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「虚貌」を読んだ。
雫井脩介さんのサスペンス。
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。
参りました。
降参です。
この筆力、とんでもねぇな。
賛否両論ある作品だけど、トリック自体がこの物語の根本なので、そこはまったく問題ないと思います。つうか、そういう単なるサスペンスで語ってもなぁ〜。
「人間の顔なんて、もともと醜いものなんですよ」
「え……?」
「考えてもみて下さい。眼、鼻、口、耳……こういうのは感覚器官です。それが寄り集まっている。決して優雅なものではない。器官を剥き出しにしているだけですから。美的感覚を求めることに無理がある。顔というのは見れば見るほど不気味であって当然なんです−」
「大事なのは表情なんです。人間の顔は表情をともなってこそ魅力が出てくる」
容赦のない、圧倒的な筆力。朱音の化粧が濃くなるくだりは圧巻だ。
雫井脩介さん恐るべし。他の作品を読まなくちゃ!
ドイツ出身、ヘヴィ・メタルの7th。プライマル・フィアの最新作は最高傑作となった。今最もジューダス・プリーストしているバンドだ。ドイツ産ならではのジャーマン旋律も鳴り響き、ラルフ・シーパースのハイトーンヴォイスが正統派メタルを継承する。どんどん進化するね。前作からバラードに磨きを掛け、キャッチーさを新たな武器に飛躍したと思ったら、この作品でその部分をさらに強化しています。一曲目のこれぞプライマル・フィアなハイトーンから“フェイス・ジ・エンプティネス”の正統派ならではのかっこよさ。歌姫シモーネ・シモンズ嬢とラルフがデュエットした美女と野獣的“エヴリタイム・イット・レインズ”の極上メタルソング。タイトルトラック“ニュー・レリジョン”の飛翔しそうで飛翔しない独特の焦らせサビが印象的ならしい曲。組曲「ファイティング・ザ・ダークネス」のドラマ性。見事です。ほんと見事です。後半も曲の質が落ちないのもこのアルバムの強いとこだ。“ザ・カース・オブ・シャロン”、“トゥー・マッチ・タイム”、“サイコ”、“ワールド・オン・ファイア”。人によっては初期の剛速球メタルが好きな人もいるでしょうが、緩急というか、曲の作り方がさらに巧くなったマット・シナーの才能に脱帽ですよ。ラルフの歌の巧さにも舌を巻く。ロブ・ハルフォードのあとは、この男に任せておけば大丈夫でしょう。地に足の着いたヘヴィ・メタル。余裕の、そして貫禄の一枚! マグナス・カールソンもゲスト参加しています。
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