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ライター・近藤正高の日記
※「Culture Vulture」とは「文化マニア」「文化知識をひけらかす人」「エセ文化人」の意
※仕事のご用命等、近藤への連絡はプロフィール欄記載のメルアドまでどうぞ

※著書第2作『新幹線と日本の半世紀』(交通新聞社新書)、2010年12月15日発売!
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2004-12-30

『Re:Re:Re:』vol.3発行延期のお知らせ

まるでたまっているものをすべて放出するかのように猛烈な勢いで日記を更新しております。いましがた今月何度リピートしたかわからないベートーベンの第九をまた最初から最後まで通しで聴き終えたところです。いやー、『ポップ・ミュージックとしてのベートーヴェン』という本を書評した際に、参考にとブックオフでベートーベンの全交響曲を収録したボックスCDを買って以来ハマッてしまったもので。第九という曲にはどこか中毒性があるのかもしれません。いまのぼくには『時計じかけのオレンジ』のアレックス君の気持ちがよくわかるような気がします。

――と、やけにのんびりとした雰囲気からも察していただけるかと思いますが、きょう発行を予定していた個人誌『Re:Re:Re:』vol.3は結局準備が間に合いませんでした。いやー、過去に書いた文章をいざセレクトしてまとめるとなると、ついついとめどなく手を加えてしまうものでして……。楽しみにしていた方がもしいらっしゃいましたら、本当にごめんなさい。ぼくとしても年賀状代わりにあちこちにばら撒くつもりでいたので、まったくもって残念です。そんなわけで、発行は来年年明けに延期いたします。どうか、いましばらくお待ちくださいませ。

限りなく蹴りたい背中の中心に近いノルウェイの森で、愛をさけぶブルー

ぼくが今月発売の『ウラBUBKA』で担当した今年の出版界を振り返るページに対して、id:erohenさんが言及してくださった(id:erohen:20041229)。出版界の一年間のできごとを表にまとめておきながら全然気がつかなかったのだが、今年はW村上の持っていた記録が更新された年でもあったんだなー(綿矢りさの『蹴りたい背中』が芥川賞受賞作としては村上龍の『限りなく透明に近いブルー』以来28年ぶりに100万部に達し、一方それまで村上春樹の『ノルウェイの森』上巻が保持していた国内作家の小説単行本の最多部数記録を、片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ』が塗り替えた)。記録の更新といえば今年は、養老孟司の『バカの壁』が新書の部数記録を更新している。それまでの記録が1970年刊行の塩月弥栄子『冠婚葬祭入門』(カッパブックス)だったことを考えると、これはやはり注目すべきできごとだろう*1

まあ、そんなふうに出版界の動向を検証する上でも、ぼくの今回の仕事がお役に立てばとてもうれしいです。

シングル盤の死?

ぼくが担当した出版編を含む今月の『ウラBUBKA』の年末企画「プレイバック!! オタク・エンタメ業界2004」で、特に興味深かったのは九龍ジョー氏による音楽編だ。それを読んで、今年は実に15年ぶりにシングルCDからミリオンセラーが出なかったということを知った*2。まあそもそもシングル盤というのは、自由に選曲することができるCDの登場によって消えるものだとばかり思われていたはずだが、CMやテレビ番組とのタイアップなどにより続々とミリオンセラーが出て見事に延命を果たしたわけである。で、ここへ来てシングルCDが売れなくなってきたのは、ようするにソフトの多様化などによってそうした延命措置もそろそろ効かなくなってきたということの現われではないだろうか? 音楽業界についてはまったくのド素人ながら、ぼくには何となくそんな気がする。

ついに綿矢りさのフォロワーが登場!?

そういえば今月の『ウラブブ』での書評について全然紹介していなかった。今回とりあげたのは、白岩玄『野ブタ。をプロデュース』(河出書房新社ISBN:4309016839)、永井豪デビルマンは誰なのか』(講談社、ISBN:4063646106)、重松清『スポーツを「読む」』(集英社新書、ISBN:4087202682)と、さっきもチラッと書いた明石政紀『ポップ・ミュージックとしてのベートーヴェン』(勁草書房ISBN:4326851791 本書のみ2002年刊行)の4冊。

このうち今年の文藝賞受賞作である『野ブタ。をプロデュース』は、書店で手にとった時に「これって、綿矢りさの『蹴りたい背中』のアンサー(あるいはフォロワー)なんじゃない?」と直感してとりあげることを決めたものだ。実際に一読してみると、作中に描かれる世界や人間関係に『蹴りたい背中』との共通点がかなり見出せ、自分の直感はあながち間違っていなかったとホッとした。あと(これは書評では書くのを忘れていたのだけれども)、『蹴りたい背中』には一箇所だけ「(苦笑)」というのが出てきて2ちゃんねるなんかで「小説でこれはありなのか?」などと結構ツッコまれていたが、『野ブタ。をプロデュース』では頻繁に会話部分に「(笑)」が登場する。そんなところにも、どこかフォロワーっぽいものを感じた。ちなみに著者の白岩玄は83年京都市生まれであり、同じく京都市生まれで84年の早生まれの綿矢りさとはプロフィールまで似通っている。作品における世界観が似てくるのは当然といえば当然なのかもしれない。

