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2013-09-23

ブラッドベリは歌う

 始めて手に入れたサンリオSF文庫。1948〜69年に発表されたブラッドベリ詩篇1作品を含む短篇18作が収められている。一番のお気に入りは、火星に一人取り残された男が、かつて未来の自分のために残した電話を受け取る「交換台経由の夜間長距離電話」。ブラッドベリは既読が『ウは宇宙船のウ』、『スはスペースのス』の2冊なので、宇宙への憧憬というイメージが強いのだけど、この短編集ではまた違った味わいがあった。「冷たい風、暖かな風」や、「ニックルバイの友達なら誰でもわたしの友達だ」、「ロールシャッハ・シャツの男」などが印象に残った。こんなに人と人とのつながりを描いているんだなあと。
 「吾は唄う、この身の充電するまで!」、「ゲティスバーグの風下で」はいずれもアンドロイド主題にしているが方向性がずいぶん違う。前者は温かみがあり、篠田節子の『操作手』を読んだばかりというのもあるけど、家庭でのロボット受容のほっこりする話で、気持ちよく読めた。後者は再現する/されるの違いはあれど、歴史的事件が繰返されることで『ヨハネスブルクの天使たち』を連想した。物語を楽しむためにも、歴史をもっと勉強したいなと。

SensyurakuSensyuraku 2013/09/24 11:58 アイルランド物だと『よろこびの機械』に収録されてる『国歌演奏短距離選手』が好きだな。オススメ

cubicloopcubicloop 2013/09/24 15:15 >Sensyuraku
ブラッドベリってアイルランド滞在してたんだな。短篇ばっかだから、そろそろ長編も読もうと思う。

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