ワニ狩り連絡帳 このページをアンテナに追加 RSSフィード

       

■ 2004-10-01(Fri)

[] 『sonnets/unrealities XI ( it may not always be so; )』 by e.e.cummings  『sonnets/unrealities XI ( it may not always be so; )』 by  e.e.cummings - ワニ狩り連絡帳 を含むブックマーク


きっと たいてい そうはならないんだけど でも
あなたの唇 それをわたしは愛おしんでいて でもそれが
もしもほかの人にふれたとしたら あなたのやさしくて強い指が
彼のこころをしっかりつかむとしたら それも わたしのこころからそんなに離れないその時に
もしも ほかの人の顔に あなたのすてきな髪が
あんなに静かに いやむしろ 追いつめられたこころが
どうしようもなく 叫ぶその字句のように 顔にかかるとしたら

そんなことになったら ねえ もしもそんなことになったら
わたしのこころであるあなた どうか伝えて下さい
そう わたしは彼のところに行って そして彼の両手をとって
わたしの幸せを全部 わたしから受け取って下さいと 言うでしょうと
そうすれば わたしは振り向いて ここから恐ろしいほどに離れた
失われた地から 一羽の鳥の歌を聴くでしょうか

 ‥‥e.e.cummingsは、ずっと長いことわたしのいちばん好きな詩人で、英語なんかそんなに解らないくせに原書で読んだりする数少ない詩人ではある。昔は時々自分で翻訳してみようとしたことがあって、いくつか試みてみた。

 ビョーク(Bjork)の新譜『medulla』が発売されて、その十曲目が、e.e.cummingsの詩にビョークが曲をつけたものだった。この詩はやはり昔ちょっと訳そうとした事のある詩だった。で、CDのブックレットの詩から久しぶりに翻訳してみたのがこれ。この詩は、藤富保男が翻訳したものが思潮社の「海外詩文庫」で読む事ができるけれど、おそらくは(大きな意味の取り違いがあるかも知れないけれど)わたしの訳詩の方が良い。いや、わたしが眼にしていないこのCDの国内盤の対訳の方が素晴らしい、と言う事は、充分にあり得る事だけれども(誰か、国内盤の対訳はどんなのだか教えてくれないかなぁ)。

 少しばかり「創作」に足を突っ込んでしまったけれど、こういう事はもうやるつもりはないので安心して下さい。

 そうですね。元の詩を引用しておきますので、「ひでえな」と思ったら、間違いを指摘して下さると嬉しいです。

it may not always be so; and i say
that if your lips, which i have loved, should touch
another's, and your dear strong fingers clutch
his heart, as mine in time not far away;
if on another's face your sweet hair lay
in such a silence as i know, or such
great writhing words as, uttering overmuch,
stand helplessly before the spirit at bay;

if this should, i say if this should be -
you of my heart, send me a little word;
that i may go unto him, and take his hands,
saying, accept all happiness from me.
then shall i turn my face, and hear one bird
sing terribly afar in the lost lands.

 

 

crosstalkcrosstalk 2004/10/03 01:00 試しに、有名なexcite翻訳にこの詩を翻訳してもらいました。以下の通り。


それは必ずしもそのようであるとは限らないかもしれません;
また、万一あなたの唇(私はそれらが好きだった)がもう一人に触れると、
私はそれを言います。また、あなたのいとしい強い指は私のものとして、
そのうちにずっと遠くに彼の心をしっかりと握ります;
もう一人の顔においては、あなたの甘い髪の毛が、
私が知っているような静寂、あるいは言葉を苦悶するそのような大家にあった場合、
として、過度に発すること、精神の前に無力で追い詰められている;

万一これがすると、私はこれが私の心にあなたであるべきかどうか言います、
私に小さな単語を送る;
私が彼までに行くかもしれないし、
言って、彼の手をとるかもしれないことは私から幸福をすべて受理します。
その後、私は顔を回し、1羽の鳥が失われた国で恐ろしく遠くに歌うのを聞きましょう。


‥‥最後のフレーズはちょっとわたしとどっこいどっこいですな。負けないぞ。

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