ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 疑似科学を評定するサイト

「水素水」って効くのかな?と思ってウェブを調べていたら、「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」というのを見つけた。ヒアルロン酸やらコラーゲンやら、民間で人気のあるサプリメントや療法を判定するものだ。以下の分類に分けて判じられ、それぞれ高・中・低の判定がつけられている。

効果の作用機序を説明する理論の観点
・理論の論理性
・理論の体系
・理論の普遍性、
実証的効果を示すデータの観点
・データの再現性
・データの客観性
データと理論の双方からの観点
・データ収集の理論的妥当性
・理論によるデータ予測性
社会的観点
・社会での公共性
・議論の歴史性
・社会への応用性
総評


で、水素水はもちろん「疑似科学」であり、購入はお金の無駄だということがよくわかった。うっかり買いそうになっていた私にとっては、たいへん便利なサイトだ。
ただし、取り上げる対象が新谷弘実などの、いわゆる「健康本」で儲けている非科学的な著者たちの論である点は残念だと思う。最初からいかがわしいことはわかりきっているではないか。
たとえば「牛乳の有害性」についても、牛乳を飲むとかえってカルシウムが減る、というような新谷の稚拙な極論だけが取り上げられ、批判されている。実際は、ジェイン・プラントが『乳がんと牛乳』で述べたようなホルモンの問題や、畜産や製造過程などの経済問題、さらには「牛乳は健康にいい」という政治の果たしたイメージ操作の問題などが複合するはずだ。
乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか