ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2018-11-10(Sat)

 土曜日で仕事は休み。朝はハムトーストで朝食をすませ、テレビで朝ドラの「まんぷく」をみていると、このところは塩を造る話がつづいているのだけれども、「塩を造る」といえば、2〜3年前の朝ドラの「まれ」(面白くなかった)で田中泯がやっていたことだった。「そうだ、田中泯だった」と思い出すと、今水戸芸術館でやっている中谷芙二子展で、その芸術館前の広場で田中泯が踊ることになっていたはずで、それって今日とかだったのではなかったかと思い出すのだった。それで調べてみるとまさに今日と明日の14時半から。いずれ中谷芙二子展は観に行くつもりではいたわけだし、「では今日行くことにしよう」となった。

 水戸には9月に内藤礼の展覧会を観に行ったけれども、遠いといえば遠いし、交通費も往復で三千円ぐらいかかって、家計への負担も大きい。今月になって美術展に行くことがつづいているけれども、図録とかを買っていると意外と金がかかる。「今月は舞台を観に行く予定もないから経済的に楽かな」と思っていたのだけれども、全然そうじゃない。今日の中谷芙二子展は図録は買わないだろうけれども、交通費だ。それで「せめて外食はやめよう」と考えて、相当早めに焼きそばで昼食にして、10時半ぐらいに家を出る。今週は天候の良くない日がつづいたけれども、今日は晴れて気もちのいい天気。ちょっと気温が高い。

 12時半ぐらいに水戸駅に到着。てくてくと歩いて水戸芸術館へ。今回はちゃんと道もわかっているので、先週の千葉市美術館のように道をまちがえたりはしない。水戸のマンホールは納豆あたまの「みとちゃん」。

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 アールヌーヴォー風のドア。ここだけでなく、他にもこういうドアの建物があった。

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 水戸芸術館に到着。

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 まずは広場で、30分ごとに催される「霧の彫刻<カウンターポイント(対位法)>」を、観るというか体験する。霧に包まれ、神秘の世界を垣間見る気分になる。

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 展示会場へ入り、観ているうちに外で田中泯のダンスの時間になり、いちど外に出る。かなりの数の人が始まるのを待っていた。

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 約30分のダンスを楽しみ、もういちど展示会場に戻って展示を観、帰路に着く。
 4時頃の電車に乗ったのだけれども、途中で10分以上も駅で停車していたりして、我孫子駅に着いたのはもう6時を過ぎていて、もちろんもうすっかりまっ暗になっていた。帰りはその我孫子のショッピングセンターに寄り道していくつもりだったのだが、ショッピングセンターの前にはもうクリスマスツリーのイルミネーションが輝いていた。

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 3階の本屋に寄り、100円ショップに寄り、欲しいものはなかったので2階に降りて靴の売り場をみる。もういいかげん今の靴も寿命なので買わなくてはいけない。それがちょうどセール中で、値引きして置かれている靴を、さらに2足いっしょに買うと30パーセントオフだという。それはいい。ザッとみて、「あれとこれを買ってもいいな」と思ったのだけれども、それで先にみた「あれ」をもういちど探したらみつからなくなっていた。あらら。誰か先に買ってしまったのだろうか? とにかくはあせって買わないで、もういちど明日にでも買いにくることにした。

 思ったよりもずっと帰宅が遅くなってしまったので、ニェネントが腹をすかせていることだろう。急いで帰宅してニェネントに食事を出してあげ、自分も昨日の残りの「水炊き」を温めて、わびしい食事にするのだった。


 

[]「霧の抵抗 中谷芙二子」@水戸・水戸芸術館現代美術ギャラリー 「霧の抵抗 中谷芙二子」@水戸・水戸芸術館現代美術ギャラリーを含むブックマーク

 実は先週千葉市美術館で観た「1968年」展で、この中谷芙二子のデビュー作というか、万博のペプシ館での「霧の彫刻」のことを観ていたばかりで、何だかずっと、そういう展覧会で観るものが連鎖している感じ。
 中谷芙二子は、わたしもその名前に記憶のあった「E.A.T.」のメンバーだったのだ。そして彼女の父親は物理学者として「雪」の研究で知られる中谷宇吉郎なのだと。父親が「人工雪」をつくり、娘が「人工霧」をつくったのか。

 会場に入ると、まずは世界各地に設置された彼女の作品の大きな映像を観ることができる。そして次の部屋がその万博のペプシ館の「霧の彫刻」実現へのさまざまなデータ、そして当時の映像など。

 観て行くと、彼女の活動がエコロジカルな視点からの活動であり、まさにタイトルの「霧の抵抗」ということばが了解できるのだった。そして、展示室内でも霧のインスタレーション<フーガ>を体験できる。

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 そして、屋外の広場で田中泯の「霧の彫刻×場踊り 大気と身体のオドリ」が始まる。広場の噴水に向かって待っている観客の間から、田中泯が噴水の方に歩んで行く。彼が噴水池に入って観客の方を振り向いたまさにそのとき、田中泯の頭の上の方から一羽のカラスが飛び立ち、観客の頭の上を飛んで行くのだった。‥‥すばらしい。これは偶然の出来事だったのか、それとも上の方で檻にカラスを入れておいて、ダンスが始まるのに合わせてカラスを解き放った「演出」だったのだろうか。わたしはもう、これを観ただけで充分な気もち。

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 そして、田中泯のダンスが終わり、彼が中谷芙二子と飛び入り参加のミュージシャン(ヴァイオリン)のライコー・フェリックスを呼び寄せたときにも、そのそばに一羽のハクセキレイが現われて、彼、彼女らのすぐ近くの地面に降りてきたりしたのだった。これはいくらなんでも「演出」ではないだろう。ある意味で「奇跡」みたいなことが起きたのかもしれない。体験できたのはまさに「幸運」だった。

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 もういちど展示室に戻り、まだ観ていなかった1981年の「情報彫刻」、そして「ビデオギャラリーSCAN」などの展示を観る。ヴィデオ映像で短いものだけれどもトリシャ・ブラウン振付けのダンスを観たけれども、これが素晴らしいものだった。ミュージアムショップでトリシャ・ブラウンのDVDが売られていたので、よっぽど買ってしまおうかと思ったのだが、ちょっと高いし、東京のショップでも買えるようなので今日はパス。


 

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