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■ 2016-06-29(Wed)

[]「ミラクル・ニール」テリー・ジョーンズ:脚本・監督 「ミラクル・ニール」テリー・ジョーンズ:脚本・監督を含むブックマーク

 モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズの監督作品で、主演はサイモン・ペッグ。犬のデニスの声の役でロビン・ウィリアムズがキャスティングされていて、この作品がロビン・ウィリアムズの遺作になってしまったのだということ。他のモンティ・パイソンのメンバーも、「宇宙人」の声の役で出演している。あと、サイモン・ペッグの住むアパートメントの下の階に、ケイト・ベッキンセールが住んでいるのである。

 サイモン・ペッグの演じるニールという人物、平凡なハイスクールの英語の教師なのだけれども、ある日とつぜんに、右手を振って願いごとをすると何でも願いが叶ってしまうようになる(そういうことで、原題は「Absolutely Anything」)。これは銀河系宇宙を取り仕切る宇宙人連合の仕業で、実はその裏に地球の運命を左右する思惑が隠されているのである。
 とにかくは、「アラジンと魔法のランプ」どころではなく、願いごとは三度だけではなく無限に叶えられてしまうのだから大変。「失敗した!」と思えば、元に戻せばいいのである。そんな中では、ニールが愛犬のデニスをしゃべれるようにすること、理性的に考える能力を与えることが楽しくって、この映画の楽しさの大半はこのあたり、ニールとデニスとのかけあいの面白さから来ているのではないだろうか。

 ニールを演じるサイモン・ペッグという人物は、「ショーン・オブ・ザ・デッド」だとか「ホット・ファズ」などの映画で監督のエドガー・ライトと組み、自らも脚本を書いて主演して人気を得るのだけれども、わたしもそのあたりの作品を楽しんだはずなのだけれども、残念ながら例によって、どんな映画だったのかまるで思い出すことはできない。しかしながら、このサイモン・ペッグというキャラクター、いかにも善人というか「善い人」という感じで、彼がスクリーンに登場するだけで、その映画から邪悪さというものはすっ飛んで消えて行ってしまうのではないか、というぐらいのことはわかるつもりである。
 だからこの映画でも、そういうサイモン・ペッグのキャラクターによってだろうか、一種のさわやかさに包まれてしまうというか、彼がそういうオールマイティな能力を手に入れても、エゴイスティックなこと、いやらしいことなんかやりっこないのだろうと、確信を持って観つづけることができるだろうか。
 じっさいにその期待に違わず、この作品はどこかほのぼのとした気分に包まれる気がする。そこに犬のデニスとのかけ合いの楽しさが加味されるわけだけれども、やはり観ているとロビン・ウィリアムズの才覚というか、ちょっと「ボケ」と「ツッコミ」の漫才めいた展開にはなるのだけれども、なかなかのキャスティングだとは思う。
 モンティ・パイソンのメンバーに関しては、どうもその顔がみえないのでいったい誰が誰なのかわからなかった、というのが正直なところだけれども、まあアレはマイケル・ペイリンだったのだろうな、あたりのことはわからなかったわけではない。ケイト・ベッキンセールの出演はなんとも贅沢なところというか、序盤の彼女周辺のストーリー展開とニール周辺の展開とのミックス加減はいい感じ。ニールの同僚のインド人教師のレイや、キャサリン(ケイト・ベッキンセール)につきまとうクレイジーなグラント大佐らの存在が、この作品に幅を持たせることに成功していたことと思う。
 ま、他愛のない映画といってしまえばそれまでかもしれないけれども、楽しめる作品だったことはたしかなこと。


 

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