ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2012-02-08(Wed)

[] 「ファントマ ミサイル作戦」(1967) アンドレ・ユヌベル:監督  「ファントマ ミサイル作戦」(1967)   アンドレ・ユヌベル:監督を含むブックマーク

 いままでとおなじキャスト、おなじスタッフによるシリーズ第三作で、まだまだ続きそうなエンディングだけれども、このシリーズはこれでおしまい。第二作はローマを舞台にしていたけれど、こんどはイギリスへ。せっかくいままでの二作の副題が四文字熟語だったんだから、ここもそういうことで、たとえば「神出鬼没」とかで揃えていただきかったところである。原題は「Fantomas Contre Scotland Yard」で、このくらいのフランス語ならわたしにもわかる(だって、フランス語の単語はひとつだから)。だけれども別にロンドン警視庁ってえのはほとんど出てこなくて、ラストにはロンドン警視庁のあたまごしに、いきなりイギリス軍の戦闘機が登場してしまう(まあ、だからミサイルが登場してしまうからね)。

 こんかいはファントマが人類を滅亡させることのできる「新兵器」を開発したということなんだけれど、それでもって世界の富豪たちを脅迫して「生命保証税」みたいなのをまきあげようとするのね。それで世界の富豪がイギリスの富豪の城屋敷にあつまって「どうしようか」と相談する。ルイ・ド・フィネスもジャン・マレーも、ミレーヌ・ドモンジョもおなじ屋敷に集結して、もちろんファントマもあらわれる。ちょっと、「人類を滅亡させることができる」といっているわりには、ここでのファントマの行動はスケールがちっちゃい気がする。ルイ・ド・フィネスを幽霊騒ぎでおどかしたり、狐狩りで策略をめぐらしてとか、そういうせせっこましい悪事という印象。まあこのあたりはイギリス人の幽霊好きとかをからかっているようなところもあるけれど、ずっとのちの「ゴスフォード・パーク」でも堪能させてもらえるイギリス貴族の伝統的な遊び、「狐狩り(Foxhunting)」のシーンがかなりしっかりと描かれているのは、観ていてうれしい。こんかいはジャン・マレーのなかなかの馬術がみどころのひとつで、転倒している馬の背に足を差し入れ、そのまますっくと馬を立たせて走り出すシーンなんか、「へぇ〜!」って感心して観てしまった。

 ルイ・ド・フィネスは、ちょっとここでは幽霊騒動がくどい感じもして、やっぱり(全体の印象も)前作の「電光石火」がよかったかなあ、という感想。ああ、ルイ・ド・フィネスの、「大混戦」とか「大進撃」などを観たい。どこかで放映してくれないものか。


 

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