関西の有名私大「関関同立」の一角を占める関西学院大学が1月中旬、大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」店舗から学生のマナー違反を指摘され、「関学生の出入りが禁止されたので従うように」と学生に通知する騒動に発展した。店側が大学側に強く指導を求めたのは事実だったが、出入り禁止の要請はしていなかった。学生のマナー違反に端を発した店側と大学側の過剰ともいえる対応には疑問の声も上がっている。(加納裕子)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120128-00000535-san-soci
混雑の時は出る。
少なくとも、注文をしてある程度お店にお金を払うのマナーのような気がしますが・・・
それが出来ていない。
もっとも、多くの学生が出来ていないというよりも、一部の学生が出来ていないと言うべきか。
実際、現場で解決している店もある。同大近くのあるファミリーレストランは繁忙時間帯に限り「勉強・ミーティングはお断りしています」と掲示した上で、個別に「勉強はやめてください」などと注意。他の大学近くの店でも勤務した経験があるという店長は「関学生は混雑状況を見て自主的に帰る子が多いし、そうでなくても、ちゃんと話をすれば分かってくれる」と評価している。
そして、そんな学生が増えているのかもしれない。
近頃の学生は、マナーが悪いなというのは簡単だけど、それだけだろうか?
【お金の話】
マナーの問題に関しては、他の人にゆずって、お金の話。
近頃の学生は、お金がない。
理由は簡単。
学費の高騰と親の収入が減少・頭打ちになっているためだ。
そのため、90年代初頭に比べると、生活費に使えるお金は減少。
月々の仕送り額でも、最も多かった94年度(12万4900円)以降は減少傾向で、10年度は9万1600円
(前年度比1600円減)となった。仕送りから家賃を除いた「生活費」は3万500円(同3200円減)で、
ピークだった90年度の7万3800円と比べると、半分以下に落ち込んだ。
出典:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110426-OYT1T00739.htm
さらに、携帯電話という固定費。
遊ぶ金と食事代、喫茶店に使う金もだいぶ減ったのが実情だろう。
マナー重視で、「だったら使うな」というのが、悲しい正論なのだろう。
貧すれば鈍する。
衣食住足りて礼節を知る。
という言葉もありますように、金の無さは余裕の無さになりますね。
【大学の怠慢】
そもそも、大学には学生が集まり、過ごせる場所を提供する義務がある。
が・・・・なぜ学校でしなかったのだろうか?
よっぽどマクドが良かったのだろうか?
実のところ、学校のキャパシティ不足が考えられる。
4月・5月は多くの学生が来るため、あまりにも学生が多く、各種サービスがガタガタになるところは珍しくない。
そして、4・5月以外に学校が混むのは試験期間。この間、普段よりも学生が大幅に増える。
空き教室で勉強すれば良いと思うけど、近頃の新しい校舎は、鍵ががっちりかかっていたりする。
どうなんでしょうね。関西学院は?
試験の前は、図書館もどこも一杯になっていて、場所がないなんてことは充分に考えられる。
まぁ、実際は、単にマナーが悪いというだけなのかもしれませんが・・・・
マナーという精神論だけではなく、お金と大学という点で考えてみました。