多分皆にとって常識中の常識なのだと思うのですが、自分は知りませんでした。自分にとってbit.lyと言えば、TwitterでTinyURLの後釜でのし上がったURL短縮サービスということだけでした。実際、クライアントのTweetDeckでも設定中に用意されているis.gd、tinyurl、twurl、bit.lyの中から全く何も考えずに選択していました。どれをとってもどうせ大差無いし、公式扱いの方が間違いなかろうと言う安易な考えです。それで困ったこともありませんしね。
で、ある日、 URLをスリムに短縮してくれるサイト「shr.im」(アクセス解析付!)*二十歳街道まっしぐらという記事を目にして「おやー、これいいなあ。でも、クライアントにshr.im無いし取り換えるのもめんどくさー」とモノグサ根性丸出しで導入を諦めました。でも、もしかすると大差無いならbit.lyにも似た機能があるのかしらん、と調べてみたらありました。
bit.lyにアカウントを作成します。作成手順は、ありがちなので割愛。普通のWebサービスに必要な情報を与えてあげれば良いです。アカウントを作成すると、bit.lyの設定画面にAPI Keyがありますので、これをTweetdeck等Twitterクライアントに設定すると、URLを書いてつぶやけばその都度bit.lyにアクセス解析結果が蓄積されるようになります。
このようにbit.lyに登録したURLが新しいもの順にリスト表示され、その短縮URL経由でのアクセス数がカウントされます。これを見れば、その記事がどれだけ見てもらえているか一目瞭然ですし、どういう内容がウケているのかを確認する一つの手立てになります。
なかなか面白いのは、「Info」ボタンを押した先に表示される各URLの詳細ページです。
アクセス数が経時的に縦棒グラフとして表示されます。それ自体は珍しくありませんが、このグラフはリアルタイムで更新されていきます。Twitterで投稿した直後に眺めていると、最初にガガガーッとクリックがあり急速に勢いが減衰していく様がよく分かります。単に短縮URLを使うだけだとTwitterの文字数制限を緩和して終わりです。そのURLを紹介しても誰もアクセスしてないかもしれませんし、或いは凄く興味を引いているかもしれないけど分からない。勿論本当に多くの興味を引くものであれば、RTで引用されるなりふぁぼられるなりするので大凡のことは分かりますが、bit.lyのアクセス解析を使えばより詳細の反応をその場で目にすることが出来ます。
アクセス解析は従来よりWebサイトやBlog用にありますが、このリアルタイム性はかつて経験したことが無いものです。実際は多少のラグはあるにせよ、今さっきの実際の人の動き(botもいるかもですが)が見られるのは純粋に面白いです。
丁度TwibやTwitturlyを使うように同じURLをつぶやいた人を一覧をつぶやきと合わせて見ることも出来ます。
勿論これはbit.lyを使用した人だけですが、Twitterの標準短縮URLサービスであるため、人気のある記事のURLであれば沢山見ることが出来ます。
はてなブックマークと違い集約画面で掲示板のように相互にやり取りは出来ないので、素のコメントが並ぶ形になりとても参考になります。(掲示板的になると、それを意識したコメントになるし)
同じようなことに興味を持つ人を見つけたらFollowしたり、Listとして纏める材料にもなります。
上記は各URLに対するアクセス解析ですが、それらを纏めて傾向を見たいと言うこともあるかと思います。Your Bit.ly Click Summaryという画面を開くとこう表示されます。
累積アクセスの縦棒グラフ、アクセス元、閲覧者ロケーション等。勿論、普通のアクセス解析と同じであくまでご参考程度の精度ですが、今まで何も使わずにいたよりも遥かに多くの情報を得ることが出来ます。日本やアメリカは普段のつぶやきあいで多くを占めることは分かっていましたが、ロシアやイギリスは少し意外でした。
東部アメリカ時間ESTで表示され、現状は他のタイムゾーンに変える方法はありません。JSTを用意してほしい場合はAllow me to specify my timezone.にFeedbackしてください。自分は3Voteしておきました。
APIコードを使ってクライアントから投稿するか、直接bit.lyホームページで短縮URLを作成すれば、アクセス解析に反映させることが出来ますが、FriendfeedやTwitterFeed或いはTwitterのWeb画面からのつぶやきにはAPIコードが付随しないため、どうも登録がされないようです。もうちょっとなんとかすれば出来そうなんだけど…
@tomstyleさんが「Waveで中国の人と話した。これがWaveかー」というようなつぶやきをされているのを見て、矢も盾もたまらず「是非招待してください」とお願いをしてWaveに参加したのはちょうど一か月前のことです。根っからのミーハーなので、新しいもので何か面白そうと思ったらとりあえず飛びつく。それが当座のお金を使わないことであれば尚のこと!tomstyleさんとはFollowし合ってはいるものの普段お話をよくするという訳ではなかったのでえらい無理筋のお願いででいたが、即受けて下さり有難うございます。
さて、Waveの招待メールは、invitationの翌日には届きました。これは従来は一週間-10日程度かかったそうです。今ですともっと短期化していて、登録から数時間程度で招待メールが届くといった話も聞きます(自分が招待した方にもそういった方がいらっしゃいましたし、「Google Wave 招待」で検索すると招待に纏わる傾向がおおよそ見ることが出来ます)
