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みそじかん
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06年7月7日(金) 曇り  Global Chillage / The Irresistible Force

robin::nanz

どんよりとした七夕



土木事務所で図面の差し替えと協議。

いつも難儀な相談にじっくり...と応対していただき恐縮です。

3勝1負2分といったところか。(?)


夜は某マップ作成でイラレ作業。

[][] DOCOMOMO_Japan

ニュースレター4号に「伊豆下田 旧南豆製氷所の保存活動」と題した文章が掲載されました。

DOCOMOMOとは、建物の保存活用という視点から共通の問題を抱えています。

モダニズム建築を扱うグループとも同調した活動が展開できれば幸いです。

これを機に...DOCOMOMO_Japanの正会員になりました。


DOCOMOMO_Japan

 http://www.docomomojapan.com/index.html



ちなみに紙面の都合、当初書いたヴォリュームの2/3程度まで短縮しています。

これまでの南豆製氷に関する動きをまとめる意味で元原稿を公開します。

「続きを読む」以下でご覧下さい。


南豆製氷応援団

 http://www.geocities.jp/yuebing99/

 http://nanzu.exblog.jp/


下田・南豆製氷をめぐる保存運動


伊豆下田

東京から踊り子に乗って3時間弱の位置にある下田の旧町は、周囲を切り立った山と河川(海)に囲まれた城下町です。2時間もあれば一巡できる程の大きさのまちですが、碁盤目の街割りの中にはナマコ壁の民家や伊豆石が用いられた木骨石造の民家など生きた生活空間、商店街、宗教空間、史跡などが高い密度で凝縮しています。明快な都市のコンテクストを足で感じ、楽しむことのできる観光地です。しかし多くの地方都市同様、下田も高齢化に伴い空き店舗や駐車場が目立つようになってきました。そんなまちの北東端に、大正から港町下田を支えてきた旧南豆製氷所が佇んでいます。

南豆製氷

大正12年建設時の写真を見ると、現在とは若干異なる水面との親密な関係とともに当時の人々の、この建物に対する意気込みがよく伝わってきます。立地的な特徴を見てみると、下田市の中心部を流れる稲生沢川河口へ敷根川が合流する角に建ち、隣接する住吉稲荷社と共に水辺でまちの鬼門を押さえています。また伊豆急線、国道からまちへの導入部にあり、商店街へと繋がっていきます。建物の構造は性質の異なる伊豆石を巧みに組み合わせた組石造2階建て(一部木造)です。長い時間の染み込んだ伊豆石の表情はたいへん豊かで、以前は雨が降ると鮮やかな緑色の姿を見せていたそうです。内部は、140平米程の大きな空間に製氷に使われる井桁が組まれた製氷室、後に木造で増築された第2製氷室、複数のコンプレッサーの置かれていた機械室、6つの個室に分れている冷凍室(貯氷庫)などがあり、それぞれが個性に富んだ空間の質を持ち、機能に由来する床レベル差もありダイナミックな空間構成になっています。20世紀の製氷産業の姿を今に伝える建物は、とにかく場の力がたいへん強く、多くの人々を惹き付ける魅力のある場所なのです。

市民運動

製氷所の操業を停止した後すぐに地元商業協同組合が土地建物を取得し、保存活用の道を模索し始めました。まず下田TMO株式会社が独立採算を目指した商業施設の事業化プランを策定しましたが、事業資金の調達ができずのちに計画を断念。一方で東京ベースのNPO地域再創生プログラムもいち早く南豆製氷に着目し、様々なアクションを起こしていきます。そのような動きの中、2005年3月に市民有志が集まり南豆製氷応援団を発足させ、活動を開始しました。毎週水曜日にメンバーが集まり、建物について語り合ったりイベントの企画などを続けています。発足から1年余りの間に南豆製氷を基点としたまち歩き、ファサードのライトアップ、市民ギャラリー、アート展、インスタレーション、コンサート、市民フォーラム、座談会、クラフトバザールなど多様なイベントを開催してきました。ただし南豆製氷応援団はあくまでも窓口であり、南豆製氷を創造や発表の場としたいとする市内外の多くのアーティストがイベントの話を持ち込んできます。工場として無造作に扱われてきた伊豆石や赤錆びた鉄板、バルブ類そのものが現代美術のような存在で、設備の基壇がステージと客席に見立てられる機械室は優しい音響のライブハウスとなるのです。我々自身が純粋にイベント・場を楽しむことで南豆製氷の大きな可能性を確認してきたように思います。また管理上普段は施錠している建物ですが、イベントの開催中は多くの観光客や地元で関心のある方々が内部を見学できる良い機会にもなっています。同年6月には市内外から集めた署名を市長に提出、当初は関与に消極的であった下田市もこの想いに応える形で保存に向けて動き出しました。ただし市も財政危機下にあり、購入のために必要な資金を捻出することができずスポンサーを探すことになります。県外の篤志家から多額の寄付の申し出もあり、大いに勇気づけられました。南豆製氷応援団もそれまでの募金に加えトラストを立ち上げ(のちに「南豆伊豆石トラスト」へ運営を移行)本格的な資金集めを始めました。メディアへの露出が増えるにつれ内外の注目も大きくなり、多くの声援も届くようになりました。そして本年3月、市内に居住予定の個人の方から広くまちづくりに活用することを前提に南豆製氷の土地建物購入の申し出がありました。

まち遺産を未来へ

南豆製氷の保存に関しては、当面の危機は脱しました。我々は絶好の立地にある南豆製氷の活用と同時に、下田の「まち遺産」を掘り起こしてそこに有機的な結び付きを持たせていけないかと新たな模索を始めています。「下田まち遺産連携会議」には、市民、前述NPOを含めた市内外の各種団体そして行政が集まり、有形文化財への登録も含めた南豆製氷の在り方や、市内の歴史的建造物の保存活用の仕組みづくりなどを協議しています。様々な主体がゆるやかに連携してまちをつくっていく試みの核に、南豆製氷が位置していると言えます。観光資源としてではなく、自分たちのまちの歴史を知り、風土を知り、そこに誇りを持つための教育の場として「刻まれた時間」を大切にしていければと思います。

takatihotakatiho 2006/07/09 14:45 DOCOMOMOって携帯電話?と、勘違い(ぜんぜん違いますよね!)してました。モダニズム建築と呼ばれている建物が、日本中に、まだまだ残っているんですね。croquisさんの原稿が、同じように建物の保存活動を行っているたくさんの方々の目に留まるといいですね!

croquiscroquis 2006/07/10 02:40 takatihoさん、コメントありがとうございます。なかなか紛らわしい名称ですね(笑。南豆製氷に限らず日本中に次世代に残すべき建物や景観がたくさんあります。様々な面白いカタチが点在するようになることを期待しています。

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