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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 新たな自転車選手の発掘・育成・強化システムの構築へ。12月に開催される「JCFナショナルタレントハブ合宿」の参加者を募集

JCF(日本自転車競技連盟)が今年度より、自転車選手全般に共通した土台づくりを全国に普及させるため、「アスリートパスウェイ事業」(ナショナルタレントハブの整備)を開始することを発表しました。
この取り組みは、将来性の豊かなタレントやアスリートの発掘・育成・強化システムを構築することを目的に長期的なスパンで行われ(2020年の東京オリンピック以降も継続)、選手育成の中でもっとも大切な初期段階となる小学生から高校生をメインに、それぞれの地域で自転車トレーニングを継続して行えるような環境づくりと、一貫した指導プログラムの構築を目指しているとのこと。


この取り組みの一貫として今回、中高生を対象とした合宿が行われます。
この合宿ではトラック、ロード、MTB、BMXの4競技のトレーニングを行い、将来世界で活躍するために必要な知識や心構えなども学べます。
さらに今回は、地域クラブで指導を行う地域コーチの育成も兼ねたプログラムになっているそうで、中高生だけでなく、指導者の参加も募集しています。


また、この合宿で指導を行うのは、元MTB日本代表の小田島梨絵氏(2008年北京、2012年ロンドン五輪日本代表)、BMXで世界を舞台に活躍した三瓶将廣氏(2004年14歳クラス世界チャンピオン、2014年アジア大会2位)。
両氏とも海外活動の経験はもとより、指導者としても高いスキルを持つことから、この「アスリートパスウェイ事業」のコーディネーターとして中心的な役割を担うようです。


これまで、自転車競技人口の拡大や競技力の向上のためには、子供の頃から自転車に親しむ環境や一貫した指導などが必要だと多くの関係者が口にしていたことですが、なかなかシステム立った動きにまでは発展してきませんでした。それがようやく現実的な形として動き始めたわけですから、JCFだけでなく、自転車業界全体が協力してこの取り組みを盛り上げて行けたらと願います。


JCFナショナルタレントハブ合宿
◎日程 2016年12月24日(土)〜29日(木)
◎会場 トラック(四日市競輪場)、MTB・ロード(三重県いなべ市周辺)、BMX(Gonzo Park)
◎参加資格
選手:中学生または自転車競技部に所属していない高校生
   JCFの本年度有効な競技者登録証保持者(もしくは申請中)
地域指導者:20 歳以上50 歳未満で健康な者
   本連盟チームアテンダントまたは競技者登録証保持者(もしくは申請中)
   日本体育協会指導員以上の資格保持者または取得申請希望者
◎参加費 無料(指導料、傷害保険料、会場使用料、宿泊費、食費、自転車レンタル料含む)
※集合地までの交通費は選手自己負担、地域指導者は本連盟規定額を支給
◎募集締め切り 12月9日(金)14:00必着(JCFへの必要書類提出期限)


詳細はJCFサイトでご確認を。
http://jcf.or.jp/?p=53251