【小説6位】『魔女っ子サラリーマン』高将にぐん・さらちよみ(絵)(プラチナ文庫アリス)【ウサギ】

魔女っ子サラリーマン (プラチナ文庫アリス)
魔女っ子サラリーマン (プラチナ文庫アリス)さらちよみ

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「落ち着いて聞け、弘文。今だから言うけどな、母さん実は……本物の魔法少女だったんだ」

母の形見の魔法のステッキで魔法少女に変身してしまった弘文。次々と起こる問題を魔法を使って解決していく。だが、取引先の社長・江南が魔法少女姿(るりか)に一目惚れしてしまう。るりかとして、弘文として、江南に惹かれていく弘文。そこにいとこのトーヤ(マスコットのパンダに変身)が好きだと告白してきて…。
レーベルが出ては消えていくBL小説界。その中で今年のトピックといえば、プラチナ文庫アリスでしょう。本家プラチナ文庫はキラキラの表紙カバー*1ですが、姉妹文庫のアリスも勿論キラキラ星模様。そして目玉はなんといっても、袋とじ。カラーピンナップに番外編SS、桃の香り付きピンナップ、銀はがし付きピンナップ…と色々やってくれましたが、やはり一番はこれだと思います。「飛び出す!立体ピンナップ」

もう、ね。色々突き抜けてます。桃の香りピンナップ付きの『桃色☆王子』とも迷ったのですが、魔女っ子とサラリーマンの組み合わせでこちらに軍配が上がりました。
もちろん、内容のクオリティも高いです。処女を失うと魔法の力も失う、という設定もあいまって、弘文の乙女のような恋心が可愛らしいまでに描かれています。弘文に対しては意地悪なのにるりかに対しては優しい(けどやることはやろうとする)江南の態度の変化も楽しいです。最初は嫌なやつだと思ったのに、仕事に対する姿勢やたまに見せる優しさに惹かれてしまって、ってなんて定型文。でも面白いんだからいいじゃない! 当て馬のトーヤも結構健気で可愛いです。
設定と内容のバランス、こんな再版しにくそうなものを出してくれたプランタン出版の努力に敬意を表して、6位です。

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starフェチ好き?
star桃色王子…って!可愛すぎる。

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*1:今月から模様替えするようですが。