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 2018アジア競技大会トラック初日は男子チームスプリントで銅メダル獲得! 女子チームスプリントは4位。男子団体追抜は予選5位、女子団体追抜は予選3位でそれぞれ明日の1回戦へ進出


銅メダルを獲得した男子チームスプリント。 提供・日本自転車競技連盟


2018アジア大会、本日からトラック種目がスタートです。初日の日本勢は男女チームスプリント(予選〜決勝)、男女団体追抜(予選)が行われました。


まずは男子チームスプリントで銅メダル獲得です!
予選で1走の雨谷一樹選手のタイムが18秒台と振るわなかったのですが、2走の新田祐大選手が全体で3番目のタイム、3走の深谷知広選手が全体のトップタイムを出して挽回、予選4位となります。銅メダルを懸けた韓国との3-4位決定戦では、日本は3選手が本来の力を発揮し、予選・決勝を通じての一番時計をマークして勝利。予選がちょっと悔やまれるところではありますが、これも勝負。最低条件である銅メダルを確保しました。


女子チームスプリントは、日本記録を持つ前田佳代乃選手と太田りゆ選手で臨みましたが、残念ながらメダルには届かず4位。
それにしても、ホンコンチャイナの予選2位はちょっと驚きました。抜けた強さの中国は別として、韓国を上回るタイムを出してきたのは意外。ホンコンチャイナはこれまでタイムを出せる1走がおらず、2走のリー・ワイジー選手を生かせないでいたため、アジアの大会でもこの種目でメダルを取ることは少なかったのですが、今後は日本にとっても強力なライバルになっていくのでしょうか…。


予選のみが行われた男女団体追抜は、男女ともアジア記録を持つ日本にとってはあまりにも意外な結果となってしまいました。
特に男子は4分12秒台で予選5位。1-2位決定戦に進む権利はなくなりました。ただ、明日の1回戦のタイム順で3-4位決定戦へは進める可能性があるので、ここは気持ちを切り替えて頑張ってほしいところです!
女子もタイムは4分33秒台と振るわなかったのですが、予選3位。明日の1回戦を勝利すれば1-2位決定戦進出が決まり、負けた場合も男子同様、タイム順で3-4位決定戦の可能性があります。


では、トラック初日(8月27日)のレポートです。 ※写真と選手コメントはJCFからの提供。


★男子チームスプリント(予選〜決勝)
日本からは雨谷一樹、新田祐大深谷知広が出場。
44秒489で予選4位となった日本は、3-4位決定戦へ。予選3位の韓国との対戦となった3-4位決定戦は日本が大会新記録となる43秒899で勝利し、銅メダルを獲得した。
予選1位のマレーシアと予選2位の中国の対戦となった1-2位決定戦は、中国が勝利し、優勝。


<競技結果>
1位 中国 44秒160
2位 マレーシア 44秒598
3位 日本(雨谷一樹・新田祐大深谷知広) 43秒899


雨谷一樹コメント
「予選ではミスをしてしまったが、3-4位決定戦ではいつもの走りができたので良かったと思う。」


新田祐大コメント
「予選で自分と深谷が自己ベストを出すことができた。ミスがあったものの3-4位決定戦に出ることができたので、タイムを出すことを目標に走り、全体で一番よいタイムを出すことができた。直前の落車で治療や調整をしながら大会を迎えたが、万全の状態にしてもらい、それが高いモチベーションにもつながった。昨日から身体は良い状態になり、今日も走るのが楽しみで、思った以上の成績が出た。とても良い大会になった。」


深谷知広コメント
「予選は残念だった。チームワークのバランスが崩れてしまったことが原因。しかし、3-4位決定戦ではしっかりと力を出すことができた。3-4位決定戦では(予選と比べ)タイムが落ちてしまっているので、2本目にタイムを上げていくことを今後の課題にしたい。」



3-4位決定戦を走る日本。1走雨谷・2走新田・3走深谷で見事勝利し、銅メダルを獲得。 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟



2大会連続で銅メダル獲得の日本。向かって左から新田、深谷、雨谷。 提供・日本自転車競技連盟


★女子チームスプリント(予選〜決勝)
日本からは前田佳代乃、太田りゆが出場。
34秒132 で予選4位となった日本は3-4位決定戦へ。予選3位の韓国との対戦となった3-4位決定戦は、日本は33秒911で敗れ、4位が確定。残念ながらメダル獲得はならず。
中国とホンコンチャイナの対戦となった1-2位決定戦は、予選で32秒台の大会記録をマークした中国が圧勝し、金メダルを獲得。


<競技結果>
1位 中国 33秒118
2位 ホンコンチャイナ 35秒024
3位 韓国 33秒476
4位 日本(前田佳代乃・太田りゆ) 33秒911


★男子団体追抜(予選)
日本からは一丸尚伍、沢田桂太郎、今村駿介、近谷涼が出場。
予選の日本は4分12秒173 で5位となり、1回戦進出を決めた。明日の1回戦では予選8位のUAEと対戦。日本は1回戦のタイム次第で3-4決定戦へ進める可能性がある。
なお、予選1位の韓国は3分56秒247で、日本が今年2月に出したアジア記録(3分57秒801)を更新するタイムをマークした。


★女子団体追抜(予選)
日本からは吉川美穂、梶原悠未、中村妃智、橋本優弥が出場。
予選の日本は4分33秒768 で3位となり、1回戦進出を決めた。明日の1回戦では予選2位の中国と対戦する。中国に勝利すれば1-2位決定戦へ、負けた場合もタイム次第で3-4位決定戦に進める可能性がある。


♦リザルト、スタートリストはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition/0003100003


明日のトラック2日目は、男女団体追抜(1回戦・決勝)、女子ケイリン(1回戦・2回戦・決勝)が行われます!