Skull Collectors / HIBRIA

 ブラジル出身の世紀末メタルウォリアーの4年ぶり2枚目。
 最初から最後まで正体不明の超ハイテンションで暴走するスタイルはデビューアルバムそのまんまで、「前と一緒じゃねぇか」という声もありそう。
 まあ、僕は大喜びで1曲目から頭振りっぱなし。「ここから1ミリでもテンション下げたらもうなんも出来ません!」みたいな過剰な勢いがマジ半端ねぇ。ズバリ言って暑苦しいんですが、いいぞもっとやれ。
 中でも暴走ぶりの際立つベーシスト、Marco Panichiのブンブン飛び回る高速プレイと、Iuri Sansonがカマしまくる超ハイトーンが問答無用に気持ちいい。Iuriはブラジルで大流行(?)のEdu Faraschi系ではなく、パワメタやるために生まれて来ました!って感じのMike Vescera声。彼の激アツ歌唱がアルバムのクオリティを確実に引き上げてると思う。


 とにかくアルバム全編に迸りまくる熱量と漢っぷりが尋常ではなく、ものすごくアレなジャケットイラストとタイトルのセンスがどうにかなればもっと売れると思う。昨今の若手メタルバンドのなかでは抜きん出た力量を持っていると思うだけに、非常に惜しい。でもこのセンスが失われてしまうのはもっと惜しい気がする(笑)。


 例えば1曲目の曲タイトルは"Tiger Punch"。
 関係ないが、このタイトルを見て咄嗟にこっちが頭に浮かんだヤツはあとで僕んとこに来なさい。

ザ・スカル・コレクターズ

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