ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2017-03-29(Wed) このエントリーを含むブックマーク

 今のしごとが、ついに今日でおしまいになる。退職するのである。震災の前の秋から勤めはじめていたから、六年半ぐらい勤めたことになる。仕事しなかったり転職とかを繰り返して来たわたしにとって、これはひょっとしたらいちばん長く同じところに勤めた記録になるだろうか。とにかくは早朝の四時間だけ働けばあとはフリーで、それで食べて行けたのだからありがたい仕事だったし、めっちゃ楽な仕事でもあった。転居した先でもこういう仕事が見つかるといいのだけれども、と思うのだが。この仕事をはじめたときに、作業着用にと御徒町で買ったアーミージャケットも、今日で用済みである。仕事のときにはかならずこのアーミージャケットを着て行ったので、もうわたしのユニフォームとしても認知されていたのだが。六年経ってもそこまでにボロボロになっていないというのは、さすがにアーミージャケットだった。お役目ご苦労さんでした。

 今日は、国分寺のクリニックへの通院の日。今日は先生に聞いてみたいこともあるので、その準備をして出かける。昼食は経済的に、コンビニでサンドイッチでも買ってすませようかと思っていたのだけれども、思っていたよりも時間に余裕が出来てしまったので、「ま、いいか」と、新宿の日高屋でとんこつラーメンを食べた。
 新宿の映画館では今、「牯嶺街少年殺人 事件」がリヴァイヴァル上映されていて、出来れば観に来たいと思っている。その上映中の映画館へ行って、「いつまでの上映予定ですか」と聞いてみたら、「4月14日までと決定しています」という答えだった。早くに引越しの準備が終われば、引越しの前に観に来ることも出来るかと思う。早く引越しの準備を進めよう。

 中央線で国分寺へ移動し、クリニックへ。わたしが先生に聞きたかったのは、前に読んだ「奪われた記憶」という本で、「電気ショック療法」によって記憶を奪われた著者、そしてその本の中に紹介されている、やはり若い頃に同性愛傾向の<治療>のために電気ショック療法を受けたというルー・リードの、その後の記憶力の低下がわたしの場合と似ているということで、わたしは単に「側頭葉てんかん」のために記憶を失ったというだけでない、その他の理由で今も記憶障害があるのではないかということ。持って来たその本のコピーを先生に見せながら説明すると、先生はあっさりと「電気ショック療法というのも記憶を失せさせるんですよ」と語られる。さらに、わたしが前にこのクリニックで受けた「心理テスト(じっさいは知能テスト)」の結果を見せて下さり、「あなたはね、非常に知能指数が高いんですね。それで言語理解・知覚統合・作業記憶・処理速度も皆、とても優秀です。特に記憶力が劣っているということでもないんですよ。あなたの場合、それまでのような記憶が保てていないと感じると、そもそもの知能が高い分、よけいに自分の能力が劣っていると感じてしまうんでしょうね」ということである。
 まあ知能指数が高いというのはそれはうれしいことではあり、そういう部分が側頭葉てんかんで冒されていないということもすばらしいこと。ひょっとしたら自分の気もちの持ち方で、「わたしは物事が憶えられない」という、「コンプレックス」かもしれないものを、克服できるということだろうか。ま、とにかくは今のわたしがなお記憶障害があるとしても、そのことを治療する方策はないということだろうか。しかし、ルー・リードだって、彼が若き日に書いた自分の記憶障害を生涯ひきずっていたわけではないし、わたしだって、先日オルハン・パムクの小説を読んで、読後の今でもしっかりと記憶出来ていたりするわけだし、あんまり悲観的に考えずに、もっと自分に自信を持って現状を受け入れなくってはいけないということだろうか。そういうアドヴァイスをいただけたということでも、やはり今のクリニックに診てもらうようにしてよかったと思う。

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 今日は引越しの荷造りとかは中断したけれども、そういうアドヴァイスももらえたし、とてもいい気分転換になったという気分。帰りはターミナル駅でいちど降りて、またいつものスーパーで値引きされたお弁当を買って帰った。ハンバーグ弁当。とてもおいしかった。

 

 

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