未発売ゲーム(1):FLモンスタードラゴン
先日はODY201で、トミーFLゲームをまとめましたが、
電子ゲーム最盛期に計画されつつも流れた、バンダイの電子ゲーム群も、
いつかはふりかえってみたいと思っている題材のひとつです。
時は1982年中期、第一回東京おもちゃショーの頃。
電子ゲームってのは、一度カタログに載ったら、
おもちゃで言えば、金型をつくってしまった段階ですから、
そのままオクラ入りするようなことは極めて少ないようなのですが
どういうわけか、この時期にカタログ掲載オンリーのものが
目立つのです。
●完全未発売液晶ゲーム:
・スクランブルラリー
・LCD宇宙探検隊ザックマン
●完全未発売FLゲーム
・FLモンスタードラゴン
これ、どれもアーケードゲームを題材にしたものです。
ということは、つまり、そちらの問題が起こったのでしょう・・・か。
スクランブルラリーはガッタンゴットン。
モンスタードラゴン(画像)はジャングラーのようです。
実際に発売されたラインアップを見ても、
FLガンダムをのぞいて、
「FLザックマン」はタイトーのThePITだし(版権表示あり)。
「FLドラキュラ城」はドラキュラがタルを転がしてくるゲームだったりします。
ま、確かにそういう移殖ものを、チビッコだった僕らも求めていました
...が、
きめ細かな動きこそ真骨頂であるオリジナル版と比べて、
LSI版は雰囲気すら味わえず、脳内補完にも疲れてしまって、
大枚はたいて買っていただいたものの
1日くらいで飽きてしまったことを覚えています。
だって、それ以上楽しむ方法がないんだもの。
こういうアーケードの移殖(勝手移殖含め)は、
パックマンくらいまでは、まだなんとか追いつけたものの
ドンキーコングのような間のタイミングが絶妙になるゲームとなると
FLのます目セグメントじゃ再現できなかったわけですな。
(続く)