化学工業日報記事

改正化審法が本格施行「化学物質のリスク最小化へ」

化学工業が生み出す製品は各種の工業原料や最終製品として幅広く活用され、人類社会に不可欠な存在。一方、不適切な使用や管理によって人の健康や環境を損なう場合もあり、化学物質を適正に管理・使用し健康や環境へのリスクを最小化することが求められている。きょう4月1日に第2段階が施行され本格的に動き出す改正化学物質審査規制法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)の狙いもここにある。わが国の化学物質管理体制は、すべての化学物質を対象とした包括的な管理制度へと大きく軸足を移す。

日本の化学物質の管理方法がどんどんと変わっていきます。昨年度は、リスクベースの管理に変更(スクリーニング段階の評価手法)。そして今年度は、全既存化学物質が対象になり、届出の対象に。これによって、行政に届け出られるデータの量や質が全く異なっていきます。
これにより、さらに、学術の分野にデータがフィードバックされ、新たな評価技術が生まれるという良いサイクルが回れば良いなと個人的には思ってます。