シュンの日記なページ

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振り返れば、70年代

crimewave2007-01-02

 休みに入ってから体調が優れないままなので、結局どこにも出かけずに年末年始休暇は終わってしまいそうだ。北海道の冬は、スキーと温泉と映画くらいしか思いつかないが、正月休みはどこも人でいっぱいだろうからどうも気が引けてしまうというのも言い訳としては用意してある。

 昨夜唐突にリビングの照明器具が壊れてしまった。強い酸の臭いとともに照明器具の心臓部みたいなところから茶色い液が流れ出したのを見て、見切りをつけ、照明器具を根元から外しガレージに放り込む。代役としてダイニング用の白熱灯照明をつけて、やや山小舎風の明るさの中で牛しゃぶをつつくことになった。

 その照明器具を買いにヤマダ電機に入ったのだが、お年玉で何かを買おうというのだろう、デジカメやi-Podのコーナーに人が群れている。照明器具のコーナーには若干一名のお父さんがリモコンを独占しているだけで、この人だけが頑迷に小さな売り場での私の商品選びを邪魔しようと明らかに主張している中、面倒なので、一番手前の梱包を引っ張り出して、仕様と値段だけを確認してさっさとレジに運んで買ってきてしまった。今、照明器具も紐で光度を調整するのではなく、リモコンで明暗調整するという時代になっているのですな。そんなことは、全然知らなかった(純くん風に)。

 午後には、テレビで「相棒」というドラマの再放送をやっており、水谷豊のオールバックと眼鏡という姿からふと思い立ち、「男たちの旅路 第一部」の三本を見てしまった。

 このドラマが作られた1975年といえば、私が大学に入った頃であり、かつて切れ切れに見ていながらも最初のこの下りは、やはりすっかり忘れている。当時の水谷豊や桃井かおりが、いかに活き活きした俳優であったかが再認識されるドラマだ。役柄に収まりきれないエネルギーのようなものは今も昔も若者に共通した、鬱憤・屈折・渇望であるのだと思う。全編を通してまだ太平洋戦争、特攻隊というイメージが抜けない時代でもあり、視聴者層は戦後生まれの若い人たちでありながら、ベトナム戦争はまだ完全決着を見ない頃であったことを思うと、山田太一が、戦争を隔てた世代間の葛藤に向けた視線は、相当に鋭かったように思う。

 夜はふたたび読書。花村萬月百万遍 古都恋情」上巻読了。古都を舞台にした青春煩悩小説。

 思えば、今日は「70年代」と「青春」ばかりじゃないか。