JUBILEEの感想その26

やっぱりアルフmixのほうが好きだ。装飾が少なくて、肌触りがいい。そこそこフォーマルなシャツを着て、軽いジャケットを羽織った感じ。それに比べると、ディーツmixはきちんとしすぎていて、俺のようなだらしない人間には、ちょっと敷居が高い。ネクタイを締める感じだ。ディーツmixはホールツアーで、アルフmixは京都フェスで聴きたいなぁ。

JUBILEEの感想その27

発売前にインタビュー記事をいくつか読んで、ロックにクラシックをとりいれたようなものをつくっているのかな?と思っていたんだけど、そうではなかった。どちらかというとクラシック要素のほうが強い。くるりがウィーンという街で、クラシック的なフィルターを通して、音を出したという感じ。むしろくるりがウィーンに飲みこまれたイメージだなぁ。ベース、ドラムがあまり目立たず、ストリングスとギターのかけあいのように聞こえるんだけど、でも全体としてはくるりっぽい。クラシック×ロックというより、クラシック×くるり。不思議な感触。

JUBILEEの感想その28

そういえば、くるりはこれまでもロックから少し離れたジャンルの要素を飲みこむとき、ロックではなくそちらを中心にすえた曲をつくっているような気がする。永遠、LV30、カモンカモンとか。パールリバー、Army、静かの海とか。数字にしてしまうと趣をそぐきらいがあるが、例えるなら、ロック3:他ジャンル7くらいの割合で、ロックではないなにかに身を委ねている印象。それをパクリという人もいるし、変化だという人もいる。俺は変化だと思う。彼らは興味の対象に貪欲に近づいていって、それを飲みこんで、消化して、自分たちなりの色・形にしていくタイプのバンドなのだと思う。

JUBILEEの感想その29

で、そういう音楽性って、プライマル・スクリームにちょっと似ていると思う。ストリングスがわんわん鳴ってるジュビリーと、あからさまなカントリー・ミュージックだったCountry Girlに、似たような空気を感じるんだよなー。まぁ、方向性や完成度は全然違うんだけどね。メンバーのモードがそのまま音に出てしまうという点では、くるりとプライマルズは共通していると思う。違うかなぁ。あんまり自信はない。