*1:ちなみに塩月弥栄子というのはカリスマ主婦の元祖みたいな人。『冠婚葬祭入門』が売れたのは、本来親から子へと受け継がれるものであったはずのしきたりがなかなかそうも行かなくなってきたという時代背景もあったのだと思う。

*2:実はこの号が出る直前、12月21日付でオレンジレンジの「花」のミリオン達成が発表され、この15年ぶりの「記録」は覆されたようだ。とはいえ、90年代のように一年に何枚ものミリオンシングルが出る時代はとっくにすぎたことはたしかだろう。

mass-nomass-no 2004/12/31 02:58 あ、近藤さんでしたか、あの記事。感謝……。白岩玄は綿矢りさを同世代として意識していたと、新聞インタビューに書かれていましたね。朝日か毎日。ではでは、よいお年を! 枡野浩一

d-sakamatad-sakamata 2004/12/31 12:52 記事中「世界の中心で蹴りたい負け犬」というフレーズをネタで使わせていただきまして、こちらこそ恐縮です。白岩玄はやっぱり綿矢りさを意識していたんですか。ちょっとインタビューを探してみようかと思います。では、枡野さんもどうぞよいお年を。

2004-12-29

年末模様

気がついたら今年もきょうを入れてあと3日。早ッ! うっかりして、きのう放映された『徹子の部屋』年末恒例のタモリがゲストの回を見逃してしまった。くやしい。

ここ数日は個人誌『Re:Re:Re:』vol.3を30日に出すべく準備を進めていたんだけど、現時点ではとても微妙な状況。今年一年を振り返るという内容なので、できるだけ年内に出したいのだが……。

ちなみに発刊に向けて一番テンションがあがっていたのは一昨日の夜だった。たとえば、このあいだ書いたこの文章とこの文章をリミックスすれば、一本新たな原稿ができるな、とかあれこれ考えたりして。まあそういう時が一番楽しいんだけど、実際に書くとなると結構大変なのだ。

とりあえず明日は日中は大阪から上京する友人とコミケ、さらに夜からは友人数人と集まって忘年会と予定がすでに入ってるので、何とか明朝までできるところまで進めたいと思う。

推定少女が年末のコミケに出店

コミケといえばこんな情報も…

http://www.parfit-fan.com/suiteistyle/release/info/index.html

なにぃ〜、推定少女がコミケに出店だと〜。企業ブースだろうか? とにかくくわしい情報を待とう。…って、もうきょうからコミケは始まっているというのに、くわしいスケジュールがまだ出ていないのはどうしたものだろう。

しかし今春の中野でのファンサイトイベントといい、自分のテリトリーに推定が微妙に入ってきていて何だかうれしいような哀しいような……(笑)。

ミソニコフ・クイタビッチ

で、コミケ・忘年会明けの31日に一応帰省するつもりで、すでに新幹線の切符も買ってあるんだけど、個人誌の準備といい依頼されてる仕事の進行といい、帰省するとすべて一旦断ち切られてしまうのがどうにももどかしい。でもこの一年ずっと実家には帰ってないから、帰省したいのもやまやま。そろそろ赤味噌を注入しないと死んでしまいそうだし。そーいえば、あの寿がきやが東京に進出したそうですね。閉店してしまわないうちに行っておかねば。

あ、タイトルに掲げた「ミソニコフ・クイタビッチ」というのは、むかしやってた寿がきやのインスタント味噌煮込みうどんのCM(地方CMか?)のキャッチフレーズです。たしかロシア人らしき人が毛皮のコートを着ながら「ミソーー」と歌ってたような記憶が……。

[]これから出るムック

『つくば科学万博クロニクル』(洋泉社、ISBN:489691886X)。来年は愛知万博開催の年だけど、一方では科学万博開催から20年を迎える年でもあるのだ。大阪万博の関連書は数あれど、科学万博を振り返る本はおそらくまったくなかっただろうから、これは楽しみ。何だか自分も万博関連で一冊書いてみたくなってきた(笑)。

だいたひかると『異邦人』の共通点とは…?

今年はあらすじ本ブームの年でもあったわけだけれども、それを締めくくるようにTBSで『ほんの…おさわり劇場』という深夜番組が放映される。内容は、7冊の小説のさわりの部分を紹介した映画の予告編風の映像が流されたのち、詳細を山田五郎が解説し(司会は安住紳一郎)、さらには各作品ごとの推薦者がVTRでコメントを寄せ、それを参考にゲストが自分の気に入った作品を選ぶというものだった。なおゲストは勝俣州和土田晃之、だいたひかる、そして安倍麻美といった面々。気になる作品(カッコ内は推薦者)はといえば、夏目漱石吾輩は猫である』(筒井康隆)、ツルゲーネフ『はつ恋』(TBSアナ・安東弘樹)、カフカ『変身』(岸田今日子)、ヘミングウェイ『老人と海』(服部克久)、カミュ『異邦人』(筒井康隆)、太宰治『走れメロス』(高田万由子)、芥川龍之介『蜘蛛の糸』(デーブ・スペクター)。筒井康隆が2作も推薦人を務めているのは、『猫』のコメント収録の際、スタッフから番組で紹介する作品のリストを見せてもらった筒井がどうしても『異邦人』も自分にコメントさせてほしいと熱願したからだとか(ぼくとしては『異邦人』の推薦人はセイン・カミュで来るかとも思ったんだけど)。

