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unlockedworld-detective Twitter

2013-07-02

全滅脳フューチャー!!!

海猫沢めろんの自伝的小説。
90年代、地方都市美少女アニメとゲームと漫画が好きな「ぼく」は、職人をひき殺そうとして工場を首になり、成り行きからシャブ中のチンピラのもと、ホストとしてはたらき始める。
以下ネタバレありの感想



































海猫沢めろんというと、池袋リブロで、東、笠井、海猫沢のトークセッションがあって、
「さまざまな萌え要素エクセルに入力してクロスをかけ、エロゲーを作ったんですが、全然売れなかった。これは東さんのデータベース理論の敗北です」というようなことを話していたことが、やけに印象に残っている。
今作も、そういったみもふたもない、ずっこけるような、でも共感できるフレーズがたくさんでてきた。
ホストは夜が遅いからと吸血鬼美少女の来店に期待し、プレイボーイになるために、冴羽獠の服装を真似る。
「結婚するならエルフに限る」という言葉は、なんだか知らんが頼もしいって感じ出し、大変そうな場面でも、差し歯の抜けた隙間から漏れる空気がダースベイダーみたいでかっこいいと、まったく真剣みがない。
生々しい閉塞感。現実を生きていないかのような態度なのに、紛れもないリアリティがすごい。

俺俺

前にsakstyleと本屋行ったときに話題になったのが文庫化されていたので読んだ。
なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。
以下ネタバレありの感想







































あらすじからとてもキャッチー。解説とあわせて、憂鬱になりながらも楽しく読んだ。
現実に即しながらも、俺と「俺」、自己と他者の境界が入り混じり、足元がぐらつくかのような第1章、第2章が抜群に面白い。
そこから高尾山までは、流れで読んだ。
結局、他者とのかかわりの中に自己を見いだしたりと、ありきたりな着地点に物語は落ち着くんだけど、この結末でよかったんだろうなと安心感を抱きたくなる。

解説で取り上げられていた、秋葉原通り魔事件
苗字も出身も一緒だし、自分はちょうど大学に戻るために、あの時間秋葉原にいたのだ。
自分はふたばのimgで一時期、大体定時にたつスレで、テンプレのレスをしていた。
自分がレスをしなければ、そのスレは回らない。
就職して定期的にimgにいけなくなり、ふとできた時間にスレを覗いたとき、自分がいつもしていたレスを知らない誰かが書き込んでいたのを見つけた。

最近演じることに限界を感じていて、女神転生とかやってても、ロウルート分かる、見たいな思考に陥ってる。
多くの人に会う仕事をしているんだけど、まさに「オフ」がない。
個人の携帯を仕事に使うので、休日も電話に出るときは社名を名乗っている。
他者との係わり合いの中では、仮面を付け替えていくことが要求されるのに、四六時中同じ仮面ばかりかぶり続けるのは耐えられそうにない。

俺俺 (新潮文庫)

俺俺 (新潮文庫)