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■ 2018-09-30(Sun)

[]「塒出(とやで)」福留麻里:ダンス 村社祐太朗:テキスト @横浜・STスポット 「塒出(とやで)」福留麻里:ダンス 村社祐太朗:テキスト @横浜・STスポット - ワニ狩り連絡帳 を含むブックマーク

 この二月に同じSTスポットでやった、「隙間を埋めるのにブロッコリーを使うまで」と同じ組み合わせでの公演。わたしが会場に入ったときには、観客らを舞台スペースに入れて「盆踊り」の練習、をやっていた。

 本番に入ると、福留さんがその「盆踊り」の数種類の振付けで舞台スペースを周回しながら、長い長いテキストを暗誦して行く。‥‥この、「余計なものを削ぎ落とした」ようなミニマムな舞台は、わたしにはとっても面白く、あとになってみれば、ああいう「ダンス」というか「盆踊り」でグルグルと周回するだけ、という振付け(?)は、福留さんのアイディアなのか、村社さんのアイディアなのか、聞いておけばよかったと思うのだった。

 テキストの内容は実はまるで記憶に残っていないのだけれども、観ていて、昨日観た(今日も観るはずだった)ウースターグループの前の来日公演の「初期シェーカー聖歌」の舞台のことを思い出してしまい、「あの公演は渋くってよかったなあ」と今さらに思い直したりもするし、「なんかさ〜、チャラチャラとカッコよくみせかけて踊るのだけが<コンテンポラリー・ダンス>ぢゃないだろ〜」と改めて思ったりもするわけで、実はこういう一見地味な活動こそ、そういうダンスの地平を拡げるのではないのかと思い、ダンスの未来に明るい光が射すようにも思ったのだった。

■ 2018-09-16(Sun)

[]「JAZZ ART SENGAWA LAND FES」@仙川周辺 「JAZZ ART SENGAWA LAND FES」@仙川周辺 - ワニ狩り連絡帳 を含むブックマーク

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 KAMOSU×入手杏奈
 白井剛×巻上公一
 ピーター・エヴァンス×松岡大

 ま、大雑把にいうと、どのダンサー/パフォーマーにもそれなりに興味があって観に来たイヴェント。それなりにどのパフォーマンスも楽しめたけれども、「これは」という強い刺激は受けなかった、というのが正直なところ(写真は入手杏奈さん)。


  

komasafarinakomasafarina 2018/09/19 10:26 こんにちわ、crosstalk さんは、はてなダイアリーが来年の春をもって終了し、はてなブログに一本化されるのをご存知でしょうか? それ以降のダイアリーは霊園化(!?)して残りはするようですが、しかし、それもとくに半永久的ということではなさそうです。もし既にご承知でしたらアレなのですが、まあ、いちおう。http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20180830/blog_unify

crosstalkcrosstalk 2018/09/19 14:02 komasafarinaさん、どうもです。お久しぶりです。その、「はてなダイアリー」終了⇒「はてなブログ」へ、というのはまるで知りませんでした。ありがとうございます。
実は最近このブログの広告がウザくって、広告がないという「はてなダイアリープラス」に移行しようか、などと考えていたのですが、そんなことをしないうちにその知らせを聞いてよかったです。

crosstalkcrosstalk 2018/09/19 16:15 って、komasafarinaさんの"Somethin’ Celebration Is Goin’ On"はどうされるんですか? わたし、今でもときどき読ませていただいてるのですが。

■ 2018-07-15(Sun)

[]「POP HEADS! 的 多目的室 ver.3」M Aria Abe:ディレクション @中野・桃園区民活動センター 「POP HEADS! 的 多目的室 ver.3」M Aria Abe:ディレクション @中野・桃園区民活動センター - ワニ狩り連絡帳 を含むブックマーク

 いろんなダンサー/パフォーマー(6人だったか、7人だったか?)が交互に、いかにもアングラ空気にあふれたパフォーマンスをみせてくれ、ノイジーな音と共に「ここよりほかの場所」というか、「どこかにあるはずの」世界の多様性を見せてもらったような気になる。世界はまだまだ「豊かさを保っている」、と思わされるのだった。時にこういうストレートな舞台はいかにも心地よく、一見ネガティヴな表現のようでも、見終わったあとに活力をいただいたのだった。

 さいごにちょっと書いておけば、さいごに登場したAbeさんはやはり、「日本の今の時代のルイーズ・ルカヴァリエ」と呼ぶべき、異才のダンサーだということを再確認。単にわたしの知り合いだからというのではなく、もっともっと注目されてしかるべき方だとは強く思う。