最終的に、勝俣が『走れメロス』、土田と安倍が『変身』、だいたが『異邦人』を選び、各人収録後に感想文を書いて発表していた。安倍麻美が『変身』を読んで仮に自分が主人公と同じような境遇に陥っても、家族には理解してほしいといった感想を寄せていたのも興味深かったが、それ以上にだいたひかるが『異邦人』に「どうでもいい」という言葉が頻出するところに注目し主人公に共感を覚えていたのは面白かった。

でも、こういう番組ってどちらかというとTBSよりフジテレビの十八番だよなあ。山田五郎が解説のせいか『ペダンチックな夜』(昨年と今年単発で放映され、「5分間でわかる小津安二郎」「5分間でわかる大江健三郎」といった具合に著名な作家やアーティストをその分野に詳しい人が紹介するという番組)をどこか彷彿させたし。ひょっとしてあれのパク……あ、そうか、だから妹の安倍麻美が……。

大つごもりだというのに…

年の瀬ということと、財布に入っていた新五千円札を見ていたら何だか樋口一葉の「大つごもり」が読みたくなり、本の山の中からちくま日本文学全集の『樋口一葉』(ISBN:4480102418)を引っ張り出してきて読む。案外短い上に、一葉の文章は文語体ながらすごくテンポがよくてすぐに読み終えてしまった。一言でいえばいい話。そのちょっと意外なラストには思わず、主人公・お峰が住み込みで働いている家の放蕩息子とこれからどうなっていくのか、いささか少女マンガチックな想像を膨らませてしまう。しかし年末にお金がなくて往生しているお峰の伯父一家の描写はとても他人事とは思えなかった。

いやー、ぼくの懐にもお金が本当にないのですよ。明日振り込まれる予定の原稿料も、送られてきた明細を見たらびっくりするほど少なくて本当に困りますた。おまけにきょうは水道料金を再三の請求があったにもかかわらずうっかり支払っていなかったため、いよいよ東京都水道局から水道を止めるぞという最終通告のハガキが届き、青ざめちまうありさまで。まあ、それでも年は暮れゆくんですが。いやいや来年こそは稼がないと……。

「思想界のナタリー・ウッド」死去

批評家ソンタグさん死去 米政権を鋭く批判

【ニューヨーク29日共同】「他者の苦痛へのまなざし」などの評論を通じ、米政権を鋭く批判してきた米国屈指の批評家で作家のスーザン・ソンタグさんが28日、ニューヨーク・マンハッタンのがんセンターで死去した。71歳。死因は発表されていないが、1970年代に乳がん治療を受けたという。

 33年1月、ニューヨークでユダヤ系の家庭に生まれた。シカゴ大学に入学、17歳で社会心理学の講師をしていた夫と結婚。51年に同大を卒業後、ハーバード大学に学び修士号取得、英国やフランスに留学した。男児をもうけたが、その後離婚した。

 63年、長編小説「恩人」でメリット賞を受賞。66年には「反解釈」で評論家としての活動も開始。ベトナム戦争などで米国を批判し、フェミニズム運動の論客としても知られ、雑誌編集者や教師などさまざまな分野で活動した。

共同通信) - 12月29日17時36分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041229-00000093-kyodo-ent

「思想界のナタリー・ウッド」(本当にそう呼ばれてたらしい)死す。『ラディカルな意志のスタイル』(ISBN:4794921705)も『土星の徴しの下に』(ISBN:4794936753)も『ハノイで考えたこと』(ISBN:4794925158)も買ったはずなのに、本の山の向こうに行ってしまったのか探しても見つからず*1。それでも『写真論』(ISBN:4794958668)と『反解釈』(ISBN:4480082522)はすぐ出てきたんだけど。『反解釈』は23、4ぐらいの時に旅行に行った大阪から東京に帰る夜行電車の中で読んだ記憶があるものの、あんまりよくわかんなかった(いま読むとまた違うんだろうが)。でも『写真論』は好き。この本で写真は模型であるといったことをソンタグが書いているのを読んだ時は、ふとドラえもんのひみつ道具の「インスタントミニチュア製造カメラ」*2を思い出したものだ。

それはそうと、ソンタグの生き様がまたかっこいい。彼女は17歳で結婚して一児をもうけながらも英仏留学からの帰国後離婚し、子供を連れてNYに出てくる。当初は本の編集者や大学の講師をやって食いつなぐも、やがて学者への道を捨て筆一本で生きていくことを決意。それからというものがむしゃらに原稿を書きまくり、《睡眠をけずりコーヒー漬けになっての猛烈な仕事ぶりが、……語り種となった》という(香川檀「スーザン・ソンタグ 「うわべ、、、がすべて」の超モダニスト」、朝日新聞社編『二十世紀の千人6 メディア社会の旗手たち』朝日新聞社、1995年)。おれはソンタグの爪の垢でも煎じて飲まなきゃいかんな。

ところでネットでソンタグの著作を検索した際、関連書として『ブックストア ニューヨークで最も愛された書店』(晶文社ISBN:4794965583)なんて本を見つける(この本は松岡正剛も「千夜一冊」でとりあげていた→http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0727.html)。これ、読みたい。

