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2009-04-23 グリッドコンピューティングとは何か?

[]グリッドコンピューティングとは何か? 11:51 グリッドコンピューティングとは何か? - Curlとは? を含むブックマーク グリッドコンピューティングとは何か? - Curlとは? のブックマークコメント


前回のエントリであつかった「ユビキタス」というキーワードが消えていくのと同時に、

「グリッドコンピューティング」という言葉もまた、目にしなくなってしまいました。

とういことで、今回はこの「グリッドコンピューティング」をラップアップしてみます。


「グリッド」の由来となっているのは、格子上の「電力網」のこと。

発電所から各家庭のコンセントまで「あまねく」電力網が張り巡らされることで、

私たちが容易に必要なだけ電気を利用できるわけですが、

これと同じように、コンピュータを容易に使えるようにしよう、

つまり、送電インフラとおなじように、コンピュータをつなげよう、

という概念がグリッドコンピューティングというキーワードを生み出しました。


当時のグリッドコンピューティングは、享受する対象として、

「処理能力」を扱う文脈が中心だったことは重要な点であるように思います。

スーパーコンピュータを買わなくても、低コストのマシンをそこにつなぐことで、高い処理能力を得る。

それは、たとえば、パソコン同士をつなげてゲノム解析をする、というような使われ方が中心で、

分散・並列コンピューティングなどとも呼ばれました。


ちなみに、余り関係ありませんが、電力網が提供するのは電気ですから、

これらを「並列」につなげても電圧が上がるわけではないので、

処理能力を向上させるための接続は、「直列」コンピューティングと呼ぶべきだとずっと思っていたのですが、

ま、このあたりはどうでもよろし。

あと、ときどき、このグリッドとPLCアダプタをごっちゃにしてしまう人がいますが、

これも、言及するものが異なるので、分けて考えたほうが良いかと。


グリッドコンピューティングがもてはやされた背景には、

ダンピング課税によるスーパーコンピュータの開発力低下や、

Linuxの登場を発端とするホストコンピュータのダウンサイジングの波などに対抗しようという、

ハードウェアベンダーの意向が見え隠れした、というかはっきり大きく影響していたわけですが、

当時は高価だったサーバー用ハードウェアも、いまでは比べ物にならないほど安価になってしまったため、

グリッドコンピューティングそのものに「うまみ」が無くなった結果、

グリッドとは、具体的には「クラスタリング」のことを指す、といっても間違いではない状況になっています。


実際、システム構築において、ある程度の規模以上になると、

ハードウェアにおけるクラスタリングは「当たり前」の技術であり、

そこに「グリッドコンピューティングを実現しよう」という意識はありません。

そのような経緯から、またもお役御免となったこのキーワードは、

IT業界から退場していったわけです。


しかし、このグリッドコンピューティングは、その「処理能力網」をベースとした新しい概念として、

現在、大流行の「クラウドコンピューティング」を生み出すわけですが、

そのあたりはまた次回。

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