ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2018-11-03(Sat)

 土曜日。今日は初めて「千葉」へ行き、千葉市美術館でやっている、「1968年 激動の時代の芸術」展を観る。千葉という駅は近いような遠いような、なかなかに行くのに面倒そうなところではある。

 午前中に家を出たのだけれども、途中3回も乗り換えし、千葉駅に着いたのはもう1時に近くなってしまった。先に昼食をとってから行こうと思ったのだが、歩く方角にそういう食事のできるような店がない。って、しばらく歩いてから気づいたのだが、駅から出る方角を180度まちがえてしまっていて、たいへんな遠回りをしてしまったというか、ほとんど迷子状態になってしまったのだ。だからこういう初めての町はいやだ。

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 ‥‥なんとか目的の美術館に到着し、入場する。これが単に<美術作品>の展示にとどまらず、当時のチラシとかアジビラなどの資料もいっぱい展示されていて、そんな資料をいちいち読んでいるとすっごい時間がかかる。さいごの方は「こういうのは図録を買えばそっちで読めるのではないのか」と、ちょっと早足で観て行ったのだけれども、けっきょく3時間近くかかってしまった。その前に迷子になっていっぱい歩いているし、とにかく疲れてしまった。それにまだ、昼食もすませていないし。

 美術館を出て、駅の方にこんどはまちがえないように歩いていると、道沿いにちょっと良さげな蕎麦屋があった。‥‥そうそう、わたしはこのところ「カツ丼」が食べたくて、それはやはり「蕎麦屋のカツ丼」こそがおいしいのではないか、と思っていたところだったのだ。この店でカツ丼を食べようと、店に入る。カツ丼と、軽くビールなどを注文する。

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 ‥‥This is IT! これである。やはりカツ丼は蕎麦屋に限る。この、玉子のまだ固まりきらないでトロっとした感じ(白味と黄味が完全にまざってなくて、まだ分離してるのも大事!)、それと、味付けのダシの感じだろうか。求めていたカツ丼がここにあった。空腹だったせいもあるだろうけれども、とにかくは美味であった。
 食べ終えて、帰りに「とってもおいしかったです」とお勘定のおばさんに話しかけると、「また来て下さい」というので、「いや、ちょっと遠いもので」とか返答していたら「美術館に行かれたんですか?」と聞かれたので「そうです」というと、「あら、先にウチに寄ってくれれば割引券があったんですけどね〜」というお話。この店はカツ丼だけでなく、蕎麦もとってもおいしそうな店だったし、もしもまた千葉に来ることがあったなら、きっとこの店に立ち寄ろうと思った。

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 帰宅したら、もう6時をとっくに過ぎていた。ニェネントくんには二日つづけて長いお留守番になってしまったし、まだごはんも終わってない。「遅くなってごめん!」と、ネコ缶を出してやろうとしたら、靴下を脱いだわたしの素足を、ニェネントはぺろりと舐めてくるのだった。‥‥むむ、そういうのにわたしは弱いんですね。わたしもあなたのことが大好きですよ!


 

[]「1968年 激動の時代の芸術」@千葉・千葉市美術館 「1968年 激動の時代の芸術」@千葉・千葉市美術館を含むブックマーク

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 先にも書いたけれども、美術作品にとどまらず、イヴェントのチラシ、関連するアジビラ、映像など多彩な資料が展示された展覧会。特に1968年の作品にこだわらず、その前後の動向もチェックされていて、当時の文化を俯瞰するようなものだった。個人的なことをいえば1968年にはわたしは高校生。まさに感受性全開の時期だったというか、わたしはまさにこの時代に「わたし」になったのだ、という思いもあるし、まさに同時代的に見聞きし、体験したものも多く展示されていた。

 大学闘争から三里塚、千円札裁判、万博と反万博、アングラからサイケデリック、そして「もの派」へと、そうだな、「◯◯と反◯◯」というような「対比」を打ち出した時代だったのかもしれない。また、それまで「表現」としては下位に置かれていた「漫画」とか「ロック・ミュージック」とかに注目されたりした時代だっただろうか。

 こういう展覧会といえば、20年ほど前にあった、目黒美術館での「戦後文化の軌跡 1945-1995」という、わたしにとっては重要な展覧会があったことを思い出されるのだけれども、今回の展覧会は先に書いたように「作品」にとどまらず、「付随資料」を展示したことで<重要>な展示だったとは思う。

 ひとつ書いておけば、当時わたしも観に行った「クロス・トーク/インターメディア」というイヴェントの写真、チラシなどが展示されていたのが懐かしかった。実は、わたしのイヴェント「crosstalk」とは、このイヴェントへの思い出からつけたネーミング、だったのでした。

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 それで思いがけずもここで、瀧口修造による「マルセル・デュシャン語録」という、昨日デュシャン展で観た「グリーン・ボックス」的な、本というよりも「美術作品」的なボックスを観て(これもわたしの記憶には残っていて、たしか2万円ぐらいの価格で売られていた)、昨日のデュシャン展の<補完>も出来たのだった。
 さて、この展覧会もまた、買った図録が読みごたえありそうです。


 

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