書店での出会いなんて本当にあるのかよ

ニューヨークの書店で思い出したけど、クリスマスイブにこんなニュースが報じられていた。

独身者が出会う「最高の場」は書店、NY世論調査

ニューヨーク――クレジットカード大手、アメリカン・エクスプレスは24日までに、25歳から35歳までのニューヨーク市民1003人の世論調査結果を発表、独身者同士が出会う「最高の場所」は、書店チェーン「Barnes & Noble」との回答が首位を占めた、と報告した。ロイター通信が報じた。

同書店の広報担当はこの結果について、「驚いてはいない」と述べ、「我が書店内で愛を育んだカップルが電話を掛けてきて、店内で結婚式は挙げられるのだろうか」との問い合わせがあると指摘。書店側が挙式を主催した例も多数あるという。

世論調査ではまた、42%が、新年の祝いは「自宅で2人きりで過ごしたい」と答えていたことが分かった。

 ―CNN.co.jp12月24日付 http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200412240022.html

ああ、もう、君ら、書店に幻想を抱きすぎだ!

【参考】Barnes & Noble http://www.barnesandnoble.com/

*1:探してる途中、本の山の中からなぜか小林信彦の『笑学百科』と大岡信の『肉眼の思想』という文庫本2冊を見つけ出してつい読みふけってしまった。

*2:最近知ったのだが、この道具はテレビ朝日版『ドラえもん』の第一回に登場した記念すべきひみつ道具らしい。

yoshimoeyoshimoe 2004/12/29 23:32 こんにちは。以前にも推定少女の記事にコメントさせてもらいました長谷川と申します。今日のコミケに行って来ました。推定の物販ブース西館4F(通称「西4」)の935番。わりと入り口側のこじんまりとしたスペースです。今日はミニライブ無し。14時ごろに推定の2人が来場し、物販ブースに座り、グッズ購入者と(本来は明日に行う予定ではあったようですが)握手や3ショットのポラ撮影に応じてました。明日は14時〜15時ごろにミニライブを予定しているとのことですが、あんな場所でできるんでしょうかね…まあ明日も寝過ごさねばダメもと覚悟で昼ぐらいに行く予定であります。

yoshimoeyoshimoe 2004/12/29 23:33 えー、企業ブースの935番です >推定の物販ブース

d-sakamatad-sakamata 2004/12/30 02:13 どうも夜のニュースが知らせない情報(笑)を教えていただきありがとうございます。あの雪ではyoshimoeさんも推定の二人も大変でしたね。しかしまさか本人たちがブースに登場するなんてびっくりしました。企業ブースは普段めったに行かないのですが、明日は絶対行くつもりです。それにしても、ミニライブって、本当にどこでやるんでしょうか。特設ステージをつくるにしても、あそこにそれだけのスペースがありましたっけねえ??

MMXMMX 2004/12/30 15:04 十月には ジャック・デリダも 今年はなくなっています。

putchee-oyaputchee-oya 2004/12/30 20:12 科学万博本、告知ありがとうございます。本当に1冊もなかったから、驚いて作ってしまいました。あ、日記のほうも読ませていただいております。

d-sakamatad-sakamata 2004/12/31 02:43 >MMXさん デリダが亡くなったのも今年でしたね。そういう意味では今年は現代思想においても節目の年だったのかなという気もします。>putchee-oyaさん いえいえ、こちらこそ本が出るのを楽しみにしています。科学万博をとりあげた本がいままで一冊もなかったのは、やはり大阪万博の亜流だとかそういうふうにとらえられることが多かったからですかねえ。

deyebdeyeb 2005/01/11 01:42 はじめまして。deyebといいます。うちの日記で「ほんの…おさわり劇場」についての記述の引用とリンクをさせていただきました。ブログ初心者なので用法等が間違っているかもしれませんので内容の消去、変更など必要でしたらご連絡ください。

d-sakamatad-sakamata 2005/01/16 07:23 >deyebさん わざわざご連絡いただきありがとうございます。リンクの件、まったくかまいませんよ。今後ともどうぞよろしくお願いします。

2004-12-25

今年一年のオタク・エンタメ業界を振り返るには便利な一冊!

『ウラBUBKA』2月号が届く。今月より巻頭に「ウラ通」というトピックスページが設けられ、何だか『サイゾー』とか『R25』みたいなことになっています(個人的には「大塚愛、BUKKAKEで世界進出!」という記事がツボにハマりました)。

『R25』といえば、先日22日にコアマガジンの忘年会で同席したライターの渡辺トモヒロさん(『ウラブブ』では毎月アニメレビューを担当)が、こないだ弟と会ったら『R25』には書かないのかと聞かれた、てな話をされていて、へー、世間的にはいまあそこで書くとライターとしてのステイタスが上がるのかーなどと思ったものです。そんなわけで、来年はぜひ『R25』で何か書かせてもらいたいですね。原稿料も高そうだし。

