ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2017-12-01(Fri)

[] 第二部「カジノ・ヘルマン・ゲーリングでの休暇」(1)  第二部「カジノ・ヘルマン・ゲーリングでの休暇」(1)を含むブックマーク

 ついに「第二部」! エピグラフは映画「キング・コング」の監督、メリアン・C・クーパーが、主演のフェイ・レイにいった言葉、「きみの今度のお相手は、ハリウッドで一番のトールでダークな男優だ」というもの。第一部でも、そのフェイ・レイへの言及はありましたね。

 第一セクション。モンテカルロの「カジノ・ヘルマン・ゲーリング」へ(いろんな思惑があって)連れてこられたスロースロップ。いっしょに来たのはタンティヴィとテディ・ブロート。ここからはまさに「映画的」展開で、ものすごく面白い。スロースロップとタンティヴィ、それとブロートの三人は、ホテルの階下のダンサー三人と海辺へ行くのだけれども、そこでカッチェが例の大ダコのグリゴリに襲われている。ブロートがなぜか持っていたカニで危機を救うけれども、このあたりはB級モンスター映画か。しかし、いかにもスロースロップは「はめられて」いる。「わたしたち、きっと出逢う運命だったのね」とスロースロップに語るカッチェ。あやしいぞ。

 第二セクション。大ダコのグリゴリをあやつったポルキェヴィッチ博士。この人物はまたあとでも出てくるみたいだ。スロースロップはカッチェの誘いに乗り、深夜に彼女の部屋を訪れる。「こいつは怪しい」とわかっていながら接近するジェームズ・ボンドみたいな、スパイ映画っぽい展開。それがミュージカル映画になり、しかしスロースロップは賊に身分証明から服からすべて奪われてしまうのだ。犯人はテディ・ブロート? とにかくはそのブロートの手配で、イギリス軍の軍服をまとうスロースロップ。

 第三セクション。はたして、カッチェは敵なのか味方なのか? もうスロースロップに頼れるのはカッチェしかいないのか。ふたりは「どっぷり」の仲になってしまうのだが。「あなたとあたしをロケットの軌道がつないでいた。いいえ軌道だけじゃない、ロケットの<生>がわたしたちをつないでいたのよ」と語るカッチェ。ブロートは消えてしまった。やはり怪しい? ここでスティーヴン・ドズスン・トラック登場。彼は「作物学者かつ脳外科医にして、オーケストラのオーボエ奏者」なのだと。コイツも怪しいのだが、とにかくこのスティーヴン、あの霊媒師のキャロル・イヴェンターの愛人であるところのノラ・ドズスン・トラックの旦那なのである。ややっこしいぞ。スロースロップも、このスティーヴンは「剣呑」と承知の上で相対する。
 えっと、ペーター・ザクサとレニ・ベクラーのことが語られ、イヴェンターとノラとの関係の相似性が語られる。そしてある日、カッチェはスロースロップの前からこつ然と姿を消してしまうのだ。432ページまで読んだ。

 

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