、思わせてくれる作品である。



<おまけ1>

本文P188より

梅田さん

全国四十七都道府県それぞれ一ヶ所ずつ、ブログを通して知り合った人を訪ねる旅、「ウェブの細道」というのをいつかやってみたいと思っているんです。

・・・・・・

そうしたら「わたしのところへどうぞ」という人がかなり手を挙げてくれると思うんです。

齋藤さん

いいですね、「芭蕉プロジェクト」ですね。それは楽しいかもしれない。

に食いつきます。

私は岩手在住ではないですが、盛岡生まれ盛岡育ちの人間として『ウェブの細道:岩手盛岡編』は私に担当させてもらいたいです >梅田さん

実はこのくだりを読む前から、いつか夢として、梅田さんを盛岡平泉に招待してうまいもの、うまい空気、綺麗な自然を堪能してもらえたら、なんてことを想像していました。だからここの表現を読んで、「!」とセレンディピティを感じました。←なんたる妄想(笑)

もし先着順なのであれば、岩手編はすぐにでも企画を練り始めます!


<おまけ2>

例によって、梅田さん著作が出版されると、またたくまにネット上には秀逸な書評があふれるのだが、私も読んでいて気持ちが良かったものをふたつご紹介。


404 Blog Not Found:無限世界、有限な自分 - 書評 - 私塾のすすめ

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51044373.html


[書評]「私塾のすすめ」から学んだ5つの教訓

http://d.hatena.ne.jp/shibataism/20080508/1210256408

2008-04-26

もう一度読み返さなくてはいけない

最近では、梅田望夫さん、茂木健一郎さんの「フューチャリスト宣言」を再読しなきゃ!ということで読み返したらやっぱり最初読んだときより深い気づきのようなものがあって、具体的な行動にまで発展したということがあったのだけど、それとはまた違った形で、再読が必要な本である。

思考の補助線 (ちくま新書)

思考の補助線 (ちくま新書)


まさに、ここ1週間以上、茂木さんが発する言葉と「格闘」していた。

概念というか、ある程度抽象的な用語を用いることが多いからだろうか、本当に脳に汗をかきながら茂木さんの発するメッセージに食らいついていくイメージ。「うむむ、もう理解するのをギブアップしたい」と思いながらも「いやまずは分からなくても読みきれ」「次に読めば腑に落ちるはず」と言い聞かせながら読了した。


茂木さんの、この世の中に対する「怒り」が込められている、と言い切っても過言ではない。そして、この知や情報が個人では引き受けられないほどあふれる世界で、そして「サブカル」化することをむしろよしとする甘っちょろい世界に対して、あえて筆の力を持ってメッセージを伝えようとするその姿は、「同士を求めている」姿に他ならない、ように思える。

次の文章のあたりには、茂木さんの覚悟が詰まっているだろうか。そして、呼応してくれる人はいないか、と。


一見関係がないと思われるものたちの間に「補助線」を引き、その生き様において自分自身が「補助線」と化して、断片化してしまった知のさまざまの間を結ぶ。そのような、世界の統一性を取り戻す精神運動には、途方にくれるようなエネルギーが必要とされる。

 怒りこそが、そのようなエネルギーを私たちに与えてくれるのであろう。破壊する怒りではなく、「魂の錬金術師」を通して、さまざまを創造する「白魔術」としての怒り。


この、「怒り」を創造に変えるという思いを実践しているという点で共通点を持ち、私がこのところ陶酔しているが、次の3人。


さて、梅田さん齋藤さんの共著も、もうすぐ出版予定。

これは、発売当日にでも手に入れたい。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)