ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

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■ 2018-06-12(Tue)

[](25)もういちど、バンドの歩みの再確認。 (25)もういちど、バンドの歩みの再確認。を含むブックマーク

 今日は、今までの記述を考え合わせて、もういちどこのバンドのディスコグラフィーを再掲し、わたしの感想などをダイレクトに書いてみたいと思いますですね。

( 1)・The Incredible String Band (June 1966) :クライヴ・パーマーの参加した唯一のアルバム。ギターとバンジョーが基本の全体の印象は「素朴」だが、ロビンのつくった曲「October Song」、「Dandelion Blues」が素晴らしい。

( 2)・The 5000 Spirits or the Layers of the Onion (July 1967) :最初のブレイク。ロビンはまだフォーク/ブルースのイメージを引きずっているけれども、マイクのピュアな感性がまずはまぶしい。意外なことに、リコリスの参加はマイクの曲へのコーラスがさいしょ。マイクはまだシタールのお勉強中で、このアルバムでのシタール演奏はゲスト・ミュージシャンによるもの。ベースはペンタングルのダニー・トンプソン。

( 3)・The Hangman's Beautiful Daughter (March 1968) :ま、誰が何といっても、このバンドの最高傑作でしょう。マイクの傑作「A Very Cellular Song」を含み、ロビンも一皮むけて、ロジカルな曲をつくることに進化する。

( 4)・Wee Tam and the Big Huge (Double album, November 1968) :2枚組大作。ロビンの好調ぶりが目立つというか、ロビンとマイクの協調関係に「崩れ」も感じられ、バンドの崩壊の第一歩ともいえるかも。しかし、崩れ落ちる前の姿は、何でも美しい。

( 5)・Changing Horses (November 1969) :このアルバムと次とが、「サイエントロジー時代」を代表するものか。それでも意欲作として聴ける。バンドとして初めてエレキ・ギターの導入も。

( 6)・I Looked Up (April 1970) :「サイエントロジー」第二弾。「そういうの、やめてくださいよ!」っていう曲もあるし、「Pictures in a Mirror」という、ロビン最大の意欲作もある。マイクの曲にも惹かれるところあり。

( 7)・U (Double album, October 1970) :ま、アレですね。このアルバムはロビンの「大暴走」。普通はもうバンドの体ではないところを、マイクが必死になってバンドを守っているというのが、ほんとうに(涙が出るほどに)感動的。ここでロビンはリコリスと別れていることが明確。ローズも、このアルバムを最後に去って行く(ジョー・ボイドもね)。

( 8)・Be Glad for the Song Has No Ending (March 1971) :これはおそらくは「U」以前に録音されていたもの。彼ららしいインストゥルメンタル曲の連鎖と、思いのほかマルチトラック録音していないシンプルな曲と。

( 9)・Liquid Acrobat as Regards the Air (October 1971) :プロデューサーのジョー・ボイドはいなくなっちゃったし、バンドの編成もかなり変わってしまって、マイクの目指す「ロック・バンド」への道の垣間見えるような一枚。そんなジャンル分けを拒否するような、ロビンの「Darling Belle」という傑作は、リコリスへの訣別の曲なのだろうか。

(10)・Earthspan (October 1972) :どうも、このあたりでもうロビンはやる気をなくしているのではないかという作品。リコリスの引退作だけれども、意外と最後のリコリスを盛り立てるのはマイクの方。「Sunday Song」ね(わたしには、マイク・ヘロンはこのアルバムでおしまい)。

(11)・No Ruinous Feud (February 1973) :「ああ、このバンドももうおしまいだね」と感じさせる、お笑いタイトルのアルバム。おそらくこのバンド最悪のアルバムだけれども、ロビンの「Saturday Maybe」は傑作。

(12)・Hard Rope & Silken Twine (March 1974) :いちおうラスト・アルバム。マイクは、自分たちが凡庸なただのロックバンドになってしまっていることに気づかないのだろうか。少なくともロビンはそのあたりはわかっているようだが。



 

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