ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2018-12-17(Mon)

[]「人間失格」太宰治:著(太宰治全集10 小説9より) 「人間失格」太宰治:著(太宰治全集10 小説9より)を含むブックマーク

        

 これが、完成した作品としては太宰の最後の作品か。
 わたしは、二十歳ぐらいのときに「ドストエフスキーを全部読んでやる!」と意気込んで、その全集を読みはじめたのだけれども、「罪と罰」を読み終えたところで挫折した(きっと、そのあとの「未成年」かなんかで「や〜めた!」となったのだろうけれども、そのことは今はどうでもいい)。そんなことをなぜ書くかというと、この「人間失格」を読んで、そんなドストエフスキーの「地下生活者の手記」のかすかな思い出がよみがえったから。‥‥もう今では、その「地下生活者の手記」がどんな小説だったかすら思い出せないのだけれども、どこか、心の底で「これだよ!」と思い出させようとする声が聞える気がする。

 いいんだけれども、ただ、太宰治の欠点というか、わたしが読みあぐねてしまうのは、いつも彼が「オレって、モテるんだよね!」ということから離れられないことで、ま、じっさいにそうだったようだから、そこから離れた<生>のあり方は彼には考え及ぶことも出来なかったのだろうけれども、「非モテ」だった(でもないのか?)自分などから読むと、「そういう心理というか境遇には気もちが通わないんだよね!」という感覚になってしまう。


 

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