2011-03-26
昨夜,Twitter上でのiflancyさんの話が興味深かったのでメモ。
memo | |
彼女の話をきいて、いろいろと考えたことをメモ。主に自分への解釈を補うために書くので少々断片的に。(彼女の頭の回転がはやすぎて私の理解がついていけてないことが実に悔やまれる)
まとめはこちら。
やりとりは、大学卒業後のアーティストへの助成制度はあるの?という話からはじまり→なんだかんだコネで状況はセッティングされていく→政治力がない人間は詰みますね という流れ。
私自身大学卒業後は仕事に追われて,自分の作品をつくるどころではなくなってしまった。学生という免罪符を剥奪され、これまでとはちがう関係性を築くことを社会組織に強要されたとまどいは辛い思い出として残っている。
「美大を卒業したら自動的に有名になれる」と思っていた友人はけっこう沢山いたらしく、ひょっとしたらわたしもそのうちの一人だったのかもしれない。(そもそもなぜ「世に出たい」と自分が思うのかという自分の根本的な承認欲求に気づきそこからいろいろ考えはじめるきっかけにはなったが…)
現実はクリスピードーナツみたいに甘くない。
@crosse だからわたしは生きられない.今のシステムの中ではわたしは生き残ることができない.小さすぎる事象は末端に到達する前に淘汰されるから.そもそも文系的なフィールドで言う「よい/わるい」は権威によって取り上げられる/notと言う意味でしかなかった. *異論は坂本真綾*
”そもそも文系的なフィールドで言う「よい/わるい」は「権威によって取り上げられる/not」と言う意味でしかなかった.”
バスキアはキース・へリングやアンディ・ウォーホルに評価されなければここまで有名になることはなかったかもしれない。NYのクラブに頻繁に出入りしネットワークを育て、MoMAの前などで作品を売っていた、すべては彼の政治力の賜物。
いくら素晴らしい作品を作ったとしても、それが多くの人の目にふれなければ、存在しないも同然なのである。
(まるで山中に咲く花。山に登らなければそこに咲いているのかすら知り得ない。)
多くの人にその存在を知らせるために、権威という拡声器をつかうことは効果的なのだ。しかも、聴衆の多くはセンスを権威に委ねてしまっているので「あの人が言うのだから本当だろう/あの人が賞賛するのだから間違いないだろう」ということも起きてしまう。ぐぬぬ。
ということになってしまうのである。ギョエー
@crosse webで個人が発信するレベルが上がって来てなんとかそれで取り上げられる才能も多くなったが,情報のハブとなった機関や人は最終的に権威化するので,人間は「個人」がひとりひとり権威化するまでこのプロセスを何らかの形で繰り返すしかない. *異論は坂本真綾*
webメディアの発達によってお手軽に個人が情報発信できるようになった。可能性は広がったようにみえるが、ネットの海にはあらゆる情報があふれかえっている。その海の中から情報受信者は主体的に情報を選別して受信しなくてはならない。
人の時間は有限なので、ハブとなるメディアや機関に情報の選別基準をある程度 頼ってしまう。そしてここでもなんとなく権威化は起こる…orz
多様性を受け入れるほどコストはかけられないから単純化しますよ、ということだ。
いかに日常を積重ね無意識下に浸透するか
まずはじめに、
正しいという感覚を生み出すのは、単に「どれだけ長くその世界にいたか」ということだけである。
「A」が人々から肯定的な承認を得るには、「A」の存在を日常の無意識下にまで浸透させる必要がある。震災後リピートで流されるACのCMが、なにかしらの影響を多くの人に与えているように。
「個人」が影響力を持つためには” 権威化に到達するまでこのプロセスを何らかの形で繰り返すしかない.”。
政治力、体力、センス、生き残るためにはどれも必要だといえる。
これのうちどれかが不足しているのならば、大きな世界の中では 些細なこととして淘汰される可能性は十分にある。
大きな世界の中で、より輪郭をはっきりとさせて存在するために、人は人生の大半を試行錯誤しながらすごすのかもしれない。「ちゃんと欲しがる女だけ 欲しがられる女になれる」というルミネの広告キャッチコピー然り、戦略のない人間は努力の仕方を間違え失敗を重ねるうちに自信を失って埋もれてしまう。そんなとるにたらない物語がそこらじゅうに溢れている。大きな世界の中で淘汰され傷ついた人間は、自己保身のため認識する世界を縮小する行為に走ったりもする。それが、人種差別や母子密着などの悲劇を招いているとしたらとてもいたたまれない。
