ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2004-05-30(Sun)

[]ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス『アメリア』
    振付・監督:エドゥアール・ロック at カナダ大使館 ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス『アメリア』    振付・監督:エドゥアール・ロック at カナダ大使館を含むブックマーク

 

 この『アメリア』の舞台版は関東では6月16日から上演されるわけなんだけど、それに先立って、このフィルム版の無料上映会が開かれた。
 こういうケースってきわめてめずらしい、というか、普通は舞台が終了してから上映されるのではないかと思うけど、とりあえずうれしい上映会ではあった。

 とにかく、前回の来日公演『SALT』が、あまりにも面白みに欠けた、というか、とにかくルイーズ・ルカヴァリエの引退と共に、このカンパニーも力を失ってしまったのではないかとまで想像されてしまい、以後の活動にもうあんまり期待も持てない気がしてしまったわたしではあったね。

 だから、今回の5年ぶりの来日も、ちょっとパスするつもりでいた。ピナ・バウシュの公演とも時期的に重なってるし、財布がね‥‥。

 どうも、今回の来日に関してはわたしのように考えていた方もかなりいらっしゃったようで、そういう人間にとって、今回のフィルム上映会は、来るべき舞台の内容を把握するいい機会だと思ったのね。とにかくフィルム見ておけば、予想通りの出来だったりしたら「あ、やっぱもうパワーがなくなったんだね」とかの判断もつくだろうし、もしもそれで見る価値あり、と思ったら本公演のチケット買えばいい、と。

 ま、そんな気持ちで今回の上映会に足を運んだんだけど、


 このフィルム版はもちろん舞台をそのまま記録したのではなく、床、そして壁の四方を白木で張り埋め尽くし、床と壁ともスロープでつないだ、特殊な正方形のスタジオのような部屋の中を使って撮影されている。ここでカメラがそのスタジオの真上から撮ったり、ダンサーの皮膚の毛穴まで識別できるほどダンサーに近寄ったり、その視点をあちこちに移動させる。照明もかなりいろんな角度からさまざまな方法で投射させているし、舞台とは別の意思で作られているのは明白(チラシによれば、舞台版ではスクリーンにエドゥアール・ロック自身の作になる3Dアニメーションが投影されるらしいよ)。振付に関してはその舞台版「アメリア」から持ってこられているのは当然なんだけど、このフィルム版は60分。で、舞台版には、このフィルム版に使われなかったシーンが45分ほどあるということだ。ま、そんな概観の作品なんだけど。

 ‥‥フィルムを見終わって。

 わたし、舞台も見に行きますよ。チケットこれから買わなくっちゃ。

 とにかく、前作『SALT』を引き継いだ、女性のポアントを男性が補助して、より高速化して回転させるようなシーン(要するにコマ回しみたいなの)もいっぱいあって、『SALT』の続編、という印象もあるのだけど、ただ芸もなくくるくる回りつづけていたような印象しか残っていない『SALT』に比べると、あれはこの新作のためのリハーサルだったのだろうと思うぐらいに完成度が違う。それはおそらく、男性ダンサーに対する振付けが変わって来ているのではないのかな?という印象。どうも『SALT』では、男性は女性ダンサーのサポートに徹していたような記憶があるのだけど、今回は、なんか、ぴしっと男と女のデュオ・ダンスとして見ごたえがある。

 それに、このカンパニーの魅力の一つに、スーツに白シャツ姿の男性ダンサーのダンスのカッコよさっていうのもあると思うんだけど、そのあたりも舞台でも堪能できそうだ。ま、お得意の、顔の側面を手のひらでなで上げるようなポーズもまたたっぷりと見る事出来るし、そういう意味では昔のやさぐれたスピード感がまた戻って来た、という感じだろうか。イケ面の男性ダンサーもいたので、女性ファンが放っておかないかも。

 あ、気になる音楽の事だけど、作曲のデヴィッド・ラングの曲は、全体に室内楽風の美しい曲なんだけど、そこにルー・リードの詩を歌う女性ヴォーカル(デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』で唄ってたジュリー・クルーズみたいな感じ?)がかぶさってくるところはちょっとアヴァン・ポップ風。で、そのルー・リードの詩、なんだけど、これがなんとVelvet Undergroundのファーストの曲の詩に別の曲をのっけた、というシロモノだったヨ。フィルム版では「I'll Be Your Mirror」、「Sunday Morning」と「All Tomorrow's Party」が使われていた。つまり、Nicoが唄っていた曲。

 うぅ、さいたま公演が楽しみになってしまった。

[]五反田団『おやすまなさい』(作・演出:前田司郎) 五反田団『おやすまなさい』(作・演出:前田司郎)を含むブックマーク

 以前この『おやすまなさい』の女×女ヴァージョンを見て、ま、ちょっと『やっぱり猫が好き』的な面白さがあったので、男×女だとどうなるのか、興味津々でのぞいてみたのだ。

 ‥‥女×女ヴァージョンとまったく同じ演出だった(怒)。しかも演じる男優(演出者の前田司郎)の演技が、要するに女×女ヴァージョンと同じにやってるから、くねくねと気持ち悪い事甚だしい。これは演技上のポリシーでも何でもなくって、都合上そうしているだけだから始末に負えない。で、その上に、セリフの途中で笑いを含ませるように「h」とか「n」とか音節をはさみ込むのも耳障りで、途中何度も席を立とうと思ったけれど‥‥。チラシの字がヘタだけならまだ許せるけれどな。

chelfitschchelfitsch 2004/06/21 08:51 こんにちは。僕もあのヴォーカルはジュリー・クルーズみたいだと思って見てました。

crosstalkcrosstalk 2004/06/24 19:47 あ、先日はどうもです。ね?やっぱそうですよね。

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