ネギま!? 3話

どうやら前哨編の終了という体裁らしい。序盤で一番派手なエヴァ戦を持ってきて、興味を引く事を目的としていたというわけだ。しかし、その結果による安易極まる改変にはいささかうんざり。アニメ化によって動かしやすいキャラに変更する事は良くあるが、これは正に、安易な変更のお手本のようだ。安易に主人公に好意を寄せる、安易にギャグっぽい行動を取る、安易にシリアスっぽい行動を取る、安易に説明台詞を口走る・・・。早い話、キャラが固定化した時間枠を埋める為だけの道具に成り下がっている。原作の中のそれっぽいセリフを並べておいて、煌びやかな画面さえ見せておけば「アニメ」だろう、と言わんばかりだ。新房監督、原作物キラーと言われた(というか私が思っている)昔に戻っちゃったよ。大体予想どおりだが、やはりこのあたりがリミットなのだろう。後は、次回以降独自の展開で、独自の魅力を見せてくれる事を期待する他無い。

魔法先生ネギま! 153時間目 いけ!ネギ坊主!!

先に進むにつれて次々と脱落者が出ていくお決まりの展開。というよりも、この展開は正に以前あったリョウメンスクナ戦時との対比の為、あえて繰り返しているとも言えるだろう。対比の対象は当然ネギの成長。あの時と同じシチュエーションで、ネギがどんな違う対応をするかを描いて、彼の成長を明確にしている。最終決戦に向けた舞台を作る、単純に燃える展開でありながら、その構造にしっかりと企みを含ませている。やはり上手いなあ。
そうこうする間に、最後にはネギと夕映が残ることに。最終決戦では、これに明日菜と刹那が加わりチーム中核とも言えるメンバーによる対決となるのだろう。けれども、結局決め手となるのは夕映の言葉なのか。それとも違うのか。これだけ多くの情報が出ているにも係わらず、どの様な決着がつくのか見当もつかない。いやはやおもしろい。

強制時間跳躍弾脱出法考察

これはもう来週にでも答が出そうなのだが、無駄な考察をしてみよう。
先週、時間移動フィールドを展開させれば互いに反発して逃れられる、という考えをしてみたが、描写からすると違うっぽい。強制時間跳躍弾=BCTLの時間移動フィールドは展開した後、他と同様に収束しており、このフィールドは正常に作動していたように見える。となるとネギ達はこのフィールドに取り込まれていたという事か。では、どうやって脱出したのか。
一番単純に考えられるのが、ネギの持つカシオペア試作一号機(仮)によって3時間後からきっちり3時間、時間を遡ってきて同じ時間に戻る、というもの。馬鹿みたいに単純だか、これほど確実な対抗策はないだろう。しかし、状況から言えば明らかに不自然だ。第一に、同じ時間、同じ場所に戻ってくる意味が無い。もしそれが出来るのならばもう少し前の時間や別の場所に戻った方がネギにとって有利だろう。また、この状況でただ漫然と3時間後に送られる事ほど危険な事は無い。もし超ならば3時間後にしっかりと網を張って待っているだろう。この場合、3時間後の未来は、運命決定論的に超が勝利した未来のはずだからだ。
次に考えられるのは短い時間を移動してBCTLの時間移動フィールドから逃れる方法。カシオペア試作一号機(仮)は今まで過去にしか戻っていないが、もしかしたら未来にも飛べるかも知れないが、ここでは過去未来どちらに逃げても状況はほぼ同じだろう。しかし、これにも問題がある。それは時間移動が起こるまでのレスポンス時間だ。つまり、フィールド形成から時間移動までの時間。これがどちらの技術でも同じならば、ネギ達が生き延びる為には、BCTLの着弾前にカシオペア試作一号機(仮)を作動させていなければいけなかった事になる。しかし、状況からするとネギ達はBCTLのフィールドの中に取り込まれてから行動を起こしているようだ。これではどう考えても間に合わず3時間後にとばされているだろう。例えば、より小さな時間移動フィールドであればレスポンスも早い、という設定があれば逃れられるかもしれないが、今までそのような描写は無かったし、あまりにも綱渡り過ぎて苦しい解決法(言い訳)だ。
このように、一度BCTLの時間移動フィールドに取りこまれてしまうと、そこからカシオペアの時間跳躍で脱出する方法は理論的にほぼ無理ということになる。いわば「外れない知恵の輪」状態だ。
また、もう一つ、気になる描写もある。のどかが取りこまれた時、ネギは「外から」カシオペア試作一号機(仮)を使って助けようとしている。これは一体どういうことなのか。
結局、一番の解決法はカシオペア試作一号機(仮)の時間移動フィールドでBCTLの時間移動フィールドを中和し、脱出したとするしかないのかもしれない。時間移動フィールドは互いに触れ合っても反発して全体が消えるような事はなく、接触した部分だけ対消滅する、という事であれば、小さな穴をつくって隊長に気付かれずに逃れられたのかも。
具体的には、カシオペア試作一号機(仮)を「0時間」移動跳躍(魔力の消耗を極力避ける、物質同士の衝突を避ける為)を作動させて時間移動フィールドだけを形成する。そしてBCTLの時間移動フィールドを中和、フィールド内から逃れる。そこで、0時間移動をしてその場に残る、といった所だろうか。