ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2016-05-15(Sun)

[]「3時10分、決断のとき」(2007) ジェームズ・マンゴールド:監督 「3時10分、決断のとき」(2007)   ジェームズ・マンゴールド:監督を含むブックマーク

 ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールの主演の西部劇で、原作はエルモア・レナードによる短編。1957年の「決断の3時10分」のリメイクになるらしい。

 強盗団の首領ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)は、駅馬車を襲撃したあとに酒場の女とひとときを過ごし、酒場に降りてきたところを保安官らに逮捕される。彼はどうせ自分の部下たちが自分を救出してくれると理解している。その駅馬車強盗の現場を目撃していた牧場主のダン・エヴァンス(クリスチャン・ベール)はわけあって町の人間の妨害に合い、牧場の運営に困窮している。そこにウェイドをユマの監獄に送るために彼を駅まで護送する一行に加われば、200ドル支給されると聞き、自分も護送の一団に加わることにする。その一団を強盗団の部下らが追い、駅への道には先住民が待ちかまえてもいる。さいしょの夜にエヴァンスは自宅に一団を招き入れ、そこでウェイドはエヴァンスの妻(グレッチェン・モル)の人柄に惹かれるようだ。エヴァンスの息子のウィリアム(14歳)は父を心配し、ひそかに一行の後を追う。
 道中に多くの犠牲者を出しながら、生き残ったエヴァンスと探偵社の男のふたりとウェイドは、駅のある町へ到着する。そこに強盗団らも到着し、町の連中に「エヴァンスらを射殺すれば金を出す」と焚き付ける。少し遅れてウィリアムも町に到着し、影ながら父の手助けをする。そして、3時10分のユマ行きの列車が駅に到着する。

 なんだか、演出が平板な気がして、わたしはあんまり楽しめた作品ではない。聖書を引用して絵もたしなみ、教養があるようなのに残忍な、ラッセル・クロウの演じるベン・ウェイドという造形はちょっと面白いけれども、その他の登場人物に深みがないという印象。ダン・エヴァンスを演じるクリスチャン・ベールも、わたしには「200ドルが欲しい」という以上のところはあまり読み取れなかった。ピーター・フォンダも出演しているのだけれども、何をやるわけでもなく死んでしまう感じ。
 つまりは演出に緩急強弱の変化がなく、ずっとフラットに進行していくという印象の映画だったかな。

 列車の到着する時間がひとつのポイントになっているところとか、町の連中が「正しいこと」から外れて「金」で動かされ、エヴァンスが孤立するところとか、先日観た「真昼の決闘」をちょっと思い出したところはある。



 

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