じゃぁ政治力鍛えてコネでのしあがればいいじゃん!?たちはだかる 政治的に有効なメタ人格矯正に伴う痛み
だれもが自分の心に正直にでいたい。あるがままの自分でいたい。生命をキラキラと輝かせていたい。しかし人間は組織に属し集団で生きる生物なので、他者の承認を必要とする。生活するためには時間を切り売りし賃金を得て食べていかなくてはならない。
他者との摩擦でこころは萎縮し表面には無数の傷がつき 気づけば輝きを失ってしまう?翳んでしまう?そうなるのが嫌で、必死にもがく。
社会環境に適応するためには嫌でも政治を行わないと生きていけないので、作り笑いだってしなきゃいけないし社交辞令だってしなければならない。自分の心とは違うことをしなければならないのだ。環境に適応した理想的な自分=”メタな人格”を作り上げるのが最も効率が良いように思えて、これは安易ではない。
もちろん、自分を損なうことなく周囲と上手くやれるコミュ充・政治強者はすくなからず存在する。心底うらやましい。
不器用な人間は、自分の口からでる心にもない言葉に自分で傷つく。自分自身を裏切ることが安易ではない真面目な人間もいる。カサつく感情、荒廃する心。
「自分に正直に生きなさい」と教えてくれた先生はもういない。正直、社会人となったいま、正直に生きていたら私は刑務所にいれられるかもしれない。
@Mekajiki 「モラルとは心情とか信条とかじゃなくて能力」同感。感情が生まれる課程はオートマティックなプロセスなので 自由はないけど、その感情の衝動をかき消すことが 私たちに残された自由だからなぁ。それがうまくいかなくて苦労しちゃうんだけど
自分の正直な気持ち、つまり感情が生まれる課程はオートマティックなプロセスなので 自由はないけど、その感情の衝動をかき消すことが 私たちに残された自由だ。そう割り切って感情コントロールの能力を鍛える努力をしてみるのも(本人が望むならば)方法としてはありなのかもしれない。
ではどうするか?
とりあえずの仮の結論しかだせないが書いておく。
自分に嘘をついて生きることが難しい人間は
- 権威になることを目標にする
- 精神的に権威が無効になる環境に身を置く(またはそういった環境をつくってしまう)
しかないのではないかと思われる。
自分が権威になれば必要以上に気を遣ったりする必要はなくなりそう、もちろんなったことないので予想でしかないが。自分が権威を持った地位を手に入れるには政治力が必要=自分を偽らなければならないのでなんだか矛盾がおきている…
そういった「いつか権威を手に入れる」といった野心傍ら、例えば家庭という手の届く範囲の世界=精神的に権威が無効になる環境を避難所にして日々しなやかになる努力をしていくしかないのか?ととりあえずは思ったのだった。
組織のバイアスの下で優良な会社員を演じ、家庭では権威から解放された無重力空間で精神的に解放される。どんな神話だよってくらい実現させるのは大変そうだけれど、とりあえず到達したいヴィジョンを設定すれば努力の仕方も間違えない。(しかし、平凡で退屈で、望んでも手に入らなかったホームドラマの中だけにあるような神話だ…)
もちろん権威が無効になる環境は家庭に限定されない。
これは人によってそれぞれだとは思うので、自分の状況にあったヴィジョンを設定するしかないのだと思う。私がだしたとりあえずの答えはすごい妥協案かもしれないが、限界の人間にはこれくらいでちょうどいいかもしれない…(甘いかな?)もっとスマートな解決法があったら常時募集中だ…。
政治的にふるまえないばかりに、摩擦で心を擦り切らせ精神がボロボロになって淘汰されては元も子もない。
政治的センスと環境適応能力はイコールではないが、どちらも物事を動かす為に必要なことだと思う。環境に適応するための状況把握と洞察力がさらに必要になるが、状況は常に変化する水モノなので、常につかみどころのないものとして観察するくらいでよくて、必要なのは「わからないもの」として常に問いかけることなのかもしれない。
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