週刊少年サンデー 24号

田辺イエロウ結界師」。時音と夕上の愉快な逃避行。時音の心情を慮りながら、独断専行を優しく諫めてみせる夕上さんの格好良さったらありませんよ。良守は二重の意味でピンチだ! 時音は包容力のあるお兄さんに弱いものなあ。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。美生が貧乏になっても生活を改めなかったのは、亡き父への想いを忘れたくがないためでありました、という訳で貧乏お嬢様編クライマックス。夜会、ドレスアップ、2人きりのダンスと、これでもかとドラマティックなシチュエーションを組み上げてのキスシーンは、さすがの破壊力でありました。ところで1ページ目にガルマ様とイセリナがいたような……。

RD 潜脳調査室 #06 「ラブ・レター」

読書感想文の課題で借りてきた本の謎を追うミナモが、50年前の波留のロマンスに辿り着いて。コールドスリープ/タイムトラベルものでは定番のネタですが、綺麗にまとめ上げていて実にいいお話でした。しかし前回・今回と、メタルだの地球律だのの大仰な世界設定が絡まない方が、脚本のキレが良くて面白いんだよなあ。まあいつものI.Gらしいとも言えますが。
ところで波留さん、「ちょっと眠っていただけ」と自分で言うわりに、随分と達観してましたよね。というか今回に限らず波留さんは、精神年齢30歳の割に老成しすぎているように見えます。82歳なのに義体化して活動的な肉体を維持し、精神的にも若々しく見える久島と対になって、メンタリティも結局のところ肉体に支配される、ということを示しているんでしょうか。と、そう考えてみるとソウタ (生身) とホロン (アンドロイド)、ミナモ (未電脳化) とサヤカ、ユキノ (電脳化済み) も、肉体のありようが精神に与えている影響を浮かび上がらせるように配置されているんだなあ。