 

■ 2018-06-24(Sun)

[]akakilike「家族写真」倉田翠:演出・出演 筒井潤:テキスト @日暮里・d倉庫 akakilike「家族写真」倉田翠:演出・出演 筒井潤:テキスト @日暮里・d倉庫 - ワニ狩り連絡帳 を含むブックマーク

 前知識もまるでなくて「観たい」と思ったのは、寺田みさこさんが出演している、ということが大きいのだけれども、わたしは「群舞」的なグループでのダンスが苦手なところに、この公演はどうやらフィジカル・シアターっぽいところを目指されているのではないか、という期待からも、「やはり観ておきたい」とは思ったのだろう。じっさいに出演者のひとり、前谷開という人は写真家だそうで、この「家族写真」という作品自体、ダンサーで演出も手がける倉田翠と前谷氏との共同制作作品。そんな前谷氏が舞台のなかで撮影した写真が、会場のd倉庫のロビーに展示されてもいた。

 出演者は七人で、そのうちの六人が家族らしい。お父さん、お母さん、そして男の子が二人と女の子が二人。「お父さん」を演じられるのは筒井潤という演劇の人で、この人は維新派とかにも出演されていたのだという。そういうわけで、この「お父さん」にはセリフがあり、その抑揚のない棒読みのようなセリフがそれでもどこか関西弁というか、奇怪な印象を受けてしまう。このお父さん、つまりは家族のことを心配してるというのか、「お父さんが先に死んだら、皆どないする?」みたいなことを何度もいい、それで「ライフ・プランナー」のところへ行って契約して来たという。その「ライフ・プランナー」も登場するのだが、彼もしゃべる。彼はさっさとライフ・プランナーなんか辞めて転職してしまうらしいのだが、海パンいっちょうで舞台のうしろの方で泳ぎきるフリをしている。それとアレね、末の娘はバレエを習っているらしく、ことあるごとにそんなバレエのスピンだかをみせてくれる。上の娘(この人が主宰者の倉田さん)は、血を吐いてぶっ倒れる。

 ‥‥この背後には、観客が読み取るべき大きな「ストーリー」があるのだろうか? もちろん、お父さんが家族を守ろうとすることに異論はないし、お父さんが、普通なら自分がさいしょに死ぬのだろうということも、ま、そうなのかもしれないと思う。それで末娘がバレエを習っているらしいのも、そういう家族も多くあるだろうとは思う。ではなぜ、上の娘が血を吐くのか、わたしにはわからないし、そういう表現というのがわたしには気味悪く思えもする。そもそも、彼女が血を吐いても誰ひとり気にかけないし、登場人物はそれぞれ勝手に行動するような、それとも統一された気分で行動しているような、よくわからない。それで、バレエをやる末娘のバレエだって、「バレエを練習してます」という記号みたいなもので、観ていて気もちのいいものでもない。

 そもそもわたしは「家族」というものがよくわからないで生きて来た人間なので、こういう舞台を観てもわからない、「ダメ観客」なのだろうか。でもやはり、その背後の大きな「ストーリー」を読めなかったという気分は大きい。観て「おもしろい」と感じた人のお話を、ぜひとも聞いてみたい。

 舞台装置としての、「会議用折りたたみテーブル」ふたつをつなげ、その周囲やその上などを「延長舞台」にした演出は、納得できた。



 

■ 2018-02-24(Sat)

[]高谷史郎(ダムタイプ)「ST/LL」高谷史郎:総合ディレクション @初台・新国立劇場中劇場 高谷史郎(ダムタイプ)「ST/LL」高谷史郎:総合ディレクション @初台・新国立劇場中劇場 - ワニ狩り連絡帳 を含むブックマーク

 えええっ! ダムタイプって、こういう「よく出来たプレゼンテーション」的なパフォーマンスではなかったはずなのに。見た目はそれこそ「おしゃれでカッコいい」感じだけれども、時代を切り取ってみせるパワーは感じられない。音楽に坂本龍一も加わっているのだけれども、やはりみていると「この部分の音楽は坂本龍一だな」とわかるのだけれども、つまりは彼の意匠でしかない感じで、舞台に「力」を付与するものではないと思った。パフォーマーで出ている鶴田真由も、テクストを朗読する場面で、いかにも「手慣れた舞台俳優」みたいな感じで、これはわたしにはミスキャストと思えた。

 昔のダムタイプのように、「時代の先端を行くパフォーマンス」を期待してもみていたのだけれども、まったくそういうものではなかった。これは、「死骸」である。


 

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