さて、今月の『ウラブブ』は年末ということで、今年一年を映画、音楽、アニメ、ゲームなど各ジャンルごとに振り返る企画が設けられているのですが、ぼくはこのうち出版編を担当しています。具体的には編集者のA氏とライターのB氏の対談のリライトを中心に(あくまでも対談をまとめただけなので、ギャグが滑っているのはぼくのせいじゃないですw)、「ネットと本の理想の関係とは?」という小コラムと2004年の出版界の出来事をまとめた表を手がけました。ただ、できあがった誌面を見ると、何だかほかのジャンルにくらべて内容が薄いような……。同じ対談を中心にまとめられたページでも映画編などは行間も詰まっていて、こんなことならもう少し情報を詰め込めるだけ詰め込んでおけばよかったかもしれませんねえ。ただ、青山ブックセンター閉店とエロ本の規制問題とを同列に扱って今年の出版界を振り返るなんてことは、たぶんほかではやらないはずなので、そこらへんは自負しているのですが。

2004-12-24

古典落語「粗忽長屋」を文字どおり換骨奪胎

ぼくから皆さんへクリスマスに贈る、ちょっぴりハートウォーミングな友情物語! 題して『平成一六年の粗骨長屋』。やや長くなりそうなので、二夜連続(いや、ひょっとしたら三夜連続になるかも)でお届けします。

……と思い、一旦は第1回をUPしたのですが、WEB上ではどうもレイアウトからして冗長な感じがしたので、考えた末、こちらからは削除して、全編の初出を年末に刊行を予定している『Re:Re:Re: 近藤正高雑文集』vol.3に回すことにしました。もし万が一続編のWEB上への掲載を楽しみにしていた方がいらっしゃったなら本当に申し訳ございません。そういう方にはぜひとも『Re:Re:Re:』をお買い上げいただければと思います(図々しいですが)。なお、同誌の入手方法等、詳細はまた近々こちらのほうで発表するつもりです。どうかいましばらくお待ちください。(2004.12.26)

2004-12-23

クリスマスイブイブの渋谷の空の下で

彼女がクリスマスパーティーを開くというので、午後、渋谷で会う。一年半ほど続いてきた彼女とのつきあいだが、最近どうも惰性になりつつあり、ぼくはそのことに嫌気がさしていた。実を言うと、きょう久々に彼女と会うことにしたのも別れを告げるためだったのだ。寒空の下、代々木体育館の前で彼女を待ちながらぼくは、昨晩用意した別れの言葉を何度も胸の内で反芻した。そこへやや遅れて、満面の笑みを浮かべながら現われた彼女。デート中、ぼくは初めのうちこそいつ別れを切り出そうということばかり考えていた。しかし彼女と数時間をすごすうちに、彼女の新たな魅力に気づき、どんどん惹き込まれていくのだ。さらに決定的だったのは、仕事でつらいことがあった時につくったという歌を弾き語りした時に彼女が見せた泣き顔だった。やっぱり彼女にはおれが、おれがいなければならないんだ――。そう思うと、不覚にも自分まで彼女と一緒に泣きそうになった。





と、そんなことをきょう渋谷BOXXで開催された推定少女の一年二ヶ月ぶりのライブに行って思いました(だからほんとは「彼女」ではなく、「彼女たち」と書くのが正しいですね)。いやー、本当に待ったよ。正直今年9月のファンサイトの会員登録更新の時にも、継続するかどうか迷ったほど。でも継続してよかった。心からそう思えるライブでした。それにしても間近でRinoがギターを弾きながら涙を流すのには本当にまいった!

電車男』は寅さんの夢を見るか

先日、四ッ谷駅のホームに大きく『電車男』の看板広告が出ているのを見かけました。版元の新潮社がいかに同書の販促に力を入れているかがうかがえます。しかし一方で『電車男』に対しては、あんなもんネットの内容をそのまま紙に移しただけじゃねーか! という声も聞きます。実はかく言うわたしも、この本を初めて手にとった時は、「これは出版の敗北だ!」「ついに出版界もネット界の前にひざまずいて足を舐めてしまった」などと思ったクチです。しかし、ここは一つ、ポジティブに考えてみましょう。

現在、出版が斜陽産業になりつつあるということは厳然たる事実でしょう。たしかに今年は100万部以上売れたベストセラーも何点かあり、出版界全体でも少し書籍の売り上げが上がったとのニュースもありました(参照)。けれども、それはようするにトヨタなど大企業の業績が上がったがために全体としての景気も底上げされるのと同じで、一部のベストセラーを除けば本は売れていないことに変わりはありません。これはたしか関川夏央氏のコラムだったと思いますが、60年代の石炭、70年代の鉄、80年代の商社、90年代の銀行と同様に現在出版産業は斜陽を迎えつつあるのではないかといった主旨の文章を数年前に読んだことがあります。

斜陽産業といえば、メディアの世界ではかつて映画業界がそう呼ばれた時代がありました。テレビが各家庭に普及していった1960年代ぐらいのことです。当時、家にいながらにして見られるテレビは映画業界にとって脅威でした。それは現在の出版業界がネットに対して脅威を抱くのとどこか似ています。とすれば、ひょっとしたら、かつての映画とテレビとの関係から、今後の出版業界を考える上で何か参考になりそうな事例が見出せるかもしれません。

