ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2018-12-05(Wed) このエントリーを含むブックマーク

 昨日、「花は遅かった」という歌謡曲のことを思い出して書いたのだけれども、そのあと、どうでもいいのに気になって調べたりしてしまった。これは正確には「花はおそかった」とひらがなのタイトルで、美樹克彦の1967年のヒット曲だった。1967年ならわたしは中学生だな。この「美樹克彦」という歌手のことは少し記憶にある。なんか、アクション入れて歌う歌手の元祖みたいな。歌詞は「青い空なんか大っ嫌いだ」じゃなくって、「大っ嫌いだ! 白い雲なんて!」っていうのだった。
 それでこの歌でひとつ思い出したのが、多分70年代になってから、庄司薫という作家(男性)が「赤頭巾ちゃん気をつけて」という小説で芥川賞をとって、わたしも当時読んだのだけれども、その冒頭のところに自分の名前が「かおる」なもので、この「花はおそかった」に絡めて学校でからかわれた、みたいなことが書かれていたはず。この「赤頭巾ちゃん気をつけて」なんていう小説、今ではわざわざ読む人もいないとは思うけれども、当時はその口語体(しゃべりことば)の文体とかで話題になって、すっごいベストセラーになったのだったっけ。このくらいむかしに読んだ本だと逆に多少なりと記憶に残っているわけで、ま、タイトルがサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」から来てるんじゃないかといわれた通り、ふにゃけたサリンジャーというところの小説で、これはそのサリンジャーを訳したりしている村上春樹のご先祖さまじゃないか、というところもあるのではないのか。

 さて、どうでもいい話はおしまいにしよう。昨日はほんとうに暑いぐらいの陽気だったのだけれども、今日もけっこう温かな一日ではあった。‥‥と書いてしまったら、もう他にあまり書くこともない、つまり何もない、何もしない一日になってしまった。いちおう読みさしの本のことでも書いておくと、通勤のときに読んでいるシュティルナーの「唯一者とその所有」、今読んでいる上巻の方は当時の社会情勢の批判、批評みたいな内容で、そのシュティルナーの肝心の「唯一者」についての言及はというと、これは下巻の方に集中しているようだ。とにかくは読むのがめんどうで、さっさと切り上げて下巻に移行したくなってしまう。それで読みあぐねてしまうといっしょに持って歩いている「ナボコフの文学講義」の方を読んでしまうわけで、まだちょっとしか読んでいないけれども、こっちは「すこぶる」付きに面白い。冒頭からナボコフらしいユーモアに満ちあふれ、このナボコフのユーモアのセンスというのは、この時代に彼が書いていた「プニン」の中にみられるユーモアではないだろうか。そういえば「プニン」の主人公は大学教授だったっけ? 自分のことを重ね合わせて書いていたのだろうか。やはり「プニン」はちゃんと本屋で買って、手元に持っていたい本だと思う。
 もう一冊、寝るときにちょっとずつ、「かまってよ〜」とすり寄ってくるニェネントくんに邪魔されながら読んでいるのが「ウンベルト・エーコの文明講義」で、これまた講義もので、これまた面白い。どうも、ナボコフとエーコというのは、どこか世界の見方というものに近いものがあるというか、講義だからそれなりにユーモアとウィットを交えながらというのは誰もがやることだろうけれども、そのセンスがどこか似通っている気がする。

 さて、明日はもうちょっと生産的な一日にしたいものだ。

        

 

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