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■ 2018-11-10(Sat)

[]「霧の抵抗 中谷芙二子」@水戸・水戸芸術館現代美術ギャラリー 「霧の抵抗 中谷芙二子」@水戸・水戸芸術館現代美術ギャラリーを含むブックマーク

 実は先週千葉市美術館で観た「1968年」展で、この中谷芙二子のデビュー作というか、万博のペプシ館での「霧の彫刻」のことを観ていたばかりで、何だかずっと、そういう展覧会で観るものが連鎖している感じ。
 中谷芙二子は、わたしもその名前に記憶のあった「E.A.T.」のメンバーだったのだ。そして彼女の父親は物理学者として「雪」の研究で知られる中谷宇吉郎なのだと。父親が「人工雪」をつくり、娘が「人工霧」をつくったのか。

 会場に入ると、まずは世界各地に設置された彼女の作品の大きな映像を観ることができる。そして次の部屋がその万博のペプシ館の「霧の彫刻」実現へのさまざまなデータ、そして当時の映像など。

 観て行くと、彼女の活動がエコロジカルな視点からの活動であり、まさにタイトルの「霧の抵抗」ということばが了解できるのだった。そして、展示室内でも霧のインスタレーション<フーガ>を体験できる。

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 そして、屋外の広場で田中泯の「霧の彫刻×場踊り 大気と身体のオドリ」が始まる。広場の噴水に向かって待っている観客の間から、田中泯が噴水の方に歩んで行く。彼が噴水池に入って観客の方を振り向いたまさにそのとき、田中泯の頭の上の方から一羽のカラスが飛び立ち、観客の頭の上を飛んで行くのだった。‥‥すばらしい。これは偶然の出来事だったのか、それとも上の方で檻にカラスを入れておいて、ダンスが始まるのに合わせてカラスを解き放った「演出」だったのだろうか。わたしはもう、これを観ただけで充分な気もち。

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 そして、田中泯のダンスが終わり、彼が中谷芙二子と飛び入り参加のミュージシャン(ヴァイオリン)のライコー・フェリックスを呼び寄せたときにも、そのそばに一羽のハクセキレイが現われて、彼、彼女らのすぐ近くの地面に降りてきたりしたのだった。これはいくらなんでも「演出」ではないだろう。ある意味で「奇跡」みたいなことが起きたのかもしれない。体験できたのはまさに「幸運」だった。

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 もういちど展示室に戻り、まだ観ていなかった1981年の「情報彫刻」、そして「ビデオギャラリーSCAN」などの展示を観る。ヴィデオ映像で短いものだけれどもトリシャ・ブラウン振付けのダンスを観たけれども、これが素晴らしいものだった。ミュージアムショップでトリシャ・ブラウンのDVDが売られていたので、よっぽど買ってしまおうかと思ったのだが、ちょっと高いし、東京のショップでも買えるようなので今日はパス。


 

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