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 4割が羊頭狗肉

拠点病院見直し
今日のニュースで全国407院ある「がん拠点病院」のうち4割が適さず、指定取り消しも、と伝えられた。拠点病院といえば、適切ながんの治療ができる「はず」の大病院なのだが、治療実績が少なく、事実上「拠点」として機能していないことが明らかになった。
407院のリストを見たら、そのなかに父が通っていた、例のチキンW医師の地方総合病院名も、あった(これでも県内ではナンバー5に入る位置づけなのよ)。あー、なるほどな。
一人だけ熱心な専門医のいる肝臓がん以外はほとんど手術も化学療法もなされておらず、ほとんどが老人向けの眼科と整形外科の手術。こんなところで食道がんの治療を受けたら若造君たちの練習台になるだけだ(いや、「練習」しようという気があればまだよいが、遊び半分になるかもしれない)。何も知らずに頼って来る、田舎のおじいさんおばあさんがかわいそうだ。まして拠点病院以外で治療を受けるなら、さらなる質の低下は必至だろう。
だが実際は通院の距離とか経済状況によって病院を選ばざるを得ない。
治療がうまくいかなくても、患者が苦しんでも、高齢や病気それ自体のせいにされるので、医者は免責される。
なんか法科大学院と同じだな、と思った。弁護士になれますよ、とうたいながら、実際は司法試験合格率ゼロの大学院が半分くらい、だったっけ?例の理研も病院も大学もそうだが・・・こんなところに巨額の補助金を出し続けている国の責任を追求してほしい。
患者(ユーザー)の側も、「看板」につられるのではなくて、せめて各病院がHPで公開している手術件数くらい見てから選ぶとよいと思う。



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(記事本文)
がん拠点病院4割適さず…来春、指定取り消しも
読売新聞 9月6日(土)3時6分配信
 国が指定するがん診療連携拠点病院(全国407病院)の4割が、治療件数などの点で厳格化された新要件を満たしていないことが、国立がん研究センターが今月公開した拠点病院の最新情報を読売新聞が分析し、判明した。

 「拠点」に求められる医療の質を確保できず、来春の指定更新時に看板を返上する病院が多く出る可能性がある。

 拠点病院は、2001年から指定が始まったが、治療実績が少なく、十分機能していない病院があると指摘されていた。このため、厚生労働省有識者検討会で昨年議論し、〈1〉がん手術年間400件以上〈2〉化学療法のべ患者年間1000人以上〈3〉放射線治療のべ患者年間200人以上〈4〉常勤病理医の必須化――など、要件の厳格化が決まった。