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カシージャスの涙

神技ブロック

 ワールドカップが終った。戦前の予想通り、スペインの強さに、本番に強いドイツが絡むという内容でまずまず、ユーロ2008の結果を受けて、スペインが力を持続し、ドイツが若返るといういつもながらユーロを見ていないとこの流れはわからないだろう。などと、ワールドカップ・オンリー・サッカー・ファンに言いたくなるけれど、俄かサッカー・ファンのことはどうでもいいや。
 カシージャスの涙にもらい泣きしてしまった。カシージャスは、二度のロッベンの突破を防いだけれども、とりわけ一度目のGK一対一を右足一本で防いだシーンは、ことの重要性から見ても鳥肌が立った。
 この試合の最高の見所はシャビのパスからイニエスタのシュートという試合を決定づけた、あまりに美しいゴールシーンと、カシージャスロッベンの一騎打ちとなったこのシーンの二つだろう。それにしてもキャプテンのカシージャスは、大会を通じて伝説になりそうな超絶セーブを中心に、始終頼もしそうなな顔つきをしていたのに、イニエスタの得点シーンでは、涙を浮かべて顔をくしゃくしゃにしていた。何だよ、泣くのかよ。泣くなよ、と言いながら、ぼくもこらえ切れずに、もらい泣きしちゃったではないか。
 さて今大会問題となったフェルナンド・トーレスの不調。今大会は本当におかしかったけれど、ユーロでは英雄だった。だからこそ監督が何度も何度もピッチに送り出すのだと思う。今日も。そして、ちゃんと得点の起点として、シャヴィへのいい浮き球を送って見せた。一瞬だが、まぎれもなく優勝への強烈な貢献だった。そのために出てきたのか、トーレスよ。監督もそれがわかっていたのか。うーん。まるで神の采配!
 さていよいよ。そのワールドカップを体感してきた阿部を含め、これからはレッズの日々が始まる。水原三星との試合が急に入っていきなり韓国に遠征したりするし、本当にフィンケは元気だ。レッズはスケジュールが滅茶苦茶だ。
 監督選手のインタビューによれば、前橋でのPSMよりも、だいぶ内容はよかったとのたまうが、実際には枠外シュートのオンパレードだったみたい。レッズの選手は本当にシュートが下手だ。それに加えてエジまでがミスのオン・パレードとなっちゃうと、助っ人の意味がないし、試合に勝てない。日本選手になくてガイジンにあるのはゴール前での落ち着きのはずなんだろう。
 柏木が風邪で出なかったというのは、せっかく直樹や梅ちゃんとの調整の機会を逸したという意味でとても残念。前橋の惨敗でも、まだまだ距離感が……ってところを気にしていたはずだから。直樹はインタビューで前橋よりだいぶ距離感がよくなったと言っているけれど。そんな日代わり距離間では、やっぱり心もとないぞ。堀ノ内が今季初めてセンターバックを勤めたらしい。まだそんな、連取のポジションまでが落ち着いていない段階なの? フィンケよ。
 しばらくスペイン代表チーム(即ちバルセロナ基準)のグラウンダーのパス・スピードと、受け側のトラップして反転して前を向くという優れた基本技術を目にしていながら、ああ、これはレッズがまだ完成の域に全然足りない部分だと、ため息をついてきた。少なくとも坪井にはもっと早いパスの練習をして頂きたい。