長倉禮子様の福島視察

 ニューマン研究者の長倉禮子先生(79歳)が5/28-29、二本松においでくださいました。以前より、福島のために支援物資を送ってくださったり、野菜支援金を定期的にご寄付くださったりと、わたしたちを心にかけて下さっていましたが、この度ついに、静岡県からお一人で視察においでくださいました。

ご著書『ジョン・ヘンリー・ニューマンの文学と思想』







二本松の霞ヶ城。
入り口にある二本松少年隊の群像の前で。





二本松市の仮設(浪江町民)に野菜配布に同行して頂きました。
ここの仮設では、配布にはご自分たちで名簿を作り、集会所に取りに来るシステムで、受け取った人をチェックしていきます。こうしてみなが集会所に集まって、この野菜で何を作るかといった会話が生まれ、住民同士の安否確認もできるようになっています。


福島やさい畑のスタッフで浪江町出身の鈴木からも話を聞いています。






せっかくだからみんなで集合写真を撮りました!
静岡の長倉さんはお茶を仮設の方々のために持ってきてくださいました。それを野菜と一緒に配布しました。思わぬプレゼントにみなさん喜んでおられました。水だしの緑茶です!今の季節にぴったり!

 


わざわざ静岡からおいでになったので、二本松のみでは不十分ですので、原町までご案内しました。ご高齢なのに強行軍でちょっとむちゃだったかも知れませんが、とても前向きに捉えて沿岸部にも来ることができて良かったとおっしゃってくださいました。





原町教会を訪問しましたが、事前連絡なしでしたので、残念ながらお留守でした。

無人となった家々が連なる飯舘村を通り、作物が作られることのない荒れた田畑がずっと続いている道路を走り、未だに3.11のあの日のままの沿岸部の状態をごらんになって感無量のようでした。
静岡に戻られてから、滞在中の写真や沿岸部のがれきの山の写真を元に、みなさんに視察のご報告会を開いて下さったそうです。ご自分の目で見た方がご報告してくださるのが一番の報道の力となります。ありがとうございました!