もう一度『電車男』に話を戻しましょう。『電車男』はネットから生まれた物語をそっくり書籍に移したものだということで、主に出版業界に従事する人たちから反発を買っています。では、かつての映画業界にそれと似たようなケースはなかったのでしょうか。そう考えてみて、わたしが真っ先に思い出したのはあの渥美清演じる寅さんが主人公の映画『男はつらいよ』です。『男はつらいよ』といえば、シリーズ映画としては世界最多の48作がつくられギネスブックにも認定された作品ですが、実はもとはといえば映画ではなく、フジテレビで放映されたテレビドラマでした。このドラマが1969年に松竹で映画化される際には、映画界からは反発の声があがったといいます。「TV版寅さんサイト通信」というテレビ版『男はつらいよ』の研究サイトによると、当時の映画界にはテレビ界を低く見る傾向があり、『男はつらいよ』の映画化の企画がのちに同作の監督を務める山田洋次(テレビドラマ版では原案・脚本を担当)から出された時には、「テレビの二番煎じができるか!」「テレビで手垢のついたのをやれるか!」と一旦は却下されたそうです(上記サイト「そして映画版へ…」のページを参照)。しかし、ふたを開けてみれば、テレビ版のファンをも取り込んで映画は大ヒット。その後長寿シリーズとして、斜陽の映画業界にありながらその屋台骨を支える人気作品となったことは誰もが認める事実です。

それにしても、『男はつらいよ』の映画化の際の映画業界の反発は、現在の『電車男』の書籍化に対する出版業界の反発とよく似ていると思いませんか? さらに『電車男』はそんな反発を受けながらも書籍としてもヒット作となったこと、これも『男はつらいよ』と共通するでしょう。そこでわたしは思うのです。こうなったら『電車男』も『男はつらいよ』と同じく、シリーズ化してしまえばいいのではないか、と。しかしそこでとられるべき方法は、もはやネットの内容をそのまま紙面に起こすというものではありません。今度は出版の世界の内部で、ネットの方法論を取り込み自家薬籠中のものとした上で、新たに多くの人たちを惹きつける物語をつくり出していくべきです。もちろん、それは並大抵のことではないでしょう。そもそもテレビと映画は同じ映像メディアでありまだ共通点が見出せるのに対して、ネットと書籍ではまったく性質の違うメディアなので、テレビから映画へとうまくシフトしていった『男はつらいよ』のように行くとは限りません。しかし後続のメディアから学び、新たな本づくりの術を模索していくことこそが、斜陽化しつつある出版業界にふたたび活気を取り戻す鍵になるのだとわたしは信じています。書籍版『電車男』に何らかの可能性を見出すとすれば、そういうことになるのではないでしょうか。

2004-12-18

仕事納めか?

午前から午後にかけて『ストリートシュガー』誌のネーム書き。おそらくこれで今年は仕事納め。って早いな、おい。

  • 以下、最近ふと思ったことシリーズ

新語・流行語大賞の可能性?

新語・流行語大賞が、その年最低の映画に授与されるアメリカのゴールデン・ラズベリー賞や失言や珍発言に贈られるイギリスのThe Foot in Mouth awardみたいになる可能性もあったのではないか? ようするにもらった人が喜ぶというよりむしろいやがるような、それも世間では権威とされるような人たちにとっては特に……といった賞になる可能性だ。いや、新語・流行語大賞にももともとそういう意図はあったのだと思う。それは84年の第一回に時の首相・中曽根康弘の発言を揶揄した「鈴虫発言」という語が選ばれていることからもうかがえるだろう。しかし、「ブッチホン」で小渕恵三が受賞し、受賞式で「リベンジ」の松坂大輔と「雑草魂」の上原浩治と仲良く一緒に並んだ99年あたりから、政治家の宣伝に利用されるようになってしまった感は否めない。2001年に小泉純一郎が年間大賞に選ばれたのは言わずもがなである。

「万国博覧会」はなぜ“死語”になったのか

1970年の大阪万博の正式名称は日本万国博覧会だった。しかし来年開催される愛知万博の正式名称は日本国際博覧会であり、万国博覧会という語は使われていない。たしかにもとより英語では万博はan international expositionと呼ばれているわけで、「万国」よりも「国際」のほうが正しい訳ではある(万博は国際博覧会条約に基づいて、パリに本部を置く博覧会事務局、BIE=The Bureau International des Expositions [英名:International Exhibitions Bureau]が登録・認定するものだということを考えても、万国博覧会というよりも国際博覧会と呼ぶほうがより正しいわけだ)。しかしそれ以前に「万国」という語が死語になりかけているというのも、「万国博覧会」という語が使われなくなった一因になっているのではないか。そんなふうに名称一つをとっても歴史的にゆらぎを見せる万博に対して、その名前を使うだけで使用料がとられるオリンピックが現在国際的なイベントとしてはずっと優位に立っているのは当然のことなのかもしれない。

プロ野球各球団史

球界再編問題で揺れた今年はプロ野球誕生70年の年でもあった。その節目にあたってベースボール・マガジン社からは『日本プロ野球70年史』(ISBN:4583038089http://www.bbm-japan.com/top/topics/baseball70year/index2.html)なんて本が出されたが、持っていればきっと重宝するであろうとは思うものの、いかんせん値段が高すぎる。税込でも31,500円って、少数の研究者か図書館ぐらいしか買わねーだろう。

