ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2018-12-10(Mon) このエントリーを含むブックマーク

 この週末、土曜日曜と少なくとも一日に十時間以上(十二時間になるか?)寝ていると思うのだが、それで先日「睡眠の取り過ぎは寿命を縮める」という記事をみて(といっても中身は読まず、コワいから見出しをみただけだが)、「ヤバいなあ」と思ったりする。そういうのでいつも思い出すのが南アフリカの偉人、ネルソン・マンデラ氏のことで、彼は27年間も牢獄にあり、過酷な労働にも従事していたというのに、95歳という長寿を全うされたわけである。これはやはり、そういう意味では規則正しい監獄での生活が、彼の寿命を延ばしたのではないのかと思うことになる。
 ‥‥しかし、このことを思うといつも同時に思い出すのは葛飾北斎のことで、食事はいつも店屋モノ、生涯に転居を90回以上繰り返し、けっこう多くの旅を重ね、およそ「規則正しい」生活をおくったとは思えない人物なのだけれども(しかも今より一般に寿命の短かった<江戸時代>の人だというのに)、彼は88歳の長寿を全うされている。これはどういうことなのか(これは逆に、江戸時代の店屋モノとかがいかにヘルシーなものだったか、ということかもしれないが)。このことはわたしだけでなく疑問に思う人も多かったようで、Wikipediaをみると、「ここまで乱れた生活を送りながらも彼が長命だった理由として、彼がクワイを毎日食べていたから、と言う説がある」などという記述がある。
 ‥‥ホントかいな。それだったら、皆が皆クワイを喰い漁ることになるだろうと思うのだが。ま、北斎が酒も煙草もたしなまなかったこともあるのかもしれないが、それだったら逆にヘヴィースモーカー、酒浸りで長寿だった人間もいるわけで、ま、つまりは「こうだったから長寿」という法則はないのではないか。おそらくは遺伝的なものがけっこう作用しているのではないのか。そうするとわたしの両親はどちらも80歳過ぎまで存命していたので、わたしもそういう期待は出来るのではないのか。

 ところが今日のニュースをみると、75歳以上の人の医療費を補助する「後期高齢者医療制度」というのを廃止するぞ、とかいっている。すごいぞ。この国はもう「福祉」という概念をすべて廃止する方向に向かっているようで、先日は国立大学の学費が値上げされるという報道もみたし、つまり「あなたが富裕層ではないのなら、もう幸福な<生>はあきらめなさい!」というのがこの日本という国なのだ。ま、日本はこれから、第二次世界大戦後〜1960年代のアジア・アフリカ諸国みたいなものになるのだね。
 先日ノーベル賞を受賞された(今日、その授賞式があった)本庶さんも、「今の研究費の国家援助額では何も出来ない」というようなことをおっしゃっていた。わたしはそういう理科系のことはよく知らないが、文科系の衰退もひどい。これは国家援助とかそういうことではないかもしれないが、例えば映画という分野でなら、いまだに日本人は「映画には<世界のクロサワ>がいた」とか、<小津安二郎>とか、<宮崎駿>とかの過去のビッグネームの名をあげるけれども、今の日本映画のほとんどは、プロデュース・システムのもと、売れたマンガの実写化に夢中になっているように見える。わたしなどが現在の邦画で<観たい>と思うような映画はほとんどない。文学の方でも、例えば海外文学の翻訳は減少し、今は韓国における翻訳に追い抜かれているという。ま、まだまだこういうことはいろいろとあって書ききれないのだけれども、とにかくは<日本=ディストピア>という空気が拡がっている。

 さて、「そんな世の中に吞まれてしまってはいけない」と、わたしはようやく多少、ハッスルしてみるのだった。今日は多少作業を進め、「そうか、先の見えないままに進めて行って、<そのうち何とかなるだろう>」という進め方は(わたしの場合)ぜったいダメなのだと悟った。その作業のさいしょの段階から、<すべて見通せる>仕事を進めなくてはいけない。

 それで今日はめっちゃ寒かった。ついに<冬>が来た。仕事をやっていて、わたしの仕事は外に出たり屋内に入ったり、屋内でも暖房の効いているところ、効いていないところを行ったり来たりするもので、温度差がきびしい。ついに仕事が終わる頃には悪寒がして、鼻水がダラダラと鼻から流れ出るのだ。明らかに「風邪」の前期症状。ヤバい。帰宅しても部屋は寒いので、電気ストーブを引っぱり出して電源を入れて温まる。わたしはやはり、暖房は<電気ストーブ>がいい。‥‥すると、そんな部屋の中の「温度差」に気づいたのか、ニェネントがベッドの布団の中からやって来て、電気ストーブの前の<ベスト・ポジション>にすわり込んでしまうのだった。

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 そんな、ストーブの前に居座っているニェネントの背中にさわると、すっごく暖かい。というか、熱いぐらいだ。「あんた、<焼き猫>になっちゃうよ!」って思うのだけれども。

 今日は注文していた「現代日本文學体系」の「現代詩集」も無事に届いてうれしいのだけれども、夕方にネットをみていたら、ちょうど一年前に神奈川近代美術館の葉山別館で、マックス・クリンガーの版画展が開かれていたことを知った。まったく知らなかったしくやしいのだけれども、一年前の今ごろはちょうど転職した時期で、死ぬほど金のなかった時期だったから、おそらくはとっても葉山とかまで出かける余裕はなかったことだろう。それでも、その図録とかがあるなら欲しいなと思ってチェックしたのだけれども、もっと昔の、1989年だかに関西で開かれた「マックス・クリンガー展」の図録が、ヤフオクで安く出品されていたものですから、ついつい<入札>してしまった。ま、おそらくはわたしが落札することでしょう。今はとつぜん、マックス・クリンガーに夢中になってしまったわたくしでした。

        

 

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