スイカの食べ方

     
 
 昨夜、近くの公園での楽しい集会に、私もとび入りのように参加させてもらいました。(暴走族の集会ではありません。)そこでスイカを切ってくださって、暗い中、みんなでおしゃべりしながら美味しくいただきました。
 スイカを、うちの夫はナイフとフォークで食べる、と話したら、「えーーっ!?!?」とみなさん驚かれて。案の定ですけど。ほんとの話ですよ、ということで、今朝の朝食の風景です。ほんとにこの食べ方なんです。

 私も初めて、夫がこの食べ方をすると知ったときは、えーーっ!?!?でした。ショックでした。そんな上品(?)な人とは、一緒にはいられないと思いました。すすめられて、自分も同じように食べましたが、そのときは美味しく感じられなかった。パーンと割ったスイカを、前歯の形がわかるようにがっついて、プップッと種を飛ばしながら行儀悪く食べるのが、今でも一番美味しいスイカの食べ方だと思っている。
 夫はかれこれ30年以上前、初めてイタリアに渡り、到着してすぐぷらぷら散歩をしていたら、道端にスイカバー、というのか、スイカスタンドのようなものを発見したのだそう。私はイタリアで、このスイカバーを見たことがないのですが、夫はわりとよくあったと思うけど、って言うんです。ともかくそのスイカバーは、屋台みたいになってて、メニューはスイカオンリー。切ったスイカが出されるので、それをそのスタンドで食べるお店だそうです。道端でスイカを、イタリアに着いて早々食べたから、「俺がイタリアで一番最初に食べた食べ物は、スイカ。」といつも言います。そのときのスイカバーで、スイカを食べるのにナイフとフォークが出てきて、夫も、「びっくりした。」とたしか言っていたけれど、いつしかそれが、彼にとっては当たり前の食べ方になったらしいのです。
 スイカをナイフとフォークで食べるとき、私は赤い部分だけを切って、お皿に寝かせて出しています。かぶりつくより良いことは、この食べ方だと、皮に近かったほうからでも食べられるので、食べ進むほどに甘さが増しつつ佳境に入り、あー、おいちかったー、と盛り上がった気分のまま、食べ終われます。