ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2018-11-20(Tue)

 「さあ、やることの方策が決まったぞ!」と思ったら途端にさぼってしまうわたし。今日は一日、仕事に行っただけで他にな〜んにもしなかった。あ、風呂に入って、それからニェネントくんと遊んだか。

 昨日観た「ア・ゴースト・ストーリー」で、主演のケイシー・アフレックがちゃんと顔を見せていたシーンって、何分もなかったんだけれども、そのあとのシーツを被った幽霊をぜんぶケイシー・アフレックがやっていた、ということはないよなあ、などと思ったりする。表情がわかるわけでもないし、ただじっと立っているだけだったりして家具みたいだし、誰でも代役になれるではないか、などと思うのだった。それで音楽が良かったのでサントラ盤を買おうか、などとまで思ったのだけれども、YouTubeで聴けるからいいや、ってことに落ち着いた。

 昨日本屋で見つけて欲しくなってしまった「ネコの行動学」という本、3780円もするので「高いな〜」と思っていたのだが、今日Amazonでチェックしてみたら、この本には<旧訳>の出版社が違う古い本があり、そっちは中古で2千円ちょっとだったので、内容を見もしないで注文してしまった(たくさん掲載されていた<ネコのイラスト>が欲しいのだが、その古い本にちゃんとその<ネコのイラスト>が載っているのかどうか?)。

 この頃のニェネントは、わたしがリヴィングでパソコンに向かっていると、すぐそばのキッチンのところにすわっているし、わたしがトイレに立つとついてくるし、和室に行ってもついてくる。「ずっとわたしのそばにいたい!」って感じなのか。それで夜になってもう寝ようかと、「さ、寝るよ!」とわたしが立ち上がると、先を察して「にゃあああ〜ん!」とないて、「このときを待っていたのよ」みたいに、先に和室のベッドの方に走って行くのだ。それで、わたしがベッドに横になると「いつものアレ、やって!」と来ることになる。

 さて、読んでいる「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」、昨日読んだ分を書かなかったので今日はまとめて。


 

[]「空家」A・ブラックウッド:著 小山太一:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より) 「空家」A・ブラックウッド:著 小山太一:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より)を含むブックマーク

        

 アルジャノン・ブラックウッドですね。この文庫本に載っている作品はみんな19世紀末から20世紀初めの英文学ばかりで、わたしが昔読んだ創元推理文庫の「怪奇幻想文学集」の英米篇とダブる作家が多い。このブラックウッドもそんな作家で、名前だけは憶えていた。

 これはまさに「お化け屋敷(Haunted House)」モノの典型作品というか、ただ主人公が、そういう評判の空き家の鍵を手に入れたという叔母といっしょに、真夜中に探訪するという話。‥‥こう、向こうの「怪談」というのは、「怖い」というよりも「驚かされる」というたぐいの話が主流というか、そ〜んなにおどろおどろしくもないですね。たった二人の登場人物、主人公と叔母の人物的背景も皆無だし、わたしはあんまり感心しませんでした。


 

[]「八月の炎暑」W・F・ハーヴィ:著 宮本朋子:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より) 「八月の炎暑」W・F・ハーヴィ:著 宮本朋子:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より)を含むブックマーク

        

 この作家のことは知らなかった。主人公は画家で、ある裁判所での光景を想像でスケッチする。それで描きあげたあとに散歩に出て、そこで気がかりな場所に足を踏み入れると、その奥で石工が仕事をしていた。その石工の姿はまさに、先ほどその画家が描いた法廷での被告人にそっくりだった。そして、その石工は石碑の展覧会に出品するという石碑を刻んでいたのだが、その墓碑銘はまさに画家の名前であり、そこに刻まれた<没年月日>は今日その時だったのだ。石工は、「そのことが本当だとしても、今日の夜中の十二時までには時間がある。妙に外を歩いていると事故に遭うかもしれない。どうです? それまでわたしの家で一杯やりましょう」ということになる。さて、その真夜中が近づいてきた。

 「怪談」というよりは「奇談」というテイストで、「怖い」というものではない。やはり先の作品でみたように、イギリスの作品は「怖い」というより「びっくり!」という感じなのだろうか。


 

[]「信号手」C・ディケンズ:著 柴田元幸:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より) 「信号手」C・ディケンズ:著 柴田元幸:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より)を含むブックマーク

        

 チャールズ・ディケンズです。これはけっこう、さっきの「八月の炎暑」と同じような構造、同じような展開の話。ある種の「予見」があって、それが「現実」のものになってしまうという。


 

[]「豪州からの客」L・P・ハートリー:著 小山太一:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より) 「豪州からの客」L・P・ハートリー:著 小山太一:訳(「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡」より)を含むブックマーク

        

 この作家のことも知らないけれども、おそらくはこのアンソロジーではいちばん後の時代の作品ではないかと思う。作品の冒頭に出てくる、ロンドンのバスに乗った気味の悪い男がいて、次にホテルに宿泊しようとやって来る男がいる。読んでいると、これは同一人ではないのかと思ってしまうのだけれども、そうではない。そういうところの細工が、この作品の時代が新しいことを感じさせるだろうか。宿泊客はオーストラリアから来た富豪なのだけれども、敢えて安宿に宿泊する。このあたりに彼の<過去>を想起させられるわけで、最初に出てきた異様な男は、彼を追ってきた男のようだ。

 この作品は、<オーストラリア>から来たという、その背後とかのわからない男を登場させ、ミステリアスな空気を織り込んでいる。追って来た男も、じっさいの<人間>なのか、<亡霊>みたいなものなのか、わからないのだ。「怪談」らしくはある。


 

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