届いて勇んで入ったもののそこがまた一つの大きな壁が立ちはだかります。招待されて入ると丁度メールのような3つの縦ペインで出来たインタフェースを見ることになります。最初にあるのはお定まりのようこそメッセージならぬようこそビデオです。ドクターWaveなる人物が奇怪な背景であれやこれや説明する訳ですが、これがまたウザったい。何を言っているか半分も理解できていないというのもあるのですが、面白おかしくしようとする寸劇にかなり精神的に疲れます。そしてそこにあるのはそれだけです。言うなれば、白い壁に囲まれた隔離病室のようなとこに放り込まれているような感じです(そんな経験無いんですが)。Waveと言うからにはWWWには遠く及ばずとも大海か湖のようなものがあって沢山の人がベラベラと喋りまくっているイメージを持ちますが、肩すかしです。たった一人ポツーン。これが初期状態です。
ここでまず行うべきはプライベートWaveなどを作ってどんな挙動をするか身をもって確かめることです。しかし、そんなことはすぐに飽きます。素の状態では遥か昔にいじくった「ホームページ作成ツール」にも劣る編集機能しか提供されておらず、一言でいえば不自由極まりないからです。これで何をしろというんだろう、と思うようなものしかありません。まして一人で遊べと言われても、モチベーションが沸く方がおかしい。さっさと次の段階に行く必要があります。
勿論一人部屋がWaveの本領の訳がありません。公開WaveというGooleWave参加者であれば誰でもアクセス出来るWaveが既に多数存在します。これらは勿論自分が一から作ることも出来ますし、第三者が作ったものを編集することも自由に出来ます。
ただ、この公開Waveは最初は見ることが出来ません。ここで行うべきは、検索欄に「With:Public」と入力することです。するといきなり出るわ出るわ山ほどWaveが検索されます。検索結果をクリックすればそのWaveの内容を開いて、参加することが出来ます。色々あるのであまり躊躇せずに見てみると良いでしょう。何語で書いてあっても雰囲気は分かりますし、ああこれがWaveなんだなあというのがまず体感できます。
しかし、いまいち日本語じゃないとようわからんという人もいます。自分はまさにそういう人です。その場合は「With:Public 日本語」「with:public Japan」などと入れてみると慣れ親しんだ日本語の公開Waveに辿りつくことが出来ます。
先にも書きましたように既に多くの公開Waveが存在します。英語、中国語が圧倒的に多く、日本語のものは数量的にも質的にも遅れを取っていますが、それは参加者である自分たちがどうするかにかかっている話です。自分で面白いトピックを考えて「しりとりしようぜ」とじゃ「カレー好き集まれ」とか作ってみればいいのです。(この例は既に存在しますが)
既にWebにはWaveCompleteGuideや公式Help、公式質問掲示板などが公開されています。またWave内ではFAQが多く存在します。よく出来あがっているのは英語版ですが、日本語WaveでもまとめWaveが整ってきており必要な情報、または情報源参照先は纏まっています。或いは、よくわからないことは他の人に聞いてみるというのも手です。よく聞かれる質問はFAQとして纏まりますし、未だ不明の点は課題として纏めて皆で解決方法を練れば良いのです。
教育に使うとか共同で校正に使うとか色々アイディアは出ていますが、それは使う人が考えて実行すべきことです。どこかに落ちているものでもなければ第三者が与えてくれるものでもありません。自分が思うにWaveの一番の難点はここにあります。GoogleWave自体Federationのためのプロトコルを試しに実装してみただけのものであって、これが結論でも成果物でも無いのです。非常に流動的なものであって、製品とは言えません。
一般にWebアプリケーションがほぼ完全に動作するものをもってベータ版と称するのが習わしとなっていますが、そのつもりで現在のGoogleWaveに触れると肩すかしを食うこと間違いありません。例えるならゲル状の不定形なものの上に載せられていて、それを大地だと思って踏みしめると限りなく底なしに沈み込んでいくような感じです。何かが与えられると思ってPreviewに乗ると、ストレスが溜まるだけで益はありません。
では、Previewは選ばれた技術者のものでしょうか?確かにそういう面もあります。あえてそこは否定しません。不定形から形ある物を少しづつ切りだすというのは技術者あっての成果です。ただ、それだけではありません。単に箱を作ったところでそこに入れて実際に動かす内容物が無ければ、箱は機能しないゴミにも等しくなるでしょう。言葉を選ばないのできつくなりますが、現状は実際それに近いのです。何のために技術者以外がPreviewに参加するかと言えば、今あるツギハギのろくでもないもの(それでもWaveというプロトコル、発想への実装)に対して、より望ましい実装目標を立てるために必要だからです。そこで「何に使うの?」という基本的な話に立ち戻る必要があります。
Waveはプロセスを司る仕組みであり完成すれば、成果物を生むために最適な環境を実現します。しかし、成果物が何かによって必要なプロセス、必要な環境は異なります。現状においては、こんなものが必要じゃないかとブレーンストーミングのようにあれこれ出しつつも、実際に協調して成果物を作ることで、何が必要かを見極めていく段階にあります。従って、何に使ってもいいのですが、取るもとりあえず目的を立て成果物を作り、その経過において何が便利で何が不便であったかを、開発者にFeedbackしていく必要があります。
自分もいまだ混乱している最中です。卵が先か、鶏が先かという話をボーンと剛速球で投げ込まれたようなものですが、そこはベータ版ですらないものに手を出したということで、あれこれ考えず成果を出すことが大事なのだと思います。