それにしても、これだけムック形式の週刊事典の刊行が盛んな中で、どこの出版社もプロ野球各球団史というシリーズをやらないのは不思議だ。これまでの12球団の歴史だけでも毎月一冊ずつ刊行すれば一年続けられるのに、一体どうしたことだろう。そもそも、巨人や阪神はともかく、ほかの球団の通史というのは意外とないし、あってもいまでは入手困難だったりする*1。そのせいもあって、ファンでありながらぼくは中日ドラゴンズの歴史というものをあまりよく知らない。

そもそも通史がないということは、歴史がないがしろにされていることに等しいのではないか。そのことがパリーグが経営危機にありながら、その根本的な問題が何十年も放置され続けてきたことにつながっていると言うこともできるだろう。そういえば、プロ野球経営評論家の坂井保之の『波瀾興亡の球譜』を読んでいたら、著者が太平洋クラブライオンズの球団代表時代に、巨人がこれまでどんな危機を乗り越えて人気球団となっていったのか、自分の球団経営の参考にするためその球団史を細かく分析したという話が出てきた。いま球団の経営者たちにもっとも求められるのは、そういった球団の歴史を真摯に振り返ることではないだろうか?

*1:消滅した近鉄については今年になって由比精一『魅惑の球団近鉄バファローズ』(新風舎ISBN:4797437715)、『週刊ベースボール』増刊『さらば大阪近鉄バファローズ』、大阪バファローズ研究会『近鉄バファローズの時代』(イースト・プレスISBN:4872575040)など立て続けに通史が出されたが。

2004-12-17

見事なまでにプロレス体型のソニンに瞠目

ソフト・オン・デマンド初の劇場映画『あゝ! 一軒家プロレス』の新宿シネマミラノでの上映がきょうまでということで、あわてて観に行く。久々に徹底して荒唐無稽な映画を観たという感じ。いきなりとんでもない事実があきらかにされて、物語が急展開してしまうところなど、十分にバカ映画の要素を満たしていると思う。

しかし、そういうふざけた中にも、この映画で原案・総合演出を手がけたテリー伊藤の自己パロディみたいなものが、劇中面白い絵を撮るためにはどんな汚い手も使う佐野史郎演じるテレビ・ディレクターに投影されていたように感じた。そういう点も含めて、しっかり楽しませてもらった。

でも一点だけ文句を言いたい。ソフト・オン・デマンド製作なのにエロが足りないよ、エロが! 大勝負を前にして気分を高揚させる橋本真也に対して、「私が抑えてあげる」といきなり彼のマネージャー(妻の妹でもある)役のソニンが上半身裸(でも映るのは背中だけ)になるシーンには、「おおっ、ソニン初の濡れ場か!?」とちょっと期待したのだが、結局橋本真也の体に噛みつくだけだったという……(何だかこのシーンだけ切り取るとアロマ企画のフェチビデオみたいだ)。

まあソフト・オン・デマンドとしてはエロのイメージを払拭するべく、初の劇場映画に臨んだということなんでしょうが、もし第二弾が撮られる機会があれば、ぜひエロをお願いいたします。たとえば、えーと、マジックミラー号に爆弾が仕掛けられて延々と走り続けるというパニック物とか、どうですかね?

2004-12-10

ワラッテイイトモ、』再上映!

あのK.K.氏の映像作品『ワラッテイイトモ、』が、きょうから来週金曜まで早稲田のアップリンク・ギャラリーで再上映される模様。

詳細はこちら→http://www.uplink.co.jp/gallery/log/000170.html

思えば、ぼくがこの作品を『Quick Japan』でとりあげるため、取材と原稿執筆に追われていたのはちょうど去年のいまごろのことだ。一年は早い。

2004-12-04

今度はぜひ殿方さんの下ネタが見たいです

日本テレビで放映中の『人類滅亡と13のコント集』を初めて見る(http://www.ntv.co.jp/jinrui/)。この番組は放映の始まった頃から、マキタスポーツやペイパービュウ、殿方充、米粒写経*1などありえないメンバーが出演しているとの噂を聞き、どんなものなのかずっと気になっていたのだが、何分放送日が不定期なため、なかなか見る機会に恵まれずにいたのだ。

で、初めて見たところ、その内容たるやドラマとお笑いとドキュメンタリーを複合したかなり実験的なもので、今回はヒトラーやポル・ポトの独裁政治を紹介するやけにシリアスなドキュメンタリーの合間に、ペイパービュウの漫才が流されるといった按配。それにしても、まさかペイパービュウをテレビで見る日が来ようとは。いや、テレビに出るとなるとやはりライブの時よりもトーンダウンせざるをえないだろう……と思いきや、三平×2さんの相方・見た目が邦彦さんへのツッコミは殴ったり蹴ったりと容赦なく、ついには見た目がさんの歯ぐきから血が流れるほどで、これまでぼくが見たライブ以上の過激さに唖然。その点でもこれはかなり画期的な番組だと思った。

最近になって深夜からゴールデンへと進出する番組がやたらと増えたが、この番組に限ってはゴールデンに進出することは絶対にないだろう。しかしだからこそ面白いといえる近頃では本当に稀有な番組ではないだろうか。

というわけで次回の放映が非常に気になったのだが、何と最後のテロップを見れば次回放映は1月8日……って、もう来年か! 時間が深いのは仕方ないけど、せめて毎週決まった時間にやってほしいよなあ。

*1:うわ〜い、みんなそろいもそろってキーワード化されてないよ!

