ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2011-12-28(Wed)

[]「blue」(2001) 安藤尋:監督 「blue」(2001)  安藤尋:監督を含むブックマーク

 音楽を大友良英が担当していたからというだけの理由で、この作品はむかし映画館で観ている。安藤尋という監督さんのことは、まるで知らなかった。‥‥観て強い感銘を受け、この監督の別の作品も観たけれど、そちらはあまりピンとくるものではなかった。久しぶりに観なおしたけれども、やはり、すばらしい作品だと思った。

 魚喃キリコのマンガが原作で、百合モノっていえば百合、である。主人公の桐島を市川実日子、その相手の遠藤を小西真奈美が演じていて、どちらも作品の空気感をリードするいい演技をみせてくれる。小西真奈美という女優さん、このあいだ青山真治監督の「東京公園」を観るまではそれほど意識したことはなかったんだけど、「東京公園」でいい女優さんだなあとあらためて認識。この「blue」でも、ちょっとしたこまかいところで惹きつけられるところがあった。

 ロケは新潟市と富山の高岡市で行われたそうだけれども、あらゆる場面がすばらしく美しく、高校時代の夏休みという独特のじかんの流れを感じさせる演出がいい。さいごのふたりのデート、その夜明けどきのひかりのなか、コーヒーの自動販売機のまえのシーンにジーンとするし、ラストの遠藤の撮ったヴィデオの映像の、波のきらめきはこころに残る。

 ちょっとはずしたタイミングではいってくる、大友良英による、素朴ともいえる音世界もこの作品にぴったりで印象に残る。ラストのクレジットのときにようやく、フルメンバーによる演奏を聴くことができる。とにかく、いい作品だった。



 

 

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