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川合典子ブログ

2013-08-10

日本語の音の出し方とは違う音を聞くためにはどのようにするか。

私は、日本人は基本の発音の仕方を知らないから通じないのではなく、基本の発音の口の形をしても、そこで息を送って音を出さないから通じないのだと書きました。  正しい口の形から次の音に移行するときに初めて音を出すような母国語の発音の仕方にすり替えて発音するから通じないのだと書きました。

そして、母国語の発音の仕方にすり替わらないように練習するには、

1. 単語だけの練習
2. 演説の練習
3. シャドウイング

では出来ないので、この3つでの発音練習はやめてください、と書きました。

特に、ナチュラルスピードでシャドウイングした時は、単語の最初の子音はほとんど母国語の言い方にすり替わっている、と書きました。 

裏を返せば、ナチュラルスピードでシャドウイングした自分の発音の録音を聞けば、日本語式にすり替わった子音を聞くことが出来るということになりますね。  

けれども自分の発音だけ聞いても、すでになんという英文をしゃべっているか本人が知っているわけですから、子音の短さに気づかないかもしれませんね。  そういう場合は、モデルの子音と自分の子音を比べて聞いてみるとわかるようになります。 

そのとき、ちょっと注意していただきたいことがあります。  お手本の子音を聞くときに、日本語のような音の出し方で出された音以外が耳に入ってきても、「その音は関係ない音なんだ」と言って、チューンアウトしようとすることがあります。  どういうことか具体的に説明します。

私は今月から、毎朝の音読練習を会話文から文学作品に変えました。  モデルの英語の音読のスピードは毎分180語前後です。

今練習している部分に、Mystery という単語が出てきます。  これはこの場面ではとても重要な単語です。  ですからモデルの英語では少し強調して、この単語を読んでいます。  そうすると

ムミステリー

みたいな音に聞こえるんですね。  「ム」はだらーと長く言われるのではなく、そこで踏ん張るように強く聞こえます。  Mの音を非常に強調するので、そう聞こえるわけです。  

最初は「ムミステリー」と言う言い方がとても強烈に聞こえたのですが、日々練習していくと、「ム」の部分で、音が聞こえているのに、私の方はだんだん「ミステリー」の部分だけきこうとしているんですね。

「ム」と言う音が聞こえているのに、「それはいつも聞いている日本語の音より長い、つまり日本語にはない音、いらない音だから関係ない」と無意識に、聞こえた音も聞こえなかったことにして、自分が無視しようとする傾向が自分の中にでてきます。

そういう傾向に気づいたときは、「自分は、日本語とは違う音を聞こうとしているのだから、「ム」の音を聞こえなかったことにしてはだめなんだ」ともう一度、自分で、自覚して、聞こえた音はそのまま認識するように注意をするようにしています。

皆さんもお手本を聞くときは、かすかな音でも、チューンアウトしないで、「聞こえたとおり、そのまま聞くんだよ」と、自分に注意を喚起して聞いてみてください。

そうすると、いつも聞いている音の前になにかかすかな音が聞こえても、ちゃんと認識できるようになります。

私がよく気がつくのは

Little を聞く時、「ルリトル」というように自分が思っているリトルの前に、「ル」の音が入っているように聞こえてきます。

Render の時に、「ウレンダー」というように自分が思っているレンダーの前に「ウ」の音が聞こえてきます。

「ルリトル」の「ル」はLで舌が歯茎に付いている時に出ている音でしょうし、
「ウレンダー」の「ウ」はRで舌が丸まっている状態の時に息を送って出ている音でしょう。  

まさに、発音の解説書で習った口の形をしている時に出ている音でしょうね。
そういう音を、聞いても、「それは関係ない音」と聞かなかったことにしてしまわないように注意してみてください。  

私は一冊目の本で、「地図の聞き方」というのを書きました(「英語発音、日本人でもここまでできます。」58ページ)  聞こえてくる音を自分の方で選別しないで、聞こえてくる音全部に注意を払っていく聞き方ですね。  ここでも、それと同じで、聞き手である自分が音を選別しないようにし、かすかに聞こえた音も「英語では必要な音」として、その音を無視しないで、聞いて認識してください。

こういう音を聴きやすくするには音が聞こえてから集中するのではなく、音が聞こえるちょっと前に聞き取りの体勢をとって、早め早めに聞いていこうとすると、少しずつ聞けるようになります。  最初は慣れないので、少し疲れますけれど、やってみてください。

そうやって、お手本の英語を聞いていくと、自分の子音の言い方との違いが聞けるようになります。

日本語の音の出し方とは違う音の出し方があることをこうやって聞けるようになってください。  生徒さんの体験を聞くと、まず、自分が長さを持った子音で実際に話すようにすると聞きやすいということでした。

「自分の発音があっているか間違っているか先生に見てもらわなければ、間違った発音が身につく」という考え方がありますが、この考え方は、間違っています。  音の違いを自分で聞かないと、英語の子音の言い方が、日本語とは違う、ということはわかりませんね。  英語の発音の仕方を身につけるためには音を自分で聞くことが必要です。

ただいきなりナチュラルスピードの英語を聞くのは、やはり無理な方もいますから、ゆっくりな教材から、「モデルと自分の音を比べる」という練習をしていかれたほうが、確実だと思います。

完成度の高い発音を身につけたい方は自分の発音を録音して、モデルと比べて直していってください。

何度も言いますが、川合メソッドは録音しなければなりませんし、音を聞く集中力がいります。  最低でも8ヶ月くらいは練習を継続しなければなりませんので、「そんなことまでして、発音練習するつもりはありません」という方は、本の購入はなさらないほうがいいと思います。  買ってしまってから、不満が出ても、なんともして差し上げられませんので、事前にお知らせしたいと思います。

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高校英語教育文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。