sikensiken 2004/12/07 10:16 殿方充は北野チャンネルのプーク人形劇場ライブ観にいきました。こりゃテレビじゃむりだな。と思ってたらなんですかそのメンツは。

d-sakamatad-sakamata 2004/12/07 11:15 殿方さんはこの番組の第三回がテレビデビューだったみたいですね。まったく怖い者知らずですよ、この番組を企画した人は。パクリの横行しているテレビ業界ですが、この番組はどう頑張ってもパクリようがないのではないですかね。ちなみに、すでにコント集のDVD化も決まっている模様→http://www.ntv.co.jp/jinrui/news/index.html

2004-12-02

「彫刻」といっても既製品だけどね

ピカソの名作、便器の彫刻に負ける

 [ロンドン 1日 ロイター] 世界の芸術をリードする500人に、最もインパクトのある現代芸術の作品5点選んでもらったところ、便器の彫刻が1位になった。
 ピカソの名作「アヴィニョンの娘たち」が2位、「ゲルニカ」が4位だった。
 ターナー賞のスポンサーとジンの製造会社が行ったこの調査によると、ピカソを負かして見事1位に輝いたのは、マルセル・デュシャンが、1917年に芸術界に衝撃を与えた便器の彫刻「泉」だった。
 また、3位にはアンディー・ウォーホルの「Marilyn Diptych」、5位はマティスの「赤いアトリエ」だった。

(ロイター) - 12月2日16時11分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041202-00000866-reu-ent

「便器の彫刻」だなんて、一般的なデュシャンの認知のされ方というのはまだまだこの程度のものなのか……。とはいえ、いまだにこういうふうにどこかスキャンダラスな扱いをされてしまうということは、デュシャンの芸術の本質を突いているのかもしれない。

本当に男気のある人はインタビューのゲラに赤を入れないものらしい

夕方6時半よりジュンク堂池袋店で開催された吉田豪さんの『人間コク宝』(コアマガジンISBN:4877347585)刊行記念のトークセッションへ。同書の担当編集者で『ウラBUBKA』の編集長でもあるTさんを進行役に、本当にたくさんの裏話が聞けて大変楽しい時間をすごすことができた(ちなみにTさんは吉田さんの単行本第一作『男気万字固め』[エンターブレインISBN:4757704887]の担当編集者でもある)。

吉田豪さんが『BUBKA』などの雑誌に発表してきたインタビューをまとめた同書に登場するのは全員が全員香ばしい人たちばかりなのだが、その中でも世間的にいまもっとも注目されるのは田代まさしのインタビューだろう。その単行本収録に際して、本人に許可をとるため(事務所からは本人に直接連絡をとってほしいと言われたらしい)携帯に電話を連日かけ続けたもののまったくつながらず、そうこうしているうちに田代まさしは再逮捕されてしまったのだとか(おそらくTさんが電話をかけまくっていたのは、ちょうど田代がのちに一緒に捕まることになる女性とホテルでしけこんでいた時期だったものと思われる)。その後、Tさんは田代まさしの拘置されている野方警察署へ赴き、一回目は面識のない人とは会わないと面会を断わられたものの、ことづけの手紙を置いて帰ったところ、それからすぐに連絡があり面会を許され、その際、彼から差し入れを頼まれたという。その頼まれたものというのが、お金とか食べ物とかそういうものではなくて、『ブラックマンデーナイト』というヤンキーマンガの単行本の差し入れだったというから、いやはや何とも。そのほか、真木蔵人のインタビュー再録許可のために、わざわざ彼の経営する房総半島のサーファーショップまで赴いたとか(ちなみに真木蔵人と一緒に店を経営しているのはせんだみつおの息子らしい)、Tさんはなかなか大変だったようだ。

そのほか、『スマート』でインタビューした矢沢永吉は、同誌が宝島社発行の雑誌だと知るや、創刊当初の『宝島』で延々と渡辺プロの批判を書いたことを喜んで語ってくれたとか(インタビュー後の写真撮影でも永ちゃんは激しく動き回り、カメラマンが必死になって追っていたというのが、また永ちゃんらしい)、畑正憲とターザン山本は興奮した時のアクションがまったく同じだったとか(吉田氏いわく、畑正憲は扱う対象が動物だったから女性にも受け成功したのであって、ターザン山本ももし扱うのがプロレスではなく別のものだったら大成功を収めていたかもしれない、とのこと)、単行本に収録されていない人物も含めて、取材の際のインタビューイたちの様子などが吉田豪さんから次々に明かされ、実に面白かった。

それにしても、タレント本で占められた本棚とタレントグッズ(ヤフオクで「おれが買うしかないだろう」という使命感から落札した真理ちゃん自転車まであるらしい)が所蔵されているという吉田さん宅の9畳の部屋はぜひ見てみたいものだ。ちなみにきょう吉田さんが着ていたTシャツは『今夜は最高!』のタモリTシャツであった。

トークセッション終演後に行なわれたサイン会にて、Tさんを介して吉田さんにご挨拶し、名刺を交換させていただく。あとで気づいたのだが、安倍なつみの盗作事件について吉田さんにうかがえばよかったとちょっと後悔。きっと、ビートきよしがエッセイで加藤諦三の著書からパクリをしていたことなど過去の事例も色々とあげて語ってくれたに違いない。