2011-11-02
■[ことば] HALO
彼女たちは言う
わたしたちは
あたまがわるい
彼女は言う
わたしは
あたまがわるいから
わるい
わるい
「わらう」
わるい
「あ」
先生よりも
わたしは
「生きている」
「ね」
ばかだから
「わからない」
たすけて
「と」
いえばいいの
「やって」
これを
「ね」
だだっぴろい
水たまりに
草がはえている
ゆれている
「ねえ」
「ねえ」
あなたのことを
すっかり忘れる
けれど
あなたは
消えたり
透明になったりは
しない
「残念でした」
彼女は
「ばかだ」
ぼくは
「ばかだ」
彼女と
ぼくは
ちがう
ぼくが
「死ぬ」
先生よりも わたしは 生きてる
土に 足を つけて いる
倒れないように
わらって
いる
わたしは
ひばく している
かわいい
ばか
まちがい
ゆるし
いのり
あたま
からだ
わたしは
ひばく している
きみの
ゆびが
くさって おちる
「音」
くびを かしげる
めを ほそめる
なにも
あなたや
わたしを
みていない
からだを
ひきずっている
トカゲは
しらない
花は
はなびらの
数をかぞえない
ぶんれつ
する
やりかたが
あしたからは
ちがう
ということを
喉をいためて
だれかが
はなしている
なにもきいていない
水が
穴にすいこまれていく
なまえを
つけた
毛玉が
ちりぢりになる
なまえをつけられた
何 は
さいごまで
わたしを
認めなかった
運行は
運命とはちがう
運行に
轢かれる 何 が
あり そこには
声が ない
「音」
耳を 削ぐ
目を 塞ぐ
古文を 教えてるんです
ゆるく あいた 口が
横に のばされる
どうか 彼女が
長生きするように
と
私は
つぶやいている
2011-08-21
■[ことば] uki
すこし
道から
浮き上がって
歩いていると
何年も
会っていない
ともだちの
体に
つまづいて
転んだ
刷りガラスの
向こう側の
声だ
blackbird
blackbird
お洒落に
生きることばかり
考えていた
お洒落だなあと
つきはなして
話すのも
そのためだ
ともだちの
体は
ここにあるものが
唯一ではないので
ぶつけた
指が
ずきずきとする
靴を脱ぐわけには
いかなかったので
もう一度
越えた
方向が
わからなくなった
友達のくちもとは
ろうそくが
とけたように
えぐれていた
腕が
胴に
くっついてた
会いにきたのではない
blackbird
blackbird
あすこは
東南アジアの
どこかの
地下
きらきらと
首を
あしもとに
おとして
いく
いぼいぼに
目を描いて
あそんでいたら
日が暮れて
ゆっくり横ぎった
山を
なめると
ひどいめに
あう
指何本かじゃあ
すまない
と
小枝を
おとしていく
きみは
会いにきたんじゃあないね
きみは
会いにきたんじゃあないね
きみは
会いにきたんじゃあない
じっとして
だめになる
なにか
blackbird
blackbird
2011-04-17
■[ことば] hitahita
ということもしらずに
おしつぶされて
窒息する
1時間後に
蘇生したけれど
もう
すっかりちがってしまった
ちがって
しまったの
かしら
もう
すっかり?
あかちゃんが
いい
においを
させている
おかあさんは
花柄のタイツを
はいている
細かいプリーツの
スカートを
はいて
花が大きい
花が大きかったね
ベッドにつっぷして
いるとき
お父さんが
覚えているのは
花が大きい
ということだったり
するんだ
と
言った
そんな思い出はいらないのだけれど
そんな思い出は知らない間に
こすらずにいられないものだ
そうだね
そうだ!
お外であつまって
手をさする
パーカーの合わせを
うえまであげて
ただあつまっている
そうだ!
おいしいものをたべること
あこがれの皮膚をなでること
すべてさしひいても
ひどい
ひどい!
たのしい
たのしい!
デモに行くひと
被災したひと
ひとびと
だれひとり
おなじきもちなんかでは
ないだろう
みんなちがう
なまえで
あつまっている
そうだ!
かなしい
ちがう!
つらい
しらない
ひどい!
夜に焚き火があるように
思い出はいらないのだけど
大きな花があたためられて
いた!
いたい!
にんげんはチンパンジーとちがっている
教えようとすること
抽出すること
時間をながく感じること
抽象すること
おいしいものも
あたたかさも
あこがれも
ひどい
のうえに
ぐらぐらと
のっかっている
眠る前の
まばたきが
今日も
かわいている
かれらはもどってきませんでした
もうはいれなくなるとおもう
花火みたいに
まだいるのかしら
まだ
ロッカーを素手で殴る
イメージで
生きているのかしら
人間は
花火じゃありません
ロッカーを殴ったら
きみの方が痛い
血なんかはでない
花火も
雪も
ずっと一緒にいたら
だめになる
からだが
花が大きい!
こぼれそうだ
家族は
みな
肺や
脳
内臓の一部を
失って
そこから
しばらくを
生きました
もしくは
生きています
と言う声はいつもふるえている
と言う声はいつも平らだ
と決めること
月の骨が電車に突き刺さったため
大幅に遅れが生じています
みなさまにはたいへんご迷惑をおかけして
申し訳ありません
どの声に
許されたと
感じるのか
許されたいと
思うことが
なによりも
ひどい
けれど
許されたいと
思うことが
昇ってきて
やまない
あたたかさや
おいしさ
のように
からだのなかを
ひたす
あこがれが
ぼろぼろになっても
あこがれのままなので
とても
ひどい
ひといことばかり
どこかしらで
いつも
あります
子どもの手は
ゆるくにぎられている
いいにおいがした
頬の煤が
わらっている
うちかわ
2011/07/13 19:16
何度か共演された朱沸マセリさんはアイルランドへ行ってしまってもう帰ってこないみたいです。私がユーリさんを知ったのは 彼女のおかげ。最近心理学をされているのをきいて親近感を・・・。私は飯島婦佐子教授や塚田教授(明星大学)